SNS

 夜、夏帆からのLINEに出ると、なんで昼間出てくれなかったのと散々言われた。


 「ちょっと部活の先輩と」


 「嘘」


 「え」


 「さつきって子から連絡あったよ、SNS経由で」


 「あ、そっか」SNS経由でさつきと夏帆はつながっていた。


 「悠君はさつきって子と付き合っているの?」


 「いや、そういうわけじゃないけど」


 「ねえ、嘘はやめて、付き合っていない子とセックスしたの?」


 「あ、」


 「最低だよ、悠君」


 「いや、なんていうか、ごめん」


 「もう、いいよ、東京の人ってやっぱり信用できないよね」


 「いや、そういうわけじゃないよ」


 「じゃあ、どういうわけなの?」


 「それは」


 「何も言えないんだね、そりゃあそうだよね、エッチしたかっただけなんて言えないよね」


 「いや、なんか、ごめん」


 「ばか、最低、もう消えて」


 「夏帆・・・」


 「じゃあね、悠君、さようなら」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

遠距離彼女と近距離いつメン 神名 信 @Sinkamina

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