第8話 陰にあるもの

 物事は一つの面だけではない。

 裏側は必ずあるものだと、呂花おとかは誰に教わったのだっただろうか。

 星社ほしやしろとは一種、心が帰る場所であるとすら、呂花は思っていたのに。

 あの心地の良い空間の裏に、自分には理解することのできない、こんなに乖離したがあったなんて。

 そのことと、自分が今までの人生をすべて否定されてここへ連れてこられる理由が、いったいどう関係するというのか。

 いっさいの気を緩めることなく、全力で呂花はこの場に対して警戒していた。

 哲平てっぺい美里みさと京一きょういちの間に、しん隼男はやおとまどかの間に落ち着くのを待って、水有なかなりは自分の手前に座る呂花に向き直った。

「何故、ここにいる皆が驚いているのか。さっき言ったね、君が変わったと」

 生まれ変わるということがあり得るなら、過去とは全然別の人間として生まれ変わっても不思議ではないだろう。

 特別に言うこともないと思うのだが。

 ただ、彼の次の一言には呂花も驚いた。

桐佑きりゅうはね、だったんだよ」

 驚きはしたものの、生まれ変わるということがあるというなら、性別の変化などあっても不思議はない現象だろう。

 それに。

「……だとすれば、なおのこと、私がそのキリュウという人と同一人物だと、どうしてわかるのですか」

 呂花は自分を落ち着かせるように、強く、ゆっくりと水有に問う。

すぅと水有は目を細めた。

「それは、難しい質問だね。そう、口で説明できるものではないからね」

 では、と言いさした呂花にでもね、と彼は続けた。

「私達には、確信できるものがある」

「私には、ありません」

「そうかな」

 穏やかに言って見つめてくる水有の瞳を、呂花は強く見つめ返す。

「君が社の前で見た、

 全身から血の気が引いた。

「過去のやしろと、その周辺の景色」

 どうしてそこまで、呂花に見えた彼が知っているのか。

 心臓はまたしても緩やかに速度を上げ始める。

(違う。私は、)

「呂花。君は桐佑という名前をと言ったけれど、桐佑ではない、とは言わなかったね」

 呂花は目を見開く。

 だが。

(そんなものは───)

「言葉の問題?」

「……っ」

 また頭の中を覗かれた。

「呂花」

 水有はその声音を更に和らげて、呂花に言う。

「君が認めようと認めまいと、君は紛うことなく、桐佑の転生体だよ。それは、そのうち君自身で自覚することになる。そして、君が記憶を取り戻すまでの間は生活やに支障のないよう、皆に指導と手助けをしてもらうことになっているから」

 はっとして呂花は声を上げた。

「私は……!」

 こんな所にいるつもりはない。そう言おうとしたのだが。

「帰る場所があるの?他に?」

 遮るようなその言葉が、呂花の心臓に突き刺さる。

 職場も、家という、家族という呂花の帰るはずだった場所も。

 呂花という人間を拒絶した。

(……っ、)

 あまりに強く握った拳から力が伝わって腕までを震わせる。

 彼らはここが呂花の帰る場所だと言う。

 たとえ自分が百歩譲ってキリュウと同一人物だったとして、それでもこの仕打ちはあんまりではないか。

 それが呂花の今まで生きてきた痕跡すべてを消され、家族と切り離される理由になるだろうか。

 心臓が痛い。

 小さな呼吸を数回繰り返し、呂花は最後に息を吸い込む。

 そして息を吐くと同時に一つ、瞬いた。

「その人の生まれ変わりであることで、ここに来なければならない理由が、あるのですか」

 せめて冷静にならなければ。

 低く、呟くように言う呂花の声には抑揚がなかった。

 呂花に全員の視線が集まる。

「たとえ、その人の転生体であったとしても、私は今の自分しか知らない。あなた方が私の中にを見ようと、私とあなた方の言う私は別人です。私が、私の今まで生きてきたを否定されてまで、ここへ来なければならない理由が、あるのですか」

 動揺、恐怖、怒りを抑えて、呂花は静かな瞳で水有を強く見据えた。

 その抑えた声が発する言葉に、周囲がそれぞれの反応を示していたのを、呂花が気づくはずもない。

 再び場に緊張が走る。

「……あるよ」

 低く、水有が言った。

「少し、話を聞きなさい」

 呂花は彼を見据えたまま、静かに続きを待つ。

「ここがどういう所かはわかるね?」

「……星社です」

 軽く水有は頷く。

「そう。あまたの星霊せいれい地霊ちれいといった精霊しょうりょうを祀ってその土地やそこに住まう人々の平穏無事を祈り、その精霊と人との間を取り持つのが主な役目の施設だね。そしてそこで働く人のことを社人やしろびとという。ここにいる人間は、私も含め皆社人だ。もちろん、君もね」

