第25話〜チート能力で異世界無双

さて、ゴブリンたちから結構距離も取ったところでお待ちかね!


ステータス確認のお時間だ!


いやまぁなんとなく察しはついてはいるんだが、やっぱり異世界に来たからには確認しときたい。


あ、ちなみに【鑑定】スキルで対象を視ると、対象の横に半透明なプレートみたいなのが表示される。


手で触ったりできないし、視界が狭まって邪魔だから敵に囲まれてるときとかは使うと危ないかもな。


それはさておきステータスだ。


「ステータス!」


しーん。


何も起きない。


「ステータスオープン!」


しーん。


「パラメータ!」


しーん。


ことごとく何も起こらない。


他にもそれっぽい単語を叫んでみたけどなんの反応もない。


「あれ?」


もしかして自分のステータスは表示できないのか?


VRみたいな操作はできないのかもしれん。


もしかしたらこの世界のシステムは数世代前の王道ファンタジー仕様なのか?


それなら酒場とか宿屋、もしくは教会でステータスを確認したり、更新したり、ジョブチェンしたりする必要があるな。


しょうがない。


【鑑定】スキル発動!


ーーーーーーーーーー。

種族:人族(異世界人)(♂17歳)

名前:ジョージ=ミート=謙一

階位:1

職業:無職

状態:


固有スキル:【鑑定】【言語理解】

ーーーーーーーーーー。


よし、【鑑定】のスキルを使えばステータスも視れるな。


表記が多少違うのはモンスターと人間の違いか?


種族が人族ってことはファンタジー世界特有のエルフとかドワーフとかもいるのかね?


てか誰が職業無職だ!


学生は無職じゃねえ!


…って、俺はもう異世界転移してるわけだし学生じゃないのか。


そっか、俺今プー太郎か。


しかもご丁寧に階位、つまりレベルは1からときたもんだ。


スキルもヒゲの神様に貰った二つだけ。


スキルってのはそのまま技能ってことだから、ある一定以上の能力や技術があれば【スキル】として記載されていてもおかしくないはずなんだけどなぁ。


別に武道とかスポーツを習ってたわけでもないし、人並み以上に優れた技術なんて持ってた覚えはないけど、そこはやっぱ俺だけのオリジナルスキルというか特殊な何かがあったっていいじゃないか。


あんなゴブリンでさえ【剣術】スキル持ってるんだぜ?


もしかしてレベルか?


レベル5になれば解放されたり覚えたりするとか?


チート能力で異世界無双は最近のトレンドだろうに。


まぁいいか。


とりあえずこつこつレベル上げしてくか。

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