第44話 瓢箪や労はり合へる老夫婦
そのお宅の前庭には、秋になると、瓢箪がユーモラスな姿を見せてくれます。
住人のお人柄がうかがえそうで、ヒトミはいつも微笑ましく眺めていました。
(=^・^=)
穏やかな秋の日の午後、そのお宅の駐車場に白髪の老夫婦が降り立ちました。
車の後部座席から、スーパーの買い物らしきバッグを引き出したのは奥さん。
どれというように手を伸ばし、重そうなバッグを引き取ったのはご主人さん。
おふたりは声を掛け合いながら、仲よく肩を並べて玄関へ向かいました。
たったそれだけの光景が、その日一日中ヒトミの胸を温めてくれました。
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