第7話 次の獲物と雑談の時間

次の日の朝の会…


「怪盗団!見たぞニュース!」


「あ、違いますそれ」


「え?」


「昨日のは作戦失敗。もう一つの怪盗団のリベリオンウィングに取られた」


「そうか…そういえばリバースワールドって…美ならなんでも盗むのか?」


「うーん…どうだろうね?」


「ちょっ、それはリーダーが決めることじゃないのか?w」

「オレンジ。それはリーダーが決めることなのです。それについていくだけなのです」


「オレンジ?私たちはオレンジを信じてるからね?」


「なんか怖いんだけど。…そうですね」


「そうか!ならいい情報があるぞー?」


「え?こんなすぐに?」


「ここの近くにいる大富豪の大江戸 正義っていう人を知ってるか?」


「この前ニュースに出てた…」


「そうだ!その正義が買い取った宝石、「真紅の眼」を知ってるか?」


「えっ、それは知らない」


「まあ純度がこれほどにもなく高いルビーの宝石だが…狙ってみたらどうだ?」


「…検討してみます!」


『純度が限りなく高いルビーねぇ…いいもの発見…!』



「…どうする?」


「どうするも何も…」


「決まってるのです…」


「そうだな!」


「…頂戴しますか!」


「よっしゃ!」


「早速伝えに行こう!」



廊下…


「…大江戸正義…昔から続く大江戸グループの社長、世界の中の有数の大富豪の1人。昔から大江戸一族は会社を経営しており、ずっと成功している会社…」


「なるほど…」


「さらには数週間前、真紅の眼をオークションで買い取ったという情報もある」


「なるほどね…これで情報は確実なものになったか…」


「だがこれは未知の場所であって事前の潜入も不可能…つまり…」


「これは全員別行動の全員潜入形式になるね!」


「…ん、メールが…」


「誰だ?」


「リベリオンウィングのリーダーとついこの前、連絡先を取り合った」


「嘘だろお前!?それを先に言え!ていうかメールの内容はなんだ?」


「えっと…『顔合わせにでもお茶しないか?もちろん、みんな連れてきて構わない』だってさ?」


「なるほど…行ってみるか?俺も見てみたいしな…」


「じゃあ今日の放課後、行かせてもらう?」


「そうだね?」


「じゃあ、送っとくね?えっと…じゃあ今日の放課後、行かせてもらいますね…と!」


「どうだ?」


「『なら放課後、ここに来てくれ』…だってさ?」


メールに送られた地図は路地裏のカフェ。


「…なるほど」


「さっ、じゃあお楽しみにしよっか!」





放課後…


リバースワールド怪盗団全員が集まって着いた場所は…


「ここだな?」


「うん。間違いない」


着いた場所はものすごく怪しい場所。路地裏にあるカフェ。


「まあ…カフェって書いてあるし…大丈夫でしょ!」


「じゃあ…入るとするか!」


「ごめんなさーい…」


「…あ、我々のライバルの方々でしょうか…?」


「はい!」


「なら、来ましたよー」


「おっ、来たな!って随分と大人数だな…」


「これで11人!」


「うわっ…多いな!まあとにかく座ってくれ?」


各自好きな場所に座る。


「ご注文は?」


「…ココアかなぁ…?」

「コーヒーを頼みたい。ミルクは入れるが砂糖は無しで頼む」

「俺は…カフェオレか…」


それぞれ好きな飲み物を頼む。


「…少々お待ちを」


「…オレンジ。次に狙ってるものはなんだ?」


「次に狙ってるもの?コスモスー、パソコン貸してー」


「パソコンか?ほら」


「ありがと!えっとね…大江戸 正義って知ってる?」


「あの大富豪か?」


「そう!それでこの記事、知ってるかな?」


「真紅の眼…前にニュースでやってたやつか…」


「そう!それを盗りに行こうかと!」


「なるほどな…そういえば、協力者ってどれくらいいるんだ?」


「協力者?…驚かないのをいうならばカフェとジャンク品を取り扱ってる店ととある一軒家に住む4人組ってところかな?あともう1人いるけどさ」


「驚かないのをいうならば?何かあるのか?」


「今通ってる大学に協力してもらってる」


「は!?ゲホッゴホッ大学に!?」


「そ!なんかね?急に呼び出しくらって何かと思えば協力するとかなんだとか…」


「すごいな…」


「もう学年とか無関係で人気者だよ…」


「まあ周りが2つの意味ですごいうるさいけどね?」


「二つの意味?」


「そう。一つは当然怪盗団のことだけど…私はオレンジの恋人でね…」


「あぁ…」


「まあカカオと博士は三つになるけどね?」


「カカオと博士は…誰だ?」


「あぁ、説明してなかったね!あそこのね…白髪の二人なんだけどね…」


「ん?何か言った?」


「…一応自己紹介をみんなにしてもらうか!みんなー!」


「なんだー?」


「リベリオンウィングのリーダーさんのルロウさんに自己紹介して!訳わかんなくなると思うからさ!」


「わかった!僕はカカオ!主にみんなの道具を開発してるよ!よろしくね!」


「俺はプラムだ!オレンジと一緒に潜入している!よろしくなー!」


「俺はアップルだよ!事前に現場の調査を行っている!よろしく〜!」


