第5-05話 影
2035/08/14 00:00
とある代議士の
「なんだ! 三十人と聞いていたのに、三人も少ないではないか? それでもお前ら傭兵なのか? んー」と言ったのは、歳の頃は六十過ぎの太々しい肉の塊のような
顔も
「それで任務がこなせるならば、高い金を払っただけはあるんだがな?」と
「近頃、うっとおしくなってきている、神戸分署の八課を潰せ。それがお前らに与えられる任務だ、アイツらのおかげでワシの収入減が減ってしまったんだ、たっぷりとお空に高く飛んでいけるようにしてやれ!」と言ったのです。
2035/08/15 07:30
神戸分署八課前に、次々と輸送用大型車両や工事車両が並びます。
さながら引越しの様でした。
「おはようございます、お届けものを届けに上がりました」と輸送屋さんが聞きます。
「おはようございます、職員の方が出られる前に済ませろと聞いていますが合ってましたでしょうか?」と十名ほどからなる工事業者さんが聞きました。
「お早いですね?」と警備部署の担当がチェックシートを見ながら答えます。
「早着ならその方が良いと言われましたもので、朝早くに連絡があったんですよ」と輸送屋さんが答えます。
「私らも、朝早くに電話がありまして……」と工事業者さんが言いました。
「そんな連絡は来ているか?」と警備部員が上長に確認を取ります。
「電文でなら来てるが、副課長や課長からの電文ではないな。神戸分署からの電文なんだが、受け入れろとだけ指示があるんだ」と上長が返します。
「それなら仕方ないですね。神戸分署の誰からですか、一応確認は取っておかないと」と門扉側から返答が来ました。
「一応部長検印は付いてるから、指示書としては問題ない書式なんだが」と上長が答えたのでした。
「課長が、来たら確認の書類を回すしかないだろうな?」とも答えます。
そして門扉が開けられたのでした。
2035/08/15 12:30
そして無事工事が終わります。
「配線工事完了しました、少々固まるまで黄色いテープがうっとおしく感じますが直ぐ乾いたら取れますので、清掃だけはまた、入れてくださいお願いします」と言って工事業者さんが撤退します。
輸送業者さんも、「運び込み終わりました、ので引き揚げさせていただきます、確認の判子をお願いします」輸送確認の判子を付いてくれとやってきました。返礼の判子を付くと彼らも撤退して行きました。
2035/08/15 12:55
「仕掛けは上々、
2035/08/15 12:59
「一分前、なんか人出が少ないな、事件でもあったのか?」と監視班から連絡が来ます。
「予定に変更はない、一三○○で発破だ!」とチームリーダーが返しました。
2035/08/15 13:00
「発破!」と言う掛け声とともにスイッチが点火されたのでした。
少し遅れて事務所の二位と三階部分がガラス片をまき散らしながら吹き飛ぶ映像が綺麗に撮れたのでした。
「こちら監視班、記録映像取り済み。撤退する」とだけ言い残しガラスにシェイドがかかった黒塗りのベンツが一台現場を離れたのでした。当然偽造ナンバーです。
2035/08/15 17:00
その隠れ家に、一通の分厚い封筒が投函されたのでした。
待ってましたと言わんばかりに、代議士
「コレヨ、コレヨ」と言って
2035/08/17 17:00
「さて我々には次の作戦がある、三人は惜しかったが仕方がない、行くぞ」とチームリーダーが貨物船に乗り込みました、その後に二十七人も続きます。
「車両の投棄を地元のゴロツキに任せてもよかったんですかね?」と一人が聞きます。
「脚が着いた頃には、我々は海外だ問題ない、センセイのところはどうか知らんがな」と悪そうな笑みを浮かべると、貨物船のデッキに上がって行ったのでした。
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