あなたがくれた香り
ヨル
あなたがくれた香り
あなたから誕生日に貰った香水。
ブランド名はなんとMARRY ME!
ねえ、意味わかってやってる?
わかってやっているよね。
あなたはそういう人だから。
ずるい人。
大嫌いで大好き。憎めない人。
私の事なんて忘れていて。
私がいつまでもこの香りを身にまとい変えられない事なんて知らないでいて。
初めて貰ったものはもうとっくに空瓶で、あの時の包装紙とリボンで結んで箱に仕舞ってあることなんて知らないでいて。
香りもその時の記憶も蓋をすることは出来ないから、いつまでもずっと完全に感じさせて。
今日も私からは、記憶を縛るあなたの香りがする。
あなたがくれた香り ヨル @0317asa
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます