第7.5話 作戦立て

今回から小数点をたまにつけることにしました。小数点がついたお話はいつもより半分くらい短くなってます。

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学校…


「失礼します」


「はーい…ってオレンジ君かー!」


現在校長室。とあるお願いをするために来た。


「一つお願いをしに来ました」


「お願い?」


「会議室を借りたいんです。次の作戦を立てたいので」


「あー!いいよー!放課後も使ってくれて構わないけど会議の日はやめてねー?」


「ありがとうございます!」


「あ、私も聞いていいかなー?」


「あ、構いませんよ?」



会議室…


「…司会。頼んだぞ」


「わかってる!…じゃあ今から校長先生が見てるけど始めさせてもらうよ!じゃあ…コスモス!情報の方をお願い!」


「わかった。今回の目標は全国有数の大富豪。大江戸 正義が買い取った『真紅の眼』だ」


「あの大江戸グループの社長が買い取った物を盗むんですか!?」


「あぁ。そしてつい最近決算もあったらしい。内容はざっくり簡単に言えば数百億の利益だ」


「嘘だろ…?さすが大江戸グループ…」


「宝があると予想されるのは大江戸の自宅か大江戸グループの社内にあると予想される」


「まあそうだよな…」


「そこでだ。質問をする。潜入場所を一つに絞るか、二つで分担するかだ」


「私的には分担した方が良さそうですけどねぇ…」


「よし。じゃあ聞いて行こう。潜入場所を一つにしたいと思うのは手を上げろ」


全員が挙げる。


「えっ!?なんでですか!?」


「そりゃあ…決まってるだろ…な?」


「うん!家に決まってる!」


「…理由を聞いても?」


「もし会社に置いてあるとしたら社員が盗みに行くかもしれないからね」


「あー…」


「というわけで、潜入した後の役割は変わらずでいいな?」


「うん!」


「じゃあ、司会。頼むぞ」


「おっけ!さっそくだけど…財政難!」


「どうしたの?急に」


「あぁ…確かに財政難なのです…」


「…つまり?」


「…お金がない!」


「そうか…」


「だからさ…大江戸さんには悪いけどちょっとお金も盗らせて頂こうかと…」


「なんなら数億もらってくか?」


「やめろ」


「だよなー!」


「まあ…数十万?もらえればいいかなって感じ!」


「そうだね?あ、予告状は完成してるから安心して?」


「ほんと?見せて?」


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拝啓 大江戸 正義殿


先日貴殿が買い取ったルビーの宝石

『真紅の涙』は我らリバースワールド怪盗団が盗ませてもらう。

警備を強化しながらでも待っていろ。

             反転世界リバースワールド怪盗団

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「…やっぱいい出来だよなぁ…」


「漫画家志願のオオカミがいてくれてよかったよ!」


「ふふっ、褒めても何も出ないよ?」


「僕には出してくれるんだよね?」


「もう…いつも愛を出してるじゃないか…」


「そうだね?」


「あのー、すみません」


「え?どうしたんですか?校長先生」


「盗みに行く日は学校…休んでもいいですよ?成績は減点しませんから…」


「え?いいんですか?」


「だって…卒業しても、続けるつもりでしょう?だから、仕事という扱いになるので!」


「…ありがとうございます!」


「じゃあ早速明日、やるか?」


「多数決で決めよ!明日、決行がいいと思うのは?」


大多数が挙げた。


「…よし!じゃあ早速明日!やるか!」


「というわけで明日、休ませていただきますね?」


「わかりましたー!」


キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン


「おっと…作戦立ての時間は終わり!帰ってからは明日の準備をするよ!」


「予告状は俺がドローンで大江戸の自宅に届けておこう」


「うん!じゃあ…解散!」





帰宅後


「さて、じゃあ各自、準備をしよっか!」


全員で明日の準備をする。足りないものは明日、買い出しに向かう。…お金がないが。


「あ、みんなに渡したいものがある!」


「ん?どうした?」


「まず、全員にグラップラーとピッキング道具、そして相手は何をしてくるかわからないから…毒とかの薬対策用に薬の効果を無くす薬を一つずつ、持っていってもらうよ?」


「うん!ありがとー!」


「後、俺に1人護衛をつけてもらいたい」


「なら私が着くよー」


「あぁ。すまない」


「ならさ、みんな2人1組のペアで行かない?新しい試みだけど…あ、1組3人になるね…」


「なら…決まってるな?ライオン!」


「うん!わかってるよー!」


「僕も。コノハちゃん?いいね?」


「もちろんなのです!ずっとカカオについていくのです!」


「…ミミちゃん?」


「わかってるのです」


「オレンジ…いいよね?」


「うん!ついてきなよ!」


「あの…私は…」


人数の関係上、ハブられるイタリアオオカミ。


「どこかに入っていいぞ?まあオリーブなら決まってるだろうが…」


「…オレンジお兄様ー!タイリクオオカミお姉様ー!」


「ははっ!やっぱ来ると思ってたよ!」


「いいですか?」


「もちろんさ!いいよね?オレンジ」


「いいよ!ていうかダメなんて言えないよ!」


「ありがとうございますー!もう2人とも大好きですー!」


イタリアオオカミに抱きつかれるオレンジとタイリクオオカミ。


「ちょっ、大好きなんて…」


「ちょっとオレンジには刺激が強かったかな?」


「だってさ…もう恋人じゃん…?」


「…はっ!ごめんなさい!」


「あー、いいよいいよ。謝らなくて!」


「そうだ。明日フェンリルのところに行ってもいいか?」


「え?」


「USBが欲しい。新しいハッキングコードを作りたくてな」


「おっけ!」


「あそこはなんでも俺たちには安く売ってくれるからな…助かる」


「まあ機械関連だからカカオとコスモス以外は関係ないけどね!」


「…警察忙しそうだな。事件のことを捜査していたら別のところで予告状が届くんだからな!」


「…確かにwでも僕たちには関係ないからね!」


このまま準備をする。明日、予告状を出して潜入する。

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