夕方

 その大きな露は、瓶の底へと溜まる泥。怪しげな炎に添えて、色を変える砂の化学が、今でも水を求めている。ヒビが入る。割れた底が美しい泥を吐き、そのまま明日に流れていく。明日は泥のよう。泥は空まで重なっていた。

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常帯 フラワー @garo5

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