第311話 半夏生バーの裏口開きてをり

 

 

 

 華やかなイルミネーションが瞬く夜のまちの昼間は打って変わってうら寂しく、見てはいけないものを見ているような、妙なうしろめたさに駆られたりします。


 市役所へ用事に出かけた午後、徒歩ゆえのショートカットでスナック街を横ぎると、思いがけず裏口が開いている店があり、ほの暗い厨で動く人影がありました。


 ただそれだけのことですが、人の営みの尊さを見たような気がして……。(*’’ω’’*)

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