第49話 遺跡内の探検
大水蟷螂が2匹、洞窟蟹4匹をニーヤの
「もう1時間ほど戦いっぱなしだな ニーヤもリンクもさすがにそろそろ疲れてきたのではないかな」
ニーヤはうんうん頷いてる。
「それじゃ、少し休もうか? ニーヤもガンガン魔法を駆使して頑張ってくれていたし」
「ほんなら、ちょっとお茶でも飲もうや」
ヨッシーが
「キュ〜イ」
「お? 階段?」
リンクは部屋の隅にある階段を発見した。
階段の先はうす暗く、湿った空気が吹きあがってくる。それにかすかにだが水音も聞こえる気がした。
「ふむ、水の音が聞こえるな」
「どこか泉があったりするかもね」
「よっしゃ行くで〜♪」
オレ達は階段を迷うことなく下る。
するとそこには何と用水路があった。
「おお、水が流れとるやんけ」
オレは用水路に鑑定スキルをかけてみる。
【用水路:秘宝の守護者の住処へと続く道であり、唯一魔物が出現する事の無いルートである】
「おっ、なんかこの用水路の先に秘宝があるらしいんだってよ。しかも魔物が出ないって!」
「ふむ、なら挑戦してみるか?」
「よっしゃ、ほんならボート出したるわ」
ヨッシーが
オレとクリフさんがオールを漕ぎなんとか用水路を下る事が出来たが…………登りが来た途端に止まってしまった。
「大丈夫ですニャ!」
ニーヤの風魔法により、ボートは少しずつ進み始めた。
「おっ動き出したね!」
「てっぺんを登り切ると後はもう下りるだけニャ」
「ち…ちょっと待てやコレってもしかして……
ワイ、絶叫系もアカンねんって!?」
ヨッシーが泣きそうな顔でオレに抱き付いてきた。出たよコレだよ! 面倒くせえ!
ジリジリとてっぺんまで登るとゴムボートがふわりと浮き、すぐに急降下していった。
「うえええええええっ!!」
ヨッシーは泣き叫びながらオレにガッシリしがみ付く、ああっマジでうるせえ! オレの膝の上にいるリンクがスッゲー嫌がっているじゃねえかよ。
他のメンバーの方へと目を配るとニーヤとクリフさんはスッゲー楽しそうな顔でこのスピード感を満喫していた。なるほどこういう絶叫マシンとか好きだったらコイツら遊園地とか連れて行ったらはしゃぎまくりそうだな。
ようやく下り坂が終わり平坦な場所にでると
ヨッシーはホッと安心したのかオレから離れてくれた。
「ああああっホンマもう勘弁してくれや〜」
何言ってんのこっちが勘弁してほしいって
「イヤーさっきの急な下りは楽しかったですニャ」
「うむ、落ちて行く瞬間の体が浮く感覚がなんともいえない刺激だったな、出来ればまたこのような体験がしてみたいな」
水路が狭くなって来たのでヨッシーはゴムボートを
クリフさんとヨッシーが先頭に立ってふりむきもせず、すたすたと歩き前へと進む。
目の前にコンクリートの高さ3メートル位の大きな扉を発見した。クリフさんが開けようとするが重すぎてビクともしなかった。
(さあ、入るがよい久しぶりの客人達よ)
突然、頭の中に声が響いて来た。
「コレは
ビクともしなかった扉がゆっくり開いた?
どうやらオレ達はこの扉の奥にいる秘宝の守護者に招かれているみたいだね。まあここで迷っていてもしょうがないのでとりあえず中に入ってみょうかな!
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