 反論は抑えて、呂花はとりあえず話に耳を傾ける。今この場で頼る人も情報も無い呂花にとって、何が起こっているのかを教えてくれそうなのは、悔しいがここにいる彼らだけなのだから。

「ただし、星社の中には一部別の役割を持つものがある。一般的な社の役割は今言った、精霊を祀ること。そして冠婚葬祭の取り扱いや、地域全体の鎮守祭祀、個別の祓い事や祝い事などの祭祀の執り行い。それからおふだやお守りといった厄除け類の頒布などがある。当然この万夜花たかやすはな星社もその役割を担っている。けれど、それとは別にもう一つの役割がある」

「別の役割?」

、と聞いて君は何を思い浮かべる?」

 かげ───影・陰・黒い・暗い・裏・闇。

 そんなありきたりのものしか浮かばない。

「そうだね。だいたいは君の思ったとおり、良いイメージでは語られないよね」

 ここまでくれば、自分の考えていることを口に出されることにも、呂花はもう驚いたりはしなかった。ただ、目の前の彼をひたと見つめる。

「世界は極端な話、ひかりと、かげで成り立っている。あるいは表と裏で。これは本当に極端な言い方だけどね」

 何となくどこかで聞いたような話だが、呂花自身は深く考えたことはない。

 黙ったままの呂花に水有は更に続ける。

「ただどちらを欠いても世界は存続し得ない。そして、陰には多くの要素が存在する。これが顕在化し、世の中に害をなす存在となったとき、この要素は人によって〈災い〉あるいは〈蠱魅やみ〉と呼ばれる」

「やみ……」

 呂花、と水有が呂花を改めて見た。

「君はお化けや幽霊を信じるかい?」

 あまりに意表を突く言葉に、呂花はあっけにとられた。

「そんなに真面目に考えなくても良いよ。ただ思ったままを言ってごらん」

 軽く笑って彼は呂花を促した。

 少し間をおいて呂花は答える。

「……目に見えないものの力に左右されることはあるかも知れないけれど、実際、はっきり見たことがあるわけではないので、お化けとか幽霊とかを信じろと言われても無理だと思います」

 回りくどい言い方をする呂花に、周りの人々はさることながら、さすがの水有さえも驚いたようだった。

「えらく、慎重な物言いだね」

「いるという証拠も、いないという証拠も、私には出しようがありませんから」

 そう、とどこか意外そうにもらして水有は話に戻る。

「それで、一般的には今の君のように信じていない人がほとんどだね。社の祀る精霊達を崇めはするものの、その存在を人がつくりだした偶像、あるいは迷信だなんて思っている人も多い。本来、この葉台はだいに存在するすべての星社は、それらの迷信だのあり得ないだのと言われる、目に見えないものの中に発生する災い─蠱魅─を鎮めることが役割でもある。けれど今、その役割は限られた一部の社でしか継承されていない。その一つがこの万夜花星社なんだ」

(かげ……わざわい……やみ、見えないもの……)

 言葉が連想ゲームみたいに呂花の頭の中をよぎっていく。

「そして、蠱魅を感知し、鎮めることのできる社人のことを陰人かげびとという」

 それが。

「あなた方、というわけですか」

「あなた方ではなく、ということだね」

「私も、そういう種の人間であると、そうおっしゃるのですか」

「そう」

 得たり、と水有が笑んだ。

 まさか、と呂花は思う。

「その陰人の数は年々減ってきていてね。葉台のすべてを合わせても本当にわずか。しかも陰人の減少に反比例するかのように蠱魅は増加傾向にある。だからね。桐佑のような強い力、高い能力を持つ人間は本当に重要なんだ」

 そう言われて呂花はますます自分が彼らの求めている人間ではないと思う。

 それに、今の説明 では呂花が自分の生きてきた記録すべてを失ってここに来なければならない理由には乏しい。少なくとも呂花はそう思った。

 第一、呂花の存在を周囲の記憶から消すことができ、瞬間移動できるような彼らなら、その陰人とかいうものに該当するのかも知れない。

 けれど、自分は別だ。

(私にはそんなことはできない)

