02 戦火の戦姫



 歴史は巡る 人の命と共に 

 数多輝き尽きる

 

 痛みと悲しみと 過酷な世界に生きる人々よ

 どうか希望を忘れないで


 一本の銀のやりが太陽となって人々を照らした

 人々はまぶしさに目を細める


 けれど顔を上げようとしない

 彼らの心を満たしていたのは絶望のみだった


「どうすれば希望の火をともせるのだろう」


 一本の銀のやりは考えた

 そして 太陽となって人々を照らし続けた


「どうしても希望の光を灯したい」


 歴史は巡る 何度でも

 人の死と悲劇と共に

 血塗られた歴史書を 希望なくした人々がめくる

 誰もかも皆 まだ 希望を知らずにいた


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る