第53話 駆除といふ言葉の酷き町の熊
どこかの町の柿の木に登った子どもの熊が、熟した実を夢中で食べています。
その様子を撮影するテレビカメラを、子どもの熊はどう見ているのでしょう。
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まだほんの赤ちゃんらしい、あどけない仕草がアップに映し出されると、ヒカルは思わず目をそむけ、「かわいそうな、なんてかわいそうな」とつぶやきました。
猛暑だったせいかドングリなど山の木の実が不作なので、食糧に窮した熊は里へ降りて食べ物を探すしかないのだと、どこかの大学の先生がコメントしています。
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で、そういう熊になんの罪が? 軽井沢のピッキオのように軽いお仕置きをして人間の怖さを思い知らせ、山へ帰してやれないの? ちょっとそこのNHKアナウンサーさん、「駆除」なんてむごい言葉をつかって(つかわされて)平気なの……。
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