第81話 下−15 監視部隊を編成してみた


バカりょく、馬鹿力(ばかぢから)ではない。バカの程度を現すレベルだ。

この世界にはステータスやレベルはない。

が、あるときミケが「山田はばかりょくが100くらいあるにゃー」と。

それから俺らの間で「ばかりょく」が広まった、つか流行った。


今ではこの街で「ばかりょく」という言葉を知らない者はいない。でも皆自分がそう言われたくないので、結構まじめになってきている。

変七加入にはかなりおかしな者でなければならないので、皆その危機感を自分のものとしていない。

だが、このばかりょくは、いつ自分がバカ力10とか言われ始めるかわからない、という危機感を街中の人々に持たせ始めた。

上っ面だけよくしてもいつかボロがでる。なので皆心底まじめになろうと各人なりに努力をしているようだ。


一部子供たちは別だが。変七に好感を抱いている子どもたちは、逆だった。バカほど変七に近づく、と、思い込んでいるらしい、、まあ、、間違いではないかな?



ということはこっちに置いといて、


会議である

当事者除いた比較的まともと思われる者達での。


神田の天空の城ダゲー城(仮)、

内神様の*けし城

小田沖田のお化け屋敷、ミラーハウス、バンジージャンプ

山田のレストラン(に見せかけた何か)

小田のお花畑


これらをざっと説明した。


「で、やっぱあいつらが造ると、どっかになんかの危険が一杯だと思うので、

それを未然に防ぐための意見、開店後、何かの危険な事が起きた場合即時対処のための意見、など、客の安全性を保つためのことを考えて、述べてほしいのです!!

お願いいたします!!」

と俺は皆に頼んだ。もーすがりつくのはここいら辺しかないからー。


「つーても、現物見てみないとなぁ、、、」山梨さん

全員相槌、でっかくうんうん

「んじゃ、、行ってみてもらっていいっすか?」

皆、他の人を見回す、、

「いんじゃね?」山梨さん

「じゃ、ミケ、お願い!」

にゃー!シュン!!


おおおお!!

これが天空の城にゃぷた!

「違うにゃ」

「言ってみたかっただけー、に、だけー城」

「つまらんにゃw」


空が近い!!

空気が冷てぇ!


神田は?

「かーんだぁーーー!!」

シュン!

「おう、来たのか、何?みんなで?なんで?」神田

うん、安全対策委員会だからw

「一応、客への安全対策とかー、参考意見を聞きたいなーって、、」

「ふーん、まぁそうだよな、、必要だよなそういうの。」

素直でよかった♪


これが山田とか神様だったら、「おもしろいことに危険はつきものじゃないか!」って怒り出すんだろうなー

あの刺客どもも。

そりゃ、2国3国の住人相手ならいーけど、、まともなマルネラ住人たちだからな客は。


神田の城は、攻略型で、客がそれぞれ数人でチームを組んで王の部屋までたどり着くと賞品が貰える、という仕組みらしい。

ゲームを参考に、と神田は言った。

なので、、「罠や攻略方法を重点的にチェック願います!!」

神田、渋い顔、、、やっぱそこか!


何点か「こりゃ攻略するのはけが人出るぜ?」とか、「山田きのこ系の毒ガスとかやめようぜ?」とか、「へたすりゃ何日も出られない罠」とか、、「本物の魔獣ってのはどうなのかな?」みたいなのも。

マジに魔王になりたいのかな?神田。


ここは山梨さんチームが監視することになった。


で、一応全員で一通り回ってから、各部に監視として行ってもらうことに。

この世界の危機に直結するかも知れないからね?



内神様の*けし城

やっぱ攻略型だが、単独でも挑戦できると内神様は言うが、、

「罠を解くと爆発するとかねーよな?」、「水中20m底に出入り口とか、フツーの人間がどーやったら行けるんだ?」、「水が満ちている地下洞窟50m,息が続く一般人いるか?」、「しかも、その水に山田きのこの粉が混じってるんじゃね?」、「最上階に来ると、もれなく牢獄にはまるって、、、盗賊スキルないと抜け出せないよな?」、

全員の意見「悪質過ぎる」

「少々の危険がなければ面白くないだろう!ここは2国3国の悪質さを楽しむ施設じゃないのか?!!」と抗議。

「「「「いや、これ、少々じゃないから」」」」


ここは山さんチームが監視役に。




小田、沖田のお化け屋敷、ミラーハウス、バンジージャンプ

「お化け屋敷に本物のアンデットやめてね?」、「ミラーハウスに転移陣書かないでね?」、「バンジー、、ヒモが切れる冗談は、冗談にならないから」やっぱやっていた!!

「だって回復するからーー!!」 「却下!!!」


ギルマスが監視役。




さて、最重要、最も危険なことをしでかすこと間違いない山田レストラン街、街、だよ?もう泣けてくるよ、、、


「こりゃ、食ってみなけりゃわからん?」

一応皆付いてきてくれてる。ギルマスがそんな危険な事をのたまう・・

「そりゃないっすよーー、、」涙目な俺

「・・・・閉店?」山梨さん

「山田、他のことやってよ」流石山さん!!

「えーー、2国3国じゃ、コレ以上のこと普通にやってきたよ?」山田

「いや、2国人や3国人のやったのはもっと安全性高かったろ?むしろこれやったのは山田だろ?で、奴らの街壊滅させたのはお前だから!!」俺


なので、山田は

”最初から危険だと掲示して注意喚起した施設である山田アロマハウス”

に決定。


当然だが、監視役は俺に全会一致で。

ミケにしてもらたかったが、「ネコはよくわからないニャー」とか逃げられた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る