第一章 コミュ症だけど仲間作り

1-1 ウルワランド

私は目を覚ました。

ついつい寝すぎてしまった。

すると、見たことのない景色が飛び込んできた。

「うーん…あれ、私…ってここどこ!?」

なにこれ…土…?

は?私、家に居たのに…。

じゃあ…パソコンは!?

な…ない。

「パソコン…ない!じゃあスマホは…あ、充電中だからない!嘘、ここどこ!?」

まさか、夢?

それにしてはリアルすぎる。

ほっぺたつねってみても痛いから現実だ。

なんだこれ!私、死んだの!?

思い返すと原因がわかった。

起きて、空き巣に刺されたんだ、私。

なんでこうなるの…。

ていうか、違和感がある。

耳が横ではなく、頭の上にある気がする。

触ってみると、もふもふしてくすぐったかった。

私、人間じゃない…だと!?

嘘だ!ありえない!

でもこれは現実。

これは異世界か!

現実逃避はできないし、どうしよう。

そしてなんか、髪の毛も紫色になってるけどこれっぽっちじゃ驚かなくなった。

もうすでに、すべてに驚いてるんだからこれ以上は驚けない。

どうしよう、マジでどうしよう。

なにすればいいんだ。

多分私、獣人キツネになったんだ。

人間になりたかった、どうせなら。

というか、よく見るとすごく日本に似てる。

サクラまであるから。

しかも富士山?《フジ》まであるから多分これは、日本にほんみたいなとこ…だと思う。

でも、本当に異世界か?ここ。

そう思いながら街に降りたが、私の姿がそれを物語っているし、獣人魔物人じゃないものがたくさんいるから異世界としか言えない。

まあいいや、どうせ異世界で転生したんだからのんびり過ごせるようになりたい。

そういえば私、どう言う名前にしよう…。

折角だから新しい名前で行こうかな。

そうだ、これから私はこう名乗るとしよう。

私は、秋山雪美ユキとね。




私、秋山雪美ユキミ・アキヤマ(19歳)は転生して獣人キツネとして生まれ変わったのだ。

変わらない日常、変わらない時間に幕が降りた。

ここからこの世界ウルワランドの歴史が変わった瞬間である。

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転生するなら人間がいいな〜 獣野 狐夜 @shin_jyuou

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