第115話 惑星のイマジン美しや降誕祭
いまに歌い継がれている名曲『イマジン』は、オノ・ヨーコとジョン・レノンの紛れもない合作だったんだね。なのに、専業主夫を志願するほど時代をリードしていたレノンは「あのころのぼくは生意気で身勝手だった」という理由で、作詞を先駆けていたヨーコの名を、自分の名と並べて公表しようとは考えなかったんだね。
レノンの音楽は、日本の俳句のシンプルな美に大きな影響を受けていたんだね。さらには、レノンの楽曲がいまも世界中の人びとに慕われつづけているのは、政治的なメッセージを直截な言葉にせず、「砂糖でくるんで」表現したからなんだね。
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財閥の娘として育ったヨーコさんの母親は、幼いころから聡明にして博愛精神に富んだ長女が、子どもの学校の送迎に女中さんをつかって平気な母親の鈍い感覚に批判の目を向けたことを許そうとせず(すなわち母子で反りが合わず)、成人したヨーコさんが米国の前衛芸術活動で痛烈なバッシングを受け、同時に最初の結婚に悩んでいたときも、物心両面で、いっさいの援助をしようとしなかったんだね。
その事実を番組で証言してくれた弟妹たちが健在でいてくれたこと、ならびに、長年にわたる母親との確執が、亡きジョン・レノンとのひと粒種でミュージシャンの愛息、ショーン・レノンさんとの母子愛を培う役目を果たしたことは、まさに「不運に見せかけた幸運」(ショーン・レノン)ではあったけれど……。(*‘∀‘)
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以上、NHK『ファミリーヒストリー』のアンコール「オノヨーコ」&『“イマジン”は生きている ジョンとヨーコからのメッセージ』を観たケイコの感想です。
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