ゲームの質問は定番ですね

 その後も質問が進んでいく。


 「それでは次の質問いきましょ~!『レイフ君はデビューしたばかりで、普段するような配信をまだカラオケ耐久配信しかしていないですが、これからどのような配信や動画投稿をしていくつもりなのでしょうか?またゲーム配信をするならどんなゲームをしていこうとお考えでしょうか?』ということですが、そうですよね~デビューしてすぐに収益化しましたもんね!結構忙しかったんじゃないでしょうか?どうですか?」




 「確かに結構予定が前倒しされてしまったな。正直カラオケ耐久配信をしたらゲーム実況をしようと考えていたから予想外のことでとても驚いている。もちろん嬉しい悲鳴なので本当に感謝しているな。」




 「あーやっぱりそうですよねえ。私も収益化配信見ていたんですが、ほんとにすごいんですよ!!みんなに見て欲しい!あれ準備すごい時間かけたんじゃないですか?」




 「確かにあれは決めてから急いで準備したな。企画を練るのが大変だった…」




 「すごい気になるところですが話題がそれすぎてしまうのでこの話は後に回して、さっきゲーム実況をする気だとおっしゃってましたが、何かする予定なんでしょうか?」




 「SEKIROやDARK SOULS、Getting Over Itなどの難易度高めなゲームのRTAや、将棋や麻雀などのボードゲームの複数同時プレイをしようかなと考えているところだ。」




 「…え?さらっと鬼畜なことやろうとしてますね。カラオケ耐久配信と言い、もしかしてドМの方でいらっしゃいます?」




 「い、いや、そんなことはないぞ?自分でできることはなんだろうと思っただけだ。」




 SEKIROやDARK SOULSはどちらもフロムソフトウェアという会社から出ている高難易度で有名ゲームだ。


 数ある腕に覚えのあるストリーマーが挑戦し、発狂していった。


 何度も死にながら敵のパターンを覚えていくという前提の下で作られており、一発クリアがほぼ不可能な難易度に設定されているのだ。


 RTAをしようとするなら挑むだけで尊敬ものである。




 Getting Over Itは『壺おじ』という通称でよく知られている。


 壺に入って下半身が身動きの取れない禿親父が手に持つハンマーでひたすら上に登っていくゲームだ。


 繊細な動きが求められるゲームで、少しでも外して大振りしてしまうと一気に下まで戻されるなんてこともよくある。


 Vtuberはよくこのゲームに挑戦し、クリア耐久配信をしようとする。


 大体終わるころには疲弊しきっているが。




 そんなゲームたちなのでもちろんここら辺をさらっとできるVtuberは尊敬されるし、ゲームが得意なVtuberとして認識される。


 まさに注目されるにはうってつけのゲームなのだ。




 「私はあまりゲームはやらないですが、それでも敬遠されがちと言う話は聞こえてくるくらいなのでそれに挑もうとしてるってことは相当ゲームできるんですね~」




 良い締めくくりをしてくれる。


 話の持って行き方を見るだけで百戦錬磨なんだと感じるなあ。




 「さあ、どんどん質問を進めていきましょう!『フェイク=リベリオン家からはこの先Vtuberデビューする人はいるのでしょうか?また、レイフ君がこの先コラボでやってみたいと思っていることはどんなことでしょうか?教えてください。』とありますが、これはどうでしょう?フェイク=リベリオン家からこの先増えていくなんてことはあるんでしょうか?」


 


 「まだ具体的なことは考えていないが、今の自分の状況が落ち着いてきたらそういった方向に進めればいいなというようには思っている。ただ、今が忙しすぎていつになったら落ち着くか見通しが立ってないが。」




 そう苦笑する。


 実際、まだデビューしたばっかりで今は自分がどういう存在なのかを周知する期間だ。


 自己紹介動画や過去の生い立ちの説明動画は出しているとはいえ、どういうゲームをするのか?上手いのか?どういったことが趣味なのか?性格はどうなのか?喋りは上手いのか?と言ったことは配信や動画投稿を重ねることで分かってくることだ。


 大体は分かるが、完全に特徴を理解することは今の時点では無理だろう。




 収益化などで少し状況がめまぐるしく変化していることもあるが、落ち着いてこのレイフのキャラに慣れてきたら、他のキャラでのロールプレイも楽しめたら良いなとは思っている。 

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