第17話 仲間のステータス
「ちょっと散歩にでも行ってくるよ」
「おう! 門番はねえが、遅くなるなよ!」
「それを言うなら門限でしょ。門番は確かに町の入り口にいなかったけどさ」
「そうか! ガハハッ!」
「気をつけていけよ~」
「ああ」
笑いながら手を振る勇太に向かって俺は笑みを向ける。
そのまま町の入り口まで夜道を歩いていく。
どうやら辰巳たちはここを出発し、次の町へと向かったらしい。
なのでわざわざ【潜伏】を発動して町を歩かなくてもよくなったのだ。
町の外に到着すると、俺は走ってシバーフの森へと向かう。
ここからは1キロほどの距離と言ったところだ。
今の俺なら1分もかからない。
敏捷が上がったおかげだ。
そして森に侵入、骸骨の仮面を装着する。
【心術】で心を落ち着かせ、冷静にモンスター狩りを開始する。
俺には、計画とまではいかないが、少しばかりプランがあった。
まず単独で森のモンスターカードを回収し、勇太たちとは草原で一緒にレベルアップ。
森のモンスターカードを回収し終えると、次は洞窟でコボルト狩りだ。
その後に残ったスライムとウルフカードを回収する、と。
それで効率よくカードが集まるはず。
うん。隙の無い素晴らしいプランである。
俺の拳一撃で、トレントたちは爆散していく。
ゴブリンカードは完成しているし、キラービーカードはもう少しでカンストだ。
トレントを中心に狩って行こう。
◇◇◇◇◇◇◇
エキルレに滞在してから一週間が経った。
皆と共に、草原から帰ってきた夜のこと。
宿の広間でステータス画面の確認を皆で行っていた。
大崎 勇太
LV21
ジョブ 勇者
HP 400
MP 300
攻撃力 300
防御力 200
敏捷 200(+20)
魔力 300(+15)
運 250
ジョブスキル
聖剣
武器スキル
剣 19
アクティブスキル
雷術Ⅱ 3 回復術Ⅰ 1 突撃Ⅰ 2
パッシブスキル
敏捷増加(小) 魔力増加(微小) 毒耐性(微弱)
魔力消費軽減(微小) 志気高揚
【雷術】と【志気高揚】は勇者専用のスキルらしく、その両方を習得している勇太。
俺が同じレベル帯の時はこんなに強くなかったぞ……
さすがは星3だな。
天野 由乃
LV19
ジョブ バトルマスター
HP 400
MP 133
攻撃力 200(+132)
防御力 133(-20)
敏捷 106
魔力 93
運 106(+10)
ジョブスキル
ハイパーチャージ
武器スキル
槌 16
アクティブスキル
強撃Ⅰ 5 回復術Ⅰ 2
パッシブスキル
猪突猛進 攻撃力増加(大) 防御力増加(微小)
運増加(小) 麻痺耐性(微弱)
モンスターカード
Eゴブリンカード
勇太と比べるとやはり能力値は低い。
だが、【合成師】である俺と比べると十分強いように思える。
【猪突猛進】は攻撃力が20%上昇し、防御力が20%減少するというものだ。
スキルのおかげで単純な攻撃力だけは勇太を超えているみたいなだ。
磯嶋 永吉
LV19
ジョブ ガーディアン
HP 465(+69)
MP 133
攻撃力 106(+5)
防御力 266(+26)
敏捷 66
魔力 66
運 66
ジョブスキル
大楯
武器スキル
槍 6 盾 14
アクティブスキル
挑発Ⅰ 9 火術Ⅰ
パッシブスキル
盾防具同時装備 HP増加(微小) 攻撃力増加(微小)
防御力増加(小) 毒耐性(微弱)
モンスターカード
Eコボルトリーダー
ガーディアンである磯さんは、【挑発】であったり、盾と防具を同時に装備できるスキルを取得している。
磯さんも防御力だけに関しては勇太を超えているようだ。
さらにこの間の大きなコボルト――コボルトリーダーカードを入手していたようで、HPが10%上昇している。
南 円
LV19
ジョブ ローグ
HP 266
MP 133(+6)
攻撃力 146(+7)
防御力 106
敏捷 266(+26)
魔力 133
運 119
ジョブスキル
瞬迅
武器スキル
二刀剣 5
アクティブスキル
風術Ⅰ 潜伏Ⅰ 10
パッシブスキル
二刀流 MP増加(微小) 攻撃力増加(微小)
敏捷増加(小) 石化耐性(微弱)
円は誰よりも速さを誇るローグ。
敏捷が高く、そして【二刀流】を習得しているので、攻撃回数が多い。
潜伏もほんの少しだけ発動できるらしく、これも役立つだろう。
そして俺のステータスはと言うと――
島田 司
LV99
ジョブ 合成師
HP 2200(+6600)
MP 1100(+2200)
攻撃力 1100(+3300)
防御力 732(+2196)
敏捷 732(+2928)
魔力 1100(+2200)
運 916(+2748)
ジョブスキル
合成Ⅰ
武器スキル
体術 99 弩 99
アクティブスキル
火術Ⅴ 53 風術Ⅴ 回復術Ⅴ
心術Ⅴ 72 手加減Ⅴ 21 潜伏Ⅴ 99
鷹の目Ⅴ99 帰還Ⅰ 19
パッシブスキル
HP増加(特大) MP増加(特大) 怪力
鉄壁 俊足 超魔力
強運 神の加護 毒無効
麻痺無効 石化無効 混乱無効
誘惑無効 病気無効 魔力消費0
高速成長
皆も強くなっていたけど、それ以上に俺は強くなっていた。
【キラービーカード】、【トレントカード】、【スライムカード】、【ウルフカード】、【コボルトカード】。
この5枚のカードが完成し、全てのカードの効果が100%上昇になっていた。
これも全部合わせて、中々の成長をしたのではなかろうか。
ちょっとした達成感を覚えていたが、まだこれは始まりなのだ。
俺はまだまだ強くなれはず!
他のカードは【骸骨の仮面】、【風術】、【手加減】の3枚がLRレベルへと進化していた。
骸骨の仮面:レア度N ランクSSS
防御力970
追加効果・一度だけ死を回避する
「…………」
追加効果は目を疑うようなものだった。
死を回避するって……
どんなことが起こるのか試したい気持ちはあるが、わざわざ死ぬのは怖いしなぁ。
ま、これから先この効果が必要ないことを祈っておこう。
「司のステータスも見せてくれよ」
「えっ!? ……あ、ちょっと恥ずかしいから止めておくよ」
能力を見せても勇太なら喜んでくれるんだろうけどな。
でも、表立って戦うつもりは無いし、隠しておこう。
俺の言葉に勇太は純粋な笑顔で「気にしなくていいのに!」と言ってくれた。
本当に良い奴だ、こいつは。
「じゃあ、皆結構強くなってきたみたいだし、先に進むとするか!」
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