第82話 下−16 山田アロマハウス会議
で、監視人たちが決まったので、無理に来てもらっていた周子夫妻を帰す。
俺は山田アロマハウスがまだ構想段階なので、酷くならないようにそこから関わることにした。
「第一回山田アロマハウス会議ぃー!!」
「わー、ぱちぱち!」
会議つーても2人だけである。
「まず、ひどいアロマ禁止な!」俺
「えぇー!!」 いきなり抗議のえーが来ました。
「でも、何がどうなのかわからんので、作ったやつ一つ一つテストして、客がびっくりよろこぶやつを使う。まぁ、中には少しくらいはアレなあたりを1つくらい入れてもいいかもしれんが、、、
あまりアレだと癖になるかもしれんから、気をつけて選ぼうな?」
「まぁ、、そのくらいなら、、」 はい納得来ましたーOK!
「なので、具体的なレシピをきめなければいけない。
さて、ここにかの山田きのこがある。山梨さんたちが被害にあったあの山田きのこだ。
燃やしても煙が危険だろうし、地中に埋めても何が生えるかわからんし、危険すぎるので乾燥させてしまっといたのを、神様にストレージ貰って以降、安全なストレージに入れておきました。
これ、あたりにいんじゃね?」
「うん!!」
すげー嬉しそうだな?
「で、あとは普通のやつには、おまえとみぎゃで摘んだきのこ少々と、楽しくなる成分多めに作ってみて?」
で、それから山田は幾つか作った。やっぱ山田はきのこを多めに入れようとするので、それを抑制するのが大変だったが。
最も考えたのがモルを誰にするか?だ。
夜髏死苦と山さんチームは、なんかそーゆーのにある程度抵抗ありそうで、一般人向けの品のテストには向かない。同様に千葉夫妻の武さんも。
なので、残るはギルマスのみ。
バレたら拒否られちゃうんで、ギルマスの飯のときは早めに用意してあげ、食事が終わった頃を見計らってアロマを設置。休憩所の小屋の壁に小さな猫ドアみたいのを作り、そこから入れるようにした。
小屋には会議テーブルでは無く、応接セットを設置してある、このために。
「腹一杯になったら眠たくなったらしく、少々寝ちまったい、、」
応接セットの椅子やソファだと寝やすい。
「そりゃよかった、日頃の疲れが出てるんじゃないスカ?まぁここにいるときもかなり神経尖らせないと、あいつら何するかわからんからねー。
で、気分よく眠れました?」
「あー、なんか少し怖い夢も見たような気もするが、概ねすっきりしたな」
今回はきのこ少々、ハーブ多め。ハーブはミント系だ。あと砂糖多め。
評価は 怖さ3,すっきり4、と言ったところか。
何度か続けていると、流石にギルマスも
「俺だけ寝込むのってのはなあ、、食い物になにか?」とか言い出した。
ので、
「んじゃ、部屋に全部置いとくんで、好きな弁当を取ってください。飲みものもいくつか用意しておきます。手伝ってもらってるんだからまあそのくらいしないと、、
で、なんとかごまかせた。
大体決まった。
そして最大関門の「あたりアロマ」の実験の日だ!
「あ、苦しんでる?いや、怖がってるなー、なんに怖がってるんだろう?」
「楽しそうだね♪」
山田、この顔見てどこがどう楽しそうなのか言ってごらん?
覚めそうなころを見計らって。
「ギルマス、ギルマス!、大丈夫ですか?」揺り起こす。
「お、おう、、、あー、、、助かった、、」最後のはぽつりと口からこぼれた、という感じで。
「何が助かったんですか?」俺
「・・・・???なんだろう??、すっげー怖い夢見てた??」
「いや、俺に訊かれても、、、」
「まぁ、そうだよな、、でもなんかすげー怖かった、つーだけはよく覚えてる、、何がこわかったんだろう?」
「魔獣に襲われたとか?」
「いや、、んなもん怖いってーわけじゃないし、、」
「アンデットに?」
「あー、、怖いかもしれんが、、そーゆーのとは違うよなー」
「子供の頃、学校で小便漏らして叱られた?」
「・・・・・まぁ、、そんなことなかったが、、近いっちゃー近いかなぁ、、そういう系だ」
「ま、茶でも飲んで、夢なんだから、、、、でも気苦労が溜まっているからそーゆーの見るのかな?」
「むー、、お前らが原因か?」
「ヒデェ、、」
いや、僕らが原因なんですが!ごめんなさい!でも言えない!!
「第二回会議ぃー!!」
「わー、ぱちぱちぱちーー」
「さて、実験は上々の成果を上げ、無事終了しました!!」
「おーー!!!」
「無駄なレシピが一個もなかったってのがすごいよな?」
「うんうん、なんかマイルドすぎるとは思うけど、、」
「少しづつ刻していこうとか考えていないよな?やめろよ?」
「・・・・・」
考えてたんだな?
「なぁ、ここでうまくいけば、おまえの店でも使えるだろう?2国3国店だけでなくとも、厨二国店でだって”落ち込んだときに食べる焼きそば!気分リフレッシュ!”とかできるだろ?」
ぽん!「なーる!!」
「はいそこ山田くん、逆考えてるだろ?だめだよ?」
「・・・・・・」
あたりかよ、、
「じゃ、どーする?アロマに番号かな前でもつけて指名でいく?それともランダム?」
「ランダム一択!!」
だよなだって山田だもの
小さな小屋に幾つか部屋を作って、リラックスできる長椅子と、茶セット、アロマを置く台、魅惑のwミラーボールを設置し、軽めの音楽、以前沖田たちが作った神を称える歌の流れる魔石もセット。
今度は正面からギルマスに、
「唯一の普通人でなければ意味ないんす!!」ってお願いした。
その時なぜかうち神様とミケが俺の横にいて、ギルマスは言葉になぜかつかえながらも快諾してくれた。
「まぁ、、気持ちよかったっちゃーよかったな、、リフレっスになった気がする」
リフレッシュアロマの成果は、まぁこんなところか、、おっさん訛りはアロマのせいなのか、ギルマス固有なのか?
とりあえず、山田アロマハウスは完了!!
あとは全体的な内装外装の手入れのみ。山田はサイケ調でいくとのこと。
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