第9話 チャンス

「彼を?」

「俺!?なんで俺なんだ?魔力もないのに・・・」

 突然の話に固まってていた体が飛び上がった。


「あなたはそればかりね。聖騎士になりたいんじゃ無かったの?これはあなたにとって最大のチャンスだとは思わないの?」



 確かにそうだ。俺がまともに試験を突破できるわけがない。世界一の聖騎士の下で働けるなんて願ってもない話だ。


 「どうする?やるの?やらないの?決めるのはあなたよ。」

 「やる・・・やらせてください!」

 これは俺にとって多分、最初で最後のチャンス。みすみす逃すわけにはいかない。



 「そう。なら決まりね。手続きが出来たら連絡するわ。今日はもう帰りなさい。見学は入ってからゆっくりすればいいわ。」




その言葉を聞き終わったとき、俺は自分の家の前にいた。中に入ると俺は真っ先にベットに向かった。色々なことがありすぎて風呂に入る気力すら残っていない。




なぜ俺が選ばれたのか。





俺はそのまま意識を手放した。

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