第107話 人に背を見せて背を見る冬の暮
人間はなぜ自分の背を見ることができないのだろう。いや、正面だって同じだ。
鏡に映るのはいつだって左右逆、本当の自分の顔を知る機会は永遠に訪れない。
駅前の人混みを、こちらから向こうへ歩いて行くのは、見知らぬ背中ばかり。
そのひとりの自分もまた、見知らぬ人に、見知らぬ背中を見せて歩いている。
🎄
もしかしたら、自分のうしろ姿にはとんでもない醜悪なものが、邪心とか、ずる賢さとか、計算高さとかのエゴイズムが、ゆらゆら立ち上っているのではないか。
あと1年余りでテレビ局の定年を迎える、2020年歳末のケンタです。( *´艸`)
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