第193話 恋猫に惚れられてゐるうちの猫


 

 

 

 ねえ、母さん、おとなりの猫ったら、やあらしい目で、あたしのこと見るの。


 んまあ、それは困ったわねえ。おとなりさんだから、無碍むげに袖にできないし。


 でもね、あの子、気が多くて、ブッチャケ女子ならだれでもいいみたいなの。


 (あらあら、なんだか、飼い主のご主人に似ているような……。(〃艸〃)ムフフッ)


 あ、なんでもない、あんたは気にしなくていいの、こっちの話だから。(≧▽≦)


 ま、それはともかく、家の奥に引っ込んでらっしゃい、恋の季節が終わるまで。

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