第14列車 本職とファンの会話

 ホームで列車を撮影していると車掌や運転士などの本職をやっている人から声をかけられることがある。

 「いい写真は撮れた?」

 「もうちょっとで来るから待っててね」

などから始まり、会話が繰り広げられる。あくまでも列車を撮影している鉄道ファンは「客」というもの。だが、その「客」という中で本職ならではの話も聞けたりする。そして、その話はとても貴重な時間あるいは経験となる。一部の鉄道ファンの問題行為が報道などによって、趣味という世界から生きずらくなるのも事実でもある。しかし、そのような中でも本職をやっている人からフレンドリーに声をかけられるのは、ありがたい一面、内心は「なんかしたかな?」と疑心暗鬼になってしまう。本職へ歯向かうのではなく、感謝を忘れてならない。そういうものではないだろうか。

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