転生するなら人間がいいな〜

獣野 狐夜

序章『転生するなら人間がいいな〜』

「はぁ~…今日もぼっちだな。」

私は今日も一人で帰る。

まぁそれは当たり前だよね、私コミュ障だから喋れないし。

女子高生たちの会話が聞こえてくる。

『ねぇねぇ、もしもぉ~転生するならどんな種族がいいのぉ~?』

もう一人の女子が答える。

『えっと~、私、転生したら人間がいいな~』

『やっぱりぃ~?そう思うよねぇ~!私も転生するならぁ、人間がいいなぁ~。』

最近日本では転生物の漫画や小説、アニメなどがブームになってる。

(私、転生するときの転生先では、人間がいいな…)

まぁ私は女子高生じゃないから関係ないけどね。

何が面白いのかわからないし、そもそも本やテレビは苦手だし。

ネトゲを早くやりたいからささっと食料を買って帰ろう。

とりあえず、私はお惣菜パンや炭酸飲料がたくさん入った袋を抱えて、コンビニを出てからささっとすぐに帰った。

「ふぅ~、やっとネトゲができるわ。」

見てる人からすれば完全に自宅警備員ニートだけど、私はれっきとした会社員だから…あ、2ヶ月に辞めたんだっけ。

そうして私はネトゲを始めた。

一時間ぐらいやって、そろそろ飽きてきた頃。

唐突に眠たくなってきた。

うとうとしながら、パソコンの電源を切り、スマホを仕舞った。

そして布団を出して、仕方なく私は夢を見ることにした。

「おやすみなさい…。起きたらいいことが…あります…ように…。」

そうして私はパタリと眠った。


秋山雪美は知らなかった。

この日、異世界へ転移してしまうと。

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