第2話
目が覚めたら異世界で、あの恐怖が染みついており
二人を置いてきた罪悪感
迫りくる恐怖
何もすることなく死ぬであろうはずなのに
目を開けたくない。目を閉じている感覚、瞼越しにでもわかる光。肌に感じる太陽の温かさ。
恐怖のあまり動けないのではと思ったが、かろうじて体は動く
気持ち悪い体にまとわりつく液体のようなもの
実際にはついてないのに全身おおわれているような感覚に陥った
よく考えればそんなことないかもしれない
とりあえずここはどこだろうと冷静になる。
周りは木、木、木
要するにたぶん森の中である。ここが林と言われたら林なのだろうし、僕が森だと思ったら森なのである。
で木の種類はわからない、たぶん緑葉樹なのだがみたことがない。それに気温とじめじめ感が少ない気がする。
多分日本ではない。確実にそう感じた僕は吐き気が
しなかった、日本じゃないならいいし、ただ2人のことはきになる。
どこにいったのだろうか、あの邪神のような存在に食べられてしまったのだろうか。そう考えると-5
吐き気が催す
かなり精神的にもきていると自己判断できる。
とりあえず散策するしかない。異世界なら魔法とか使えるのかもしれないしチートくらいあるかもしれない。海外なら話が通じる人がいるかもしれない。
痛む胃を抑え、ゆっくりと歩を進める、思っていたより木の密集度が高く視界がかなりわるい。野生生物やへんな奴に見つかったら逃げにくいのか逃げやすいのか。こちらの手持ちは+1
すべてある。ナイフ、ロープ、お菓子など、もっと有意義なものを詰め込むべきだったと、逆に言えば山に入るくらいの装備では来ているのでなんとかはなるだろう。
さてたぶん北、太陽が昇ってるのを右手に進んでいく。最初は磁石を使うと思っていたのだが、くるくる回っていて使い物にならない。ここだけなのだろうか、それとも本当に地球ではないのか。
思考を巡らせていると背後からぱきっと音がする
かなりやばい、ほんとうにやばい
心臓がばくばくするのを抑え
走りだそうとするが、違うと相手が僕より早かったら?
相手が地形を知っていたら?確実に負けるのは僕である、かなり落ち着いて思考できている。
音は近づいてきているが幸い気づかれていないのか
ゆっくりと音を出さないように振り向きナイフを構える
ぐぎゃ?とこちらに気づいた存在は
顔が醜く
緑色の肌
確実にゴブリンであろう。
こん棒のようなものをもち
こちらに駆けようとしてくる
あれで殴られたら致命傷だなと冷静に分析している一方
焦っているはずの自分がいない、ナイフを下ろし
鞄を下ろし
鞄を投げつける
いきなり視界を塞がれ戸惑うゴブリン(仮)の心臓を狙おうとするが、果たして人間の心臓の位置にあるのだろうか、わからないので喉を狙う。頭を落とせば死ぬはず。
喉にナイフが突き刺さる、切れ味はよくないので刃の通りが重たい。手を足で抑えナイフを上下に動かし切り裂いてく。
落ち着けない
確実に殺すまで
ナイフを端から端まで通したところで死んでいることに気づいた。
紫の血が出ている。
人のような生物、今まで虫をつぶしたり、魚を捌いたりしかしてこなかった
初めての物
だが自然と落ち着いている。まず食べれるのか。それより血の匂いで何か寄ってくるのでは。とりあえず腕の一部をナイフで削ぐ。
棍棒を広い枯れ木を集めライターで火をつける。
ある程度火が付いたところで湿った枯葉をかぶせ上から踏みつけ
嫌なにおいがする。
あきらめて顔を上げこの場から逃げる。
小走りで駆け北を目指す。
が目の前にはゴブリン
走っていた勢いのままみつかりゴブリンが振りかぶる
振りかぶったこん棒はガードした腕ごと胸をたたき肺から息がすべて出る
苦しく折れたのではないかという衝撃、唯一救われたのは体格差
死にそうになりながらもナイフを突き刺そうとする
が外れる。距離をとるゴブリン
苦しく息ができない、苦し間際にふるったナイフも当たらない
持ち物は
苦しい胸を落ち着けるように息を吸うが痛む、近づこうとするゴブリン
ナイフを無理くり投げる、刺さるわけがない、適当に投げたナイフは
もちろん刺さらないが、ゴブリンは警戒してよける
そこに棍棒を頭にふるう
確実にとらえるため痛みに我慢しながら棍棒をふるう
体制が崩れたゴブリンにたたきつける
あー死にそうな感覚が染み渡る。
もう無理な気がする
ナイフを広いとどめを刺して
その場に座り込もうとすると体を光が包み込む
[邪神から逃れられたもの]
[幸運]
[見捨てたもの]
[レベルを与えられた者]
持ち物
ナイフ ロープ 軽食 ゴブリンのこん棒
着替え1日分
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