詩集 戦火の戦姫と千化の道化

仲仁へび(旧:離久)

01 戦火



「なぜ人は、争いを止められないのだろう。

 なぜ争いは、止めることが容易ではないのだろう。

 弱い人たちは、なぜ簡単に命を落とさなければならなかったのだろう」


 燃え盛る火の粉が迫ってくる

 私達は死の気配から逃げ続けてきた


「それは気がついたらすぐ背中までに迫っていた」


 すでに手遅れだ

 誰かがそう叫んでも

 走り 逃げ続けた


 戦火の中 絶えず移動し続ける

 力もない人々はいつも振り回される役


 笑う事すらした事が無い

 生まれた時から世界はこうだったから


 争いの日は絶えず 灯り続ける

 どこまでも かなたまでも

 止まらないだろう きっと 

 すべての人々を焼き尽くすまで


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る