二泊三日。

二泊三日。

　長く日が過ぎたがあまり変わりない我が家に二泊三日で来た。

　道は何年経とうと変わらぬいつも通り風で揺らぐ白い帯。

　今年は少し遅かった気がするが皆元気そうで何よりだ。

　変わらぬ物にも心地よいものがある。いつものようにまずは夕食そしてくつろぎの時間。

　近況を報告しあうのを聞きつつ孫たちの顔をのぞく。

　家によって違うようだが我が家では夕食の後たいていの場合スイカが出て孫たちと何人かの大人が庭に出て花火を始める。

　それが終わったころには順番にそれぞれの家に戻っていく。

　これで初日がおわる。

　間の日は特になにがあるわけでもない。

　ここ数年は孫たちが大きくなって自分達だけで歩けるようになったからか家の中だけではなく外まで遊びに行くようになった。

　この時期近所に祭りが出ているのだがそこへ孫たちだけで行くのだ。

　私も少し心配で見に行くのだが毎年みんな仲良く祭りで楽しんでくれているためとても微笑ましい。

　孫たちが我が家に行くときに一緒に帰るのだがそのころには私の膳も用意されている。

　私が用意していたころと比べると彩りも明るく器も数が多い。

　あっという間に三日目、名残惜しいが戻る準備をしながら子供たちと孫たちの顔を順番に眺める。

　子供たちはあまり変わってないようにも見えるがやっぱり去年とは少し違う。

　そして孫たちは毎年見るたびに大きく成長している。

　今年もみんなの顔が見れてよかった。

　一人道を辿り帰路につく。

　一緒にこの道を通る日は遠ければ遠いほど良い。