「───試して見る?」

 思わず呂花は水有を見た。

「君が、陰人の力を持つかどうか」

 人々の視線も彼に注がれる。

 一瞬驚いた呂花だが、ふと思い直すと口を開いた。

「はい」

 水有があざやかな笑みを浮かべ、周囲では驚く気配がした。

「では、隼男、京一。参式さんしきの用意をして」

 隼男と京一が驚いて水有を見た。

「よろしいのですか?」

 隼男がやや控えめに尋ねる。

「構わないよ。本人がやる気だからね」

 どこか面白がるような様子で彼は呂花を見た。

 呂花が彼の申し出を受けたのは、記憶の問題は別として、彼らの試すができなければ、自分はキリュウという人間ではない可能性があると、そう思ったからだ。

 少なくとも陰人ではないはずだ。

「京一」

「はい」

 隼男が京一を促して入り口に近い空いた場所へと移動する。

「呂花。今から陰人の適性があるかどうかの検査を受けてもらうよ」

 呂花は揺るぎもせずに頷く。

「これは一般的に我々の間でよく行われる素質検査だ。最終的に陰人になれるかどうかの検査だね。二人がじんくからその真ん中に立ちなさい」

場所を移った隼男と京一は四、五メートルくらいの間をとって、相対するように立っている。

 陣をくとはいったいどういうことなのだろうか。呂花にはまるでわからない。

 だがとにかく二人の間に立てばいいのだろう。

 そう思って呂花は立ち上がると、二人の丁度中間に当たる位置に、正面の水有に顔を向ける形で立った。

 ふと、軽く風が広がるような微かな音がした。

「水有様、大丈夫なのですか」

 彼の左手前に座っている興輔きょうすけが、うかがうように言った。

「多分ね。まあ、見ていてごらん」

 彼は心配そうな興輔に柔らかく微笑んだ。

「あれ、見えてんのか?」

 哲平が誰に聞くともなしに小さく呟く。

「……いや」

 小さな呟きに答えたのは礼成まさなりだ。

(見えてはいない……)

 静かに彼は呂花の様子を見守る。

(見えてはいないが……)

「審」

 まどかが自分の隣に座った審に小声で呼びかける。

(……陣の感覚は感じている)

 言葉を発さず審は内心で思って、隼男と京一のいた陣の中に立つ呂花をじっと見つめる。

「呂花。その状態で何か感じたり見えたりしたら、動いても声を出してもいいからね。終わったら合図するから」

 ようするに、反応があれば陰人の適性があるということか。

『始めるぞ』

『了解しました』

 隼男と京一はどちらとも声を発していない。

 頭の中だけで会話をしている。これは陰人の間で使われる連絡手段の一つで、念話ねんわと呼ばれる。同一の場所にいない相手とも会話をすることができる陰人の能力の一つだ。

 範囲はその陰人の能力にもよるが、それでも大多数の陰人がかなり広範囲まで繫ぐことが可能だ。

 ふっと呂花の周囲が真っ暗な闇で覆われる。

「っ!」

 急に暗くなって呂花は驚く。

 水有が音を出さず、微かな笑みを口元だけに浮かべた。

 他の全員が呂花の様子を注意深く見つめる。

 陣の内部は検査用のため暗く設定される。

 何故なら、陰人はその仕事上、ほとんどの作業を暗闇の中で行うことを余儀なくされるからだ。

 ただし陣の内にいようとも、一般の人にその暗さは感知できない。

 中が暗くなったことに気づくということは、二人の術に反応していることになる。

 すなわち、一般的には見えないものを感知できる素質を持っているということだ。

 顔には出さないまでも、隼男も驚いた。

 だが、検査は始まったばかり。呂花の反応を確認して隼男は京一に言った。

『……次』

 応じるように京一は虚空に文字か図形かを右手で描いていく。

 暗闇に囲まれた呂花は、はやりそうになる心臓をなだめるように深い呼吸を繰り返す。

 これはただの検査。ただの確認だ。

 できなくていい。合格しなくていいのだから。

 すでに一つ目の検査を通過したことは、呂花にはわからない。

 この位置で合図があるまで立っている。

 それだけだ。

 不意に呂花は背後に気配を感じてびくりとする。

 不快なものではないが、何か無視できないようなそんな気配だ。

 しばらくして耳が微かな音を拾った。

 とても軽い感じの音だ。

 一つ二つと音は増える気がする。合わせるように背後の気配が辺りに広がるような気さえした。

 ふり向きたい衝動にかられるが、ぐっとこらえて呂花は真っ直ぐに立っている。

(気のせい……私には)

 そこまで思って呂花は息を呑んだ。

 確かに暗闇の中で呂花は一人で立っていて、周りには何もなかったはずなのに。自分には何も見えていなかったはずなのに。

 立った場所から微動だにしない呂花の顔色が、明らかに変わる。

(……そんな……)

 ぽつぽつと、呂花の周りに明かりが灯るように光の塊が浮かび上がる。

 よくよく目を凝らして見れば、小さな拳大から呂花の体の三分の一くらいの大きさの、人のような何かが、他にも光を放つ丸い球体などが、いくつも宙を漂い飛び交っている。

 風のような笑い声が呂花の側で上がった。

 楽しげな優しい空気が呂花の周囲を囲んでいく。

 ふぅ、と柔らかな風と光が呂花の目の前をよぎるようにした。

『わぁ、目が合ったよ!』

 呂花はぎくり、とする。

『こんにちは』

『さっき京一と一緒に僕達の前、通ったでしょ!』

『見たもんね!』

『ねー!』

 小さいせいか、子供のように見えるそれらは、呂花に様々に声をかけて飛び回る。

『ねえ、どこから来たの?』

『遊ぼうよ!』

『大丈夫ぅ?固まってるよー』

(嘘だ)