「俺はコスモス。リバースワールド唯一のプログラマーだ。よろしく頼む」


「私はタイリクオオカミ。コードネームはウルフ。家でみんなのサポートをしてるよ?よろしくね?」


「アフリカオオコノハズクなのです!博士と呼ばれていますが…コードネームはコンダクター。メスの中ではリーダーを務めさせてもらってるのです!よろしくなのですよ!」


「私はライオンだよー!コードネームはビート!やっぱりみんなのサポートを家でしてるよー!よろしくね〜!」


「ワシミミズクなのです。助手とも呼ばれています。コードネームはファントムで、メスの中では副リーダーを務めさせてもらってるのです。よろしく頼むですよ?」


「私はフェネックだよー。コードネームはー、サンドだよー。変わらずみんなのサポートをしてるからよろしくねー?」


「私はイタリアオオカミです!コードネームはオリーブで…えっと、オレンジさんとプラムさんと一緒に潜入させてもらってます!よろしくお願いします!」


「…こんな感じだよ?」


「…なるほどな!俺はルロウだ!このリベリオンウィングのリーダーをやっている。よろしく頼む!」


「「「「「「「よろしくー!」」」」」」」


「…さて、終わり!」


「さっきのことだが、わかったかもしんない」


「わかるでしょ?2つは同じだけどさ?」


「あ、あの2人付き合ってるんだな」


「うん。で、カカオがカッコ良すぎて逆に学校じゃ一番の人気者だよ!ね!カカオ!」


「うん…休み時間になるたびにみんなが近づいてくるもんでさ…」


「…大変なんだな?」


「大変だよ…まあコノハちゃんが近くにいるから安心してるけどね?」


「おっ、いいこと聞いたですよ…!」


「あ、博士と助手は学校で生徒会長も務めてるよ?」


「イケメンと生徒会長…最強じゃねぇか!?」


「うん。実際最強。カカオは成績とかテストの点が学校の中では一番だし、博士は2番だしさ。学校でこの2人を打ち破れるのはいないと思う」


この2人が強すぎて逆にみんなが寄ってくるっていうのもある。


「ちょっと!?恥ずかしいからやめてって!」


「…賑やかでいいな!」


「賑やかすぎるんだよなぁ…」


「そういえば潜入するときに武器って持ってるのか?」


「一応オスはみんな武器と呼べるのか分からないのもあるけど持ってるよ?ちなみに僕は水鉄砲と空気銃とグラップラー!」


「水鉄砲…?」


「僕は杖だね?」


「杖…?」


「俺は爆弾だな!爆弾と言っても火薬が詰めてあるわけじゃなくてカカオが開発した爆弾だから危険はほとんどない!」


「俺は武器なんてないな!武術で勝負だ!」


「俺はパソコンが武器だ。もちろん物理で殴るわけではない」


「…なんかおかしくないか?」


「え?」


「水鉄砲とか杖ってどうなんだ…?」


「水鉄砲はさ?昨日食らったでしょ?」


「…あれか?」


「うん。あれは実際ちょっとだけしかトリガーを引いてないから水圧は弱いけど全力で引いた場合は装甲が弱いものに関しては突き抜けるかなり危険な水鉄砲だよ?」


そう。オレンジが持つ水鉄砲は水圧が半端ないのだ。


「そんなのどこで売ってるんだ!?」


「あー、売ってないよ?だってカカオの開発物だもん」


「そうか…で、杖はどうなんだ?」


「え?これだけど…」


「…持ってきたのか…」


「怪盗服もあるよ?着替えてあげようか?」


「いやそこまではいい」


「…とまあ、こんな感じにちっちゃくすることができる杖なんだけど…これを縮んでる状態で振れば、結構手痛いダメージを負わせることができるよ?」


「…なんかすごいな…色々と」


「でしょ?なんて言ったってこの成績トップのカカオが作ってるんだから!」


「…改めてそう言われるとなんか恥ずかしいなぁ…///」


「何を言うのです!カカオは毎日のように褒めてやってるのです!それに加えてご褒美のキスだってしてやってるのですからカカオはすごいに決まってるのです!」


「うーん、キスしてることは言わないでほしかったなぁ?コノハちゃんは学校で人前だろうが関係なしでしてきちゃうもんなぁ」


「キャーキャーうるさい人たちへザマァみるのですって言うメッセージなのです!でも…カカオがいてくれて本当に嬉しいのですよ…?カカオがいなかったら今頃誰と付き合っていたのか…」


「大丈夫。コノハちゃんが心配しているところに僕は必ず出てくるから」


「もう…嬉しくてたまらないのですっ!」


そこで博士は無理やり全員にやらしいところを見せつける。


「…いつもこんな調子なのか…?」


「うん。正常運転」


「そうなのか…」


「まあ発端は博士だけどそれを受け入れるカカオの気持ちも…わからなくはないかな?あ、そうだ!お土産にクッキー作ってきたんだけどさ?みんなで食べて?」


「おっ!悪いな!」



この後日常的なことも色々喋くって…


「今日はありがとね!」


「あぁ!来たければいつでも来てもいいからな!」


「うん!僕たちの家に来たかったら連絡して?」


「わかった!」


「じゃあね!」


「またなー!」


ライバルとの会話を終え、帰る。

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