「おぅ、にいちゃん。いい小説じゃねぇか」
背は高く、筋肉質で、粗暴な身なりの冒険者が太く低い声で言う。ボサボサの髪は目元を隠し、路地裏で昼間から飲んだくれて倒れていたとしても違和感のない風体だ。
それを受けて若くて意思の強い目をした「いかにも新米のイケメン小説家」は憮然とした顔をするし、彼の持つスマートフォンは危険を察知してイケメンの背中に張り付く。
その様子を見て粗暴な冒険者は「ヘイ、siri。そんな青っちょろい若造より俺のパーティに入りな。手取り足取り、小説の作法も教えるぜ! ヒャーハッハッハッ」と下品に大声を出す。
けっこうな頻度で小説に出て、絡んでくるあの人達はギルドの秘密審査員だった!?と思うとなんか納得する自分がいます。気づいたら確かにってゆう天才的発想さすがです。応援させてもらいます。