第237話 かるのこの渡るを待てる車列かな 


 

 

 

 通勤道路は二川に挟まれた裏道で、この季節、母鴨に率いられた仔鴨の列が車の往来の激しい道路を横断して、西の川から東の川へ移動する風景に遭遇しました。


 そういうときは、信号でなくても(笑)、いつでもどこでも車は急停止させます。


 

                🐥


 

 ある日の夕方、ケイコの車はうしろに長い車列を従えた最前列となり、1列縦隊でヨチヨチ一所懸命に道路を横ぎって行く鴨の親子をフロントガラス越しに見守りながら、無事に目的の川にたどり着けるよう、手に汗を握って応援していました。

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