第19話 幸せな時間

※性描写は大幅にカットしてます

他サイトにて、そのまま掲載中です



“チャプン…”




雪で冷えた身体を温めるために二人で湯船に浸かった。




狭いユニットバスだから縮こまって入った。




だけど今はこの狭いユニットバスが大好きだ。




だって先生とくっついて入れるから…




「ねぇ、先生。」




「ん?」




「どうしてココにきたの?」



「奈々が教えている北海道の生徒から、本社に塾長にセクハラされているって連絡があって…」




「生徒が…」




「たまたま電話とったがの俺で、俺は今まで奈々が北海道にいることも知らなかった。」




「え?」




「親父と安奈が二人で相談して俺に内緒でそうしたらしい。そしたら俺が奈々をあきらめるんじゃないかって。塾長がセクハラなのも知っていたらしい。」




「…そっか。」




「遅くなってごめんな…」




先生は後ろから腕を回し抱きついてきた。




先生の顔が自分の肩に触れる。




“チャプン…”




奈々は上半身を捻り、先生に自分の顔を近づける。




“ポチャン…”




お風呂の蛇口から滴る音が浴室に響き渡る。




「会いたかった、先生…」




先生は優しく微笑んでキスしてきた。




浴室に響き渡るキスの音が何だからエロさを感じて、余計に身体が反応した。




“ザバッ…”




先生は軽々と奈々を持ち上げて、奈々を浴室の淵に座らせる。




先生は浴室に浸かったままの状態だった。




恥ずかしくて急いで脚を閉じた。




「奈々…脚開いて。」




「え…だって、こんな近くでッ…」




先生は奈々の太ももを指で優しくなぞってきた。




さっきの塾長の時は気持ち悪くて仕方なかった。




先生に触られると頭が真っ白になりそうだった。




「奈々は可愛いね。」



先生はそう言いながら力が緩んだ奈々の脚の間に手をいれて顔もいれてきた。




「先生ッ……」




お風呂場でひとつになり、そのまま身体をふき、そのままベッドに倒れこんだ。




今思えばどういう風にして移動したのだろう。




だけどその時は必死で、もう離れたくなくて、ずっと繋がっていたかった。




「奈々…」




そのあとも何度も愛し合って結局朝を迎えてしまった。




「俺ちょっと奈々のいる塾に行ってくるよ。荷物まとめてくるよ。」




「え?でも私塾の仕事好きだよ?」




「他にもいっぱいあるから…ね?」




「うん…」




「二人でココを出よう。そして誰も知らないところへ行こう。そこで仕事を探せばいい。」




「でも…」




「もう離れたくないんだ。何かを犠牲にするしかない。誰かの幸せは誰かの犠牲でなりたっているんだ。」




「…」




「じゃあ、行ってくるから。帰ってきたらまた話し合おう。」




「うん。」




「行ってきます。」




「行ってらっしゃい。」




そうやって見送った先生の背中をこれから先ずっと見ていけるものだと思っていた。




だけど私たちはまた離れ離れになる。




ねぇ、先生。




元気ですか?




どこで何をしていますか?

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