個人勢は大変
フォロワーは400、チャンネル登録者数は一気に200人まで行った。
「VTuberブーストはやっぱりすごいな…」
ただ、気になる点は、ほとんどのフォロワーがVTuberな点にあった。
やはり、自分を認知してもらうため、まずは相互フォローの状態になってもらおうという意識の表れだろう。
実際、Youtubeの規約に反している、相互チャンネル登録も暗黙の了解の下行われており、DMやリプライで相互登録を迫って、吊るしあげられることもしばしば起こる。
問題は、フォロワーのほとんどがVTuberであるということは、自分の動画は中々見てもらいにくいということだろう。
ほとんどの個人勢VTuberには、同業の知り合いが沢山いて、その人達の動画を見るだけでも中々手一杯という状況だ。
やはりその中から見てもらうには、企画内容やサムネで釣るしかないのだ。
今は、まずはリツイートして拡散してくれるフォロワーの確保に勤しむべきだろう。
「VTuberをやるのにはこの存在であったことが助けになるな…」
既に、「はじめまして!~系VTuberの~です!これからよろしくお願いします!」といったリプライやDMがよく飛んできている。
リプライやフォローなんかは、大量に来ると返すのが結構しんどくなってしまう。
まだ人気が出ているVTuberではないので、大量に来るそれらはできる限り丁寧に返すようにする方が良い。
しかし、人間だと時間や精神的な面で限界が出てしまう。
その点、このマルチタスクのできる体はとても都合が良かった。
フォロー制限にかからないようにフォローしていく、しばらく経って相互になってもらえなければフォロー解除していく、ということを繰り返す。
相互になってもらえれば、挨拶のメッセージをリプライやDMに送る。
個人勢VTuberは、基本的にこういったことをしてフォロワーを増やしていく。
ただ、フォロワーが増えていけば増えていくほど、絡みの全くないフォロワーも増えていく。
つまり、形だけのフォロワーを大量に抱えるということなのだ。
しかし、この点も僕には関係のない問題だ。
「片手間で全員の配信に顔を出せるのはすごいことだよな…」
そう、極論フォローしてくるVTuberは、自分の配信を見てほしいのだ。
しかし、普通全員の配信を見るなんてことはできない。
中には20窓同時視聴を行い、なおかつ内容を把握してコメントを打つことのできるヴァンパイアVTuberもいるが、それでさえ人間業ではない。
しかし、この体なら、フォロワーが何百人・何千人いようが全員の配信を同時視聴できる上に、内容も把握できる。
これならきっと自分の配信も少しは見てくれるようになるだろう。
「さて、いよいよイラストの状態から動かせるようにしないとな。」
VTuberが動けるのは、Live2Dという、パーツごとに切り離されたイラストをそれぞれのパーツに動きの範囲を与え、アニメーションを作り出すというソフトを使っているからだ。
3Dの場合はまた別の話になってくるが、イラストから動くという場合はほとんどがLive2Dというソフトを使っている。
イラストを描いている段階でもちろんパーツには分けていたので、Live2Dで動きを設定していく。
Live2Dの設定は、その内容だけで配信が行われるくらいには手間のかかる作業だが、こちらには最強ソフト様がいるため、他のVTuberたちから学習し、最適解と思われる数値に設定することができた。
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