『ねえ、びっくりしてるよ?いいのー?』

 ゆったりした声が心音にかき消されていく。

 呂花は服の胸元をかきむしるように、左手でつかんだ。

『……ん。じゃあ、僕達帰るね』

 誰かと会話しているような様子でその小さな存在は言って、ふつふつと姿を消していく。

『またねー』

『後で遊ぼー!』

(だ、駄目……。私は……)

 頬から伝った汗が顎からしたたり落ちる。

「見えてるな」

 てるがぽつりと言った。

 一見淑やかなその容貌にそぐわない口調に思えるが、逆に堂々としていて威厳すら感じさせる。

 ただ呂花には誰かの呟きなど、当然耳に入る余地はない。

 今自分の目の前を通り過ぎていった存在は、何だったのか。

 信じられない。信じられるはずがない。

 何かの間違いだ。

 何で急に。今まで見えもしなかったはずのものが、何故急に見えるのか。

『次』

 再び隼男の声に、京一が次の動作に入る。

 一つ、二つ、三つ。

 京一は上下に短く右手を振った。

その指の間には三枚のがどこからともなく現れる。

 それを京一は中央へ向けて放った。

 符は中央、呂花を囲むように間を空けて宙で止まる。

 気配は感じられた。だが呂花には見えていない。

 胸が痛い。握った手はそのままだ。苦痛に顔がゆがむのがわかる。それでも呂花は立ち位置から一歩も動いてはいない。

 何かが、圧迫感を持って自分に迫ってくるような気がした。

(一つ、二つ……三つ)

 呂花は凝らすように目を細めた。

 そこで唐突に呂花の視界に明かりが差す。

 違う。差した明かりは暗闇の幕を落とすように呂花の周りに広がっていく。

「……っ」

 辺りが突然開けた。

 呂花の両脇に立っている隼男と京一が見えた。

 そして少し離れた所にいる水有達が見えた。

「終わっ……た?」

 思ったのは一瞬で、とっさに呂花は正面に右手を突き出す。

「どうやら、こちらが見えているようだね」

 静かに水有が言って、一様に他の人々は驚く。

 呂花の両脇にいる二人も同じだ。

 暗い陣の内から外側が見えるのは陰人としては一般的だ。ただこれは検査であり、それは続きの検査過程で確認されるはずだった。

 だが、呂花はそこを自力で外側を見た。

 肩で息を整えるようにしながら、呂花は手の力を抜く。手は上げたままその状態で立ちつくす。

 しばらくそうしていた呂花だが、突如驚愕した。

 自分の掲げた手のひらに合わさるように、何か、白い紙が見えたからだ。

 ふと気づいて呂花が自分の周りを見回した。

 自分の手のひらに重なる白紙と同様の、色の違う二枚の紙が目に入った。

 黄色と青色の紙だった。

 三枚の色紙は同色の光を放つ細い弧を一本ずつ描いて互いに繫ぎ合い、輪のように呂花を取り囲んでいる。

(どういう、)

 一度色味を落とした三色の光は、突如強く発光した。

 驚いて呂花が視線を前に戻す。

 紙が光ったのか、呂花の手が光ったのか。

 一瞬のことで呂花にはまるで何が起こっているのかわからない。

 陣の内側が緑色の光に染まった。

 光は一斉に消えた。同時に呂花を囲んでいた光の弧も消え、最後にはさらさらと音をたてて三枚の紙が床に砂のようにこぼれて、これも消えていった。

 それを確認した隼男は水有に目を向ける。

 本来ならばもう一つ、検査としてはある。

 だが今の状態の呂花にはこれで十分だろう。

 隼男はそう思った。

「二人とも、そのままにしていなさい」

 隼男も京一も、他の全員も驚いて水有を見る。

 ただ一人、呂花だけが色を失って床を見つめていた。

 水有が軽く右手を陣の中央、呂花へ向けて振った。

 明るくなっていたはずの周囲が再び真っ暗になって、呂花ははっとする。

(今度は、何……?)

 先ほどとは違ってどこか粘着質なものを感じ、無意識のうちに呂花は神経をとがらせる。

 キッ、と何かが裂けるような音がした。

 周りにまた気配がする。だが気配がするだけで、何かが見えるわけではない。

 妙に危険を感じて呂花は身をきつく強張らせた。

(何か、来る)

 思わず呂花は身をかがめた。

 頭の上を何かがかすめた気がする。微かな風圧を感じたのだ。

(危ない)

 直感的に呂花はそう思った。何かがさっきまでとは違う。

 空気が、張りつめた。

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