第9943D列車(臨時編) 1人旅 〜1日
「ガチャ」玄関のドアを開けて家を飛び出す。そう、私はこれから日帰りの1人旅を5日間やるのである。今回使う切符は『Hokkaido Love!《ほっかいどう らぶ》 6日間周遊パス』である、この切符は1万2千円で6日間JR北海道在来線乗り放題、特急列車自由席乗り放題、指定席は4回まで使えることができる。
その切符を使って、電車で約1時間、旅の出発は
とりあえず、南千歳から「
札幌からは13時ちょうど発「特急カムイ17号 旭川行」に乗車し、
美唄からは12時50分発「特急ライラック22号 札幌行」に乗車し、先ほどの来た道を筆で描くかのような形で札幌に戻る。私は、先頭6号車の前のドアから乗り込み、空席を確認しながら見ていた。これが思ったより自由席に乗車しているお客はとても多かった。ほぼ満席に近いのに等しいくらいだ。最終的に座れたのは、3号車の窓側の座席だった。窓側の席に座れたことにラッキーだった。そして列車内では、また時刻表を開き、次の行先を決める。時間にして13時過ぎである。このとき考えたのは
「まだ遠くへ行ける」
この一言である。時刻表を見て次の目的地を決めたのは、
列車はまもなく白石駅を過ぎ、札幌駅到着前放送が流れ、乗客は降りる準備をしている。美唄から札幌まではあっという間の旅であった。13時25分、列車は定刻通りに札幌駅に到着した。
このまま余市まで行きたいところだが、次の余市方面の列車は、小樽13時51分発、その次は15時05分発、その次は15時51分発である。札幌から小樽までの距離は33.8km、東京駅から神奈川県横浜市、元町・中華街付近までぐらいである。時間にして普通列車で約50分、快速列車で約40分である。つまり、今から小樽に向かったとしても小樽13時51分発、
昼食を食べ、お昼1本目の列車は「普通列車 小樽行」である。札幌を14時41分に発車し、小樽到着は15時35分の列車である。この列車には
「お前は一体全体何を言っているのだ」
読者の気持ちは凄くわかる。では解説をする。
実はこの列車、手稲で快速列車に追い越されるである。札幌14時41分発、小樽行き普通列車が先発し、手稲到着は14時56分、手稲発車は15時02分、この間6分停車である。対する快速列車は、札幌14時49分発、小樽行き快速エアポート141号が後発、手稲到着時刻、発車時刻ともに14時59分である。この快速列車は、手稲から先、
列車は「ガタン…ゴトン…」とレールの上を走ることを実感できる音を立てながら、連続したカーブを走りながらトンネルを通過し、小樽へ走る。朝里駅をすぎれば列車は海沿いを走る。進行方向、右手側から海と小樽の街並みが一望できる。そして、トンネルを過ぎれば、まもなく小樽築港駅。左手には住宅街が広がり、右手には旧小樽築港機関区などの鉄道用地跡を利用して作られた大型ショッピングモール「ウィングベイ小樽」が見える。列車は車掌の笛の合図と共にドアが閉まり、発車。南小樽駅までは残り一駅だ。「まもなく南小樽‥南小樽」とアナウンスが聞こえた。南小樽駅に到着前。季節は冬、やはり寒い。駅舎を出てみれば、雪が降っているのではないか、息をはけば白くなる。南小樽駅では、20分ほど時間を潰し、さきほど乗ってきた普通列車にもう一度乗り、小樽へ。小樽に付いた頃には16時手前、冬の日の長さは短く、夕暮れ時である。
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