第2.5話 受難

「まぁぁあた怪盗団から予告じょぉー!?!?」


コンは頭を掻きながら椅子を半回転させる。


「うん、こっちはまだ捜査中なのにホント…何て言うか…はぁ」


鑑識のメガネも疲れ気味に予告状を渡す。


「…次の標的は大江戸グループの社長、大江戸正義が買い取った真紅の瞳…か」


コンはジップロックに入れられた予告状をひとまず机の上に置いて立ち上がる。


「頭が痛い、ちょっと休憩してくる」


そう言い残して、部屋を後にした。


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路地裏カフェ


チリンチリン


「いらっしゃい…コンさんか、って大丈夫ですか?」


コンの髪はボサボサで顔に生気が無くフラフラしていた。


「これで行きつけの喫茶3店目…だいぶハシゴしたぞー……」


倒れ込むように座席に座る。


「あー…さてはまた新しい予告状ですか?」


マスターは取り敢えず水を出す。


「ああ…もう捜査と並行してやらなくてはいけない何て…殺す気か……」


チリンチリン


「たっだいまー…うみゃ?お客さんなんて珍しいねー、貴方は何のフレンズ?」


サーバルキャットのフレンズが入ってきた


「そんなに珍しいか?俺は警察のフレンズだ」


コンは警察手帳を取り出して、見せる


サーバルの眉毛がピクッと動く


「そっかー、何でけーさつちゃんはここに来たの?」


「来ちゃマズかったか?嬢ちゃん」


コンはマスターがいつの間にか持ってきたコーヒーを飲み終える。


「マスターご馳走さん、又来る」


金を丁度支払う


「ええ、お待ちしてます」  


コンはドアノブに手を掛けて振り返る


「ああそれと嬢ちゃん」


「?」


「あんまり、隠し事は得意じゃないみたいだな」


チリンチリン


「…バレちゃった?」


サーバルは心配そうにマスターの方を見る


「いや、大丈夫隠し事をしていた事を見抜いただけだよ」


そう言ってマスターはコーヒーカップをしまう。


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大江戸正義宅


広大な和風庭園の砂利道にパトカーを止めコンともう一人が車から降りる。


「行くぞ」


「………」


コン達は広大な和風庭園を歩き、母屋へ歩き出す。


「今回この仕事を頼んだのはお前の腕を見込んでだ」


「………」


「SAT内でも折り紙付きの狙撃技術、今回は確実に怪盗団を一人でも良いから必ず捕らえる」


「………」


「……なんか喋ったらどうだ?」


コンはさすがに突っ込むがスナイパーは尚、沈黙を貫き通す。


(コイツ、感じ悪いな…イヤ、これは命令か)


大江戸正義宅の母屋のドアへつくとコンはインターホンを押す。


「警察です、怪盗団の件でお伺いします」


インターホンのカメラに警察手帳を向ける


「…どうぞ」


ドアはカチッという音がして鍵が解錠されたのが判る。


「お邪魔します」


コンとスナイパーは母屋へ入っていった。


次回~無駄だとわかっていても

















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