第216話 餡薄く透かせてをりぬ桜餅
かつて、事業を営んでいたころ、スタッフのひとりが有名な神社の氏子の役員で、春祭りの当日は、決まって名物の桜餅をどっさりと差し入れてくれました。
🌸
ほのかな紅色の薄い皮から、上等な北海道小豆をつかった漆黒の練り餡が透けて見えて……事業もプライベートも活況を呈していた時期の象徴のような残像です。
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