第86話 下−20 異色! ある意味ホラーな日々の中の一日


「なんか静かだねここんとこ毎日」沖田

「あー、まぁ、、ネタとツッコミがいないと、こんなんなるんだなぁ、、、」神田

千葉夫妻は飯もそうそうにギルドに向かった。周子夫妻の研修を受けることを楽しみにしている者たちはいまだ多い、というか更に増えている。夫妻はとても楽しんでいる。


小田は朝食の片付けを神様としている。

皆が止めたけど、神様はやると聞かなかった。なので当番に入っている。

料理をするのもすぐ覚え、、加減もいろいろうまい。

唯のぽんこつ神だと密かに思っていた皆は、ひそかに見直している。

ミケだけはそれを察知し、笑い転げていた。が、みなは猫の習性で転げまくっているのだな、と思っていた。


神山がいるとそれらにツッコミをして表にさらけ出しているのだけど、いないので、誰もそれらを知ることはなかった。


ツッコミ役、というのは阿呆だけではできないのだ。阿呆は必須だが、聡明さも必須なのだ。

あ、漫才と称するゲスななにかの相方の自称ツッコミ役ってのは全く違う物体だから!!



神田は、小田と神様が居間に戻ってきたら、地下に降りていった。神田は今もダゲーの手記など読み込んで、ダゲー魔法の研究を重ねている。

食後すぐに行かなかったのは、沖田一人だとかわいそうかな?と思ったためである。ここの連中はそのくらいの思いやりは考えずとも自然にしているくらいには持っているのだ、その割には神山の被害が大きいが。

私はナレーション子。神山が居ない今は、彼の代わりにナレーションをしよう。決して作者とかそういった神をも愚弄する何かではないのでそこんとこヨロシク。



「今日は何しよう?」沖田

「掃除も洗濯も、山田くんたちがいないとほとんどしなくていいから、やることないよね」

決して彼らがディスられているのではなく、事実をそのまま言っただけの小田。


『二人に修行をつけるか?私が』

・・・・・

「おねがいしまう・・・」小田

ここで嫌と言えない、更に山田や神山のごとくサラリと逃げたり話題を変えたり出来ない小田の性格。

沖田も諦めが早い。今までそういった回避などをことごとく任せてきてしまったので、そういうスキルが育っていないのだ。

ろくでもないスキルと言えども、使い方によっては危機回避に大いに役立つ。


スキル不足によって、二人は今日の生贄になった。


たったらたらたらたったったー

どっかのキューピットの料理番組の音楽を口で奏でながら、神はとっても楽しそうにスキップしながら2人を扉の外に押し出す。


『はーい!!久々の研修ディいーっす!!』

「「おー」」

『あ?声が小さいぞー!!』

「「おー!!」」

・・・

『まぁいいか、、、それではまず滝行だな。』

滝などどこにも無い。

『ほい!』

滝ができた。


滝行は昼迄行われた。

万年春か初夏程度の気温なので、滝行は寒いことは寒いけど、冬ほどではない。


多分、ここで山田きのこ粉末をほんの少しだけ使えば、きっと効果は倍増しただろう。

だが、そのような危険な進言をする山田はあの世に隔離されている。あの世っても天界よりもアレな世界に。

ちなみにミケは最近は日のいずる国王宮の猫達にまじって、まったりしている。邸にいてもなんか暇だからだ。


午後

『それじゃ、書写な。』

わけわからん神の文字をそのまま写しまくる修行。これもやっていくとなんとか崩壊をおこし、精神だけを鍛えていく修行だ。

つまり、やはり山田きのこ粉末が効果的に使われれば、修行成果は倍増されたかもしれないし、破壊されたかもしれない。

だが、そのような(略


今晩の夕食当番は沖田と小田

「あー、、なんかぐるぐるしているよー、あたまんなか、、、」小田

「*%は、#$ふぁ&¥?」沖田

「おきっち、言語崩壊おこしているから、少し休んでいいよ?」

「**@!#=〜、+>?、だべ!」

なんか、沖田は大丈夫と言っているようだ。

小田は、沖田は何かやっている方がいいのかもしれない、と思い、そのままにした。



ちなみに、今日の修行、神様の修行レシピは、小田がいつもやっている修行。

それをいきなり沖田は受けさせられた。

最初に僅かにも抵抗できない付けがそこに出ていた。

神も抵抗されることに慣れていたので、抵抗がなければ「だいじょぶ、OK」なんだと思いこんでいた。



静かの食後の海。月面のようである。

周子夫妻はなんかわけわからんこの空気が気まずく、部屋に戻った。

ミケはそういうことは全く気にしないので、ごろごろしていた。

神田は風呂である。


「うっぎゃ!」

ゴミを切り裂くような悲鳴!!

「「なになに?」」

『ん?』

3人は風呂場に急ぐ!!


とりあえずパンツだけは履いて身を守った神田が、脱衣所の隅でとても小さくなって震えていた。

その対角に、黒く光るG。明らかに神田を狙い、その触覚をふらふら揺らしていた。

ぶーん!・バッシーン!!ぐちゃ

さすが女子である、しかも剣戟の沖田。

「Gごときになにビビってんのよっ!!!」

言語崩壊が一瞬にして治癒された瞬間であった。白魔法並の事象だったGの死。


「あうあうあーーうあうあーーあううううう、ああうあうーー」神田

言語崩壊というものは感染するのだろうか?


がくがくとロボットか、密かにロボトミー手術を施された精神病院の患者のようにしか動けない神田。最近は小さい穴一つでこの手術を行えるのだ。患者の家族にバレないのでやりたい放題の病院も多いという。どこの世界かは知らないが。


「はいはい、だいじょうぶですよーー、いいこにしてねーー、おとなしくしていれば怖いことないですよー」

その病院の看護婦とそっくりのセリフを言う小田。たまたまの偶然である。

神田の手を引いて、立たせ、シャツをボフッとかぶらせ、腕を通す。シャツの左右の袖の先が絡まっていて、拘束服のようになっているのは愛嬌だ。愛嬌と言ったら愛嬌なのだ。



神田は自室に寝かされた。神田は静かに従った。


1−2時間後


かさかさかさ、、、

「うぎゃーーー!!!」

神田の声が邸に響き渡る。

だだだだだーー!!

今度は2人だけが神田の部屋に駆けつける!


ベッドのうえで暴れまくる神田。

押さえつける2人の若い女性。

どっかの**病院でよく見そうな絵ずらである。

「しかたないなぁ、、バインド!」

小田だ。たまに容赦がない時があり、そういうときは沖田の数倍は、、恐ろしげだ。

ついでに猿ぐつわがかまされた。

「大丈夫よ、怖い夢を見ただけだから、、おとなしく寝ていれば、悪夢は覚めるわ」

どっかの(略



皆が寝静まった頃


かさかさかさかさ、、

小田は、神田の耳には何も処置を施さなかった。だから、音は聞こえるのだった、、


かさかさかさかさ・・・



** この物語は告発とかちくりとかそういうのではない、全てたまたまであり、実際にどっかの世界のどっかの何かのなんとか病院と一部か全部かしらぬが全く同じことがあったとしても、偶然でしか無いし、今はもうそういうことはないと願い痛いし、でも実際かなり増えているという報告も無いコタ無いという話もあるかもしれない **


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