第312話 青葡萄新たな月を生みにけり 

 

 

 

 ご近所といってもいい農家に、玄関までのアプローチに丹念な葡萄棚をつくっているお宅があり、今年も青葡萄がびっしりと小さな実を付け始めています。🍇


 ――「おれは養子だからさあ」が口癖のご主人、ようやく自分の代になって(笑)、思う存分に腕をふるっておられるのかな? いろいろな立場、大変だよね~。


 濃い緑の葉や房を透かして見上げた空に、白い満月が浮かんでいました。🌔

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