第70話 配置につけ
侵略してきた冒険者は下層エリアを使って対応する。
コアに冒険者を近づけてしまうことになるが、地下にある下層エリアなら、様々なギミックがある。戦闘以外で冒険者を削れるし、こっちに有利な条件で戦闘できる。
「(ふっふっふっ、ついにオレっち達の成果が試される時っすね!!)」
「(この時を待ってた……)」
おぉ、ヘッジにモール達、気合入ってるな。
まぁ作ってもらったはいいが、これまで全く使う機会なかったからな。
「別にヘッジ達が直接戦うわけじゃないでしょーに」
「(それでもっすよ。ティナのアネキ!オレっち達の最強ギミックをしかと見るっす!!)」
「刮目せよ……」
「よし、それぞれ配置についてもらうぞ。まず、ウドリー、下層エリア入り口付近にいる間に合いそうなトレントを各入口へ集結させろ。冒険者が来た時に少しでもダメージを与えてやれ」
「(承知した)」
「スラポンはスライム達を配置につけてくれ」
「(わかった~」」
「ゴブタロウ、お前もつらいだろうが、戻ったらゴブリン達の指揮を頼むぞ。負傷したやつを除いて配置につけてくれ」
「(大丈夫。下層エリアならみんなで戦える。やられたゴブリン達のカタキとる)」
「ミズク、ルビーは遊撃だ。俺と一緒にダンジョンコアの間で待機してもらう」
「「(了解))」」
「ヘッジ、念の為、例のやつを準備しといてくれ」
「(え……あれ、使うんすか?)」
「俺とて使いたくはない。だが、念の為だ」
「(……わかったっす)」
「ねぇアタシは?」
「ティナには森の大空間にいてもらう。遮蔽物の多い場所はお前に有利だ。まぁそこに来るまでに片付けるつもりではあるがな」
「わかったわ」
そして、俺は《転移》を使い、戻ってきたミズクとルビーの3人でダンジョンコアのある最下層に向かう。
「(しっかし、こりゃしんどいなぁ。主力のゴブリンで歯が立たないとなると、キツイで、ほんま)」
「(なまじ強かった分、妙な過信をしとったが、しょせんはゴブリン。Eランクじゃからのぅ)」
「それに加えて量だな。これまでは冒険者がバラバラに来ていたから、それぞれ単発で処理できたが、同時に対応するとなるとこっちの駒が足りない」
俺やティナが出るとしても10パーティ同時には対応しようがない。
「だが、こっから下層エリアは別だ。質や量で劣っていようとも戦術次第でどうとでもなるというところを見せてやろう」
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