「ありがちな恋愛」(乃木坂46)

 ありがちじゃない恋愛とは、一体なんなのか。結局、それは世の中に大量に溢れている「創作の恋愛」なんじゃないかな、と思うんだけど、これが、本当に「溢れている」としたら、逆転してしまう。つまりありがちじゃない恋愛がありがちな恋愛に思えて、本当の現実の恋愛が、不自然になる。

 この、ありがちか、それともありがちじゃないか、という感覚が混乱してくると、恋愛にぶつかった、なだれ込んだ時に、関係性とか、状況が、自分が望んでいるものとどれだけ近いか、判別がつかなくなりそう。

 ありがち、というのは、なんというか、「当たり前」に限りなく近いんじゃないかな、と思いますね。どんな恋愛でも、本当は一対一の、他に同じものがないはずなのに、ありきたりな、ありがちなもので、別れてしまうのも予定調和だし、恋愛より夢を優先するのも予定調和。でも本当はそこから何か動き出せることもあるはず、なんだけど、その力が出ない。

 なんか、こういうことをつらつらと考えてしまう曲です。

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