応援コメント

第9話 ~潮風に吹かれて~港街の災難」への応援コメント

  • 「自分の小説のどこをどう直したらいいかみんなで意見交換してみよう」企画参加ありがとうございます。

    ここまで読ませていただきました。
    率直な感想を。

    話が細かく区切られていて、イベントがすぐに起こったのでかなり読みやすく、ここまでは読めました。ただ、この話、どうしても私には引っかかるところがあり、物語に没頭するにはその違和感が邪魔をしてしまいました。

    というのも、話の中核は「わりと美女の主人公が訳の分からん理由で獣人になる」というところなのですが。。。

    描写を拾ってみると
    >手足や指は歪に曲がり、爪は鋭く
    >全身を体毛が覆う

    あとは、怖くて鏡や湖に写った自分の姿を見られない、生肉を食べる、くらいですか。

    いえ、序盤の獣人化の描写が少ないから駄目ということではなく、むしろそのシーン以降の描かれ方。獣人化現象に対する危機感や嫌悪感について伝わってくるイメージがほとんどないのです。
    私は読者としての目線で見ると、かなり軽い印象を受けました。
    同類の姿をした獣人という種族もいて、「べっぴんさん」と呼ばれるくらいですし・・・。

    自分から自分ならざる者へ変わることへの変化って、折につれ生活を侵食していくものです。

    すごい臭いをして顔をしかめたら、それが生肉を食べた自分の息から漂う腐敗臭だと気づいて、発狂しそうになったり
    その臭いに慣れて”新しい生活”に順応していく自分を自覚して心が折れそうになったり
    すれ違う人たちの好奇の視線だったり
    あるいは、顎や口の形状が変わったことにより声が変化して、「これは私の声じゃない!」って嘆いたり
    はたまた、ベッドで眠る際や普段の生活でシーツや着衣に獣毛がついていて、嫌だなあと思ったら自分の体毛だと気づいて雄たけびをあげたり
    その体毛にシラミが沸いたり

    発狂ポイントはいくらでもあるはずです。

    しかしここまで読んだところでは、「自分の生活に侵食し、正気を保てなくさせる獣人化の恐怖」の描写が非常に薄いために、何をしてでも元に戻りたいという動機も、このまま元に戻れないことに対する危機感も、あまり感じられませんでした。

    そのあたりのリアリティを出せば、もっとこの話は説得力が増すと思います。

    作者からの返信

    丁寧なご指摘ありがとうございます。

    今回が初めての長編執筆でして、世界観の薄さがどうしても皆様気になるという指摘を多く頂いております。

    今後もっと執筆の訓練を重ね、重厚な世界観としっかりとした設定を生かす文章をかけるようになったら今作を全面的に改稿してみたいという思いがあります。

    貴重なご意見ありがとうございました(*^^*)