第4話 協力者

前回言った通り、過程をすっ飛ばしていきます。ご了承を。


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そのまま訓練したりする日を過ごし、翌日…


「よし、じゃあ…学校行きますか!」


そのまま学校に行く。だが、この後あんなことが起きるとは誰も予想していなかった…



朝の会


「先生の話、先生お願いします」


「はーい、特に話すことはないけど…オレンジとタイリクオオカミとアップルとワシミミズクはこの後、すぐに会議室に来てもらいたい。大切な話がある。以上!」


「…なんだろうね」


「ほんと。怖いよ…しかも怪盗団メンバーだし…」



会議室…


「…いや…なんで俺たち全員的中で集まってるのさ…」


「…やばいな」


「おっ、いるねー?」


「あ、校長先生」


「大事な話があるってのは、聞いたねー?」


「あっ、はい」


「じゃあ、単刀直入に聞いちゃおうかな?みんなってさ、サークルで怪盗団のこと追ってるんだって?」


「はい。情報を集めてます」


「どっちの怪盗団?リバースワールドか…リベリオンウィングか」


「主にリベリオンウィングですかね…?」


『まあ敵だし…』


「そっかそっか!じゃあ…もう一つ聞いちゃおうかな!」


「?」


「君たち…怪盗団、だね?」


「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」


意外。なぜバレたのか。


「あ、いや、図星であってるなら…怖がらなくていいよ?通報しないから!」


「…根拠は?」


「いやー、昨日覚えてる?お昼に先生が1人来たの」


「あぁ、覚えてる」


「それ、私が送った刺客なんだよね?まあちょっとは疑ってたけど…」


「…何が言いたいんです?」


「…リバースワールド怪盗団、君たちは…何を盗んでるんのかな?見たところ普通のものは盗んでなさそうだけど…」


「…さすがですね。この怪盗団はを盗んでます」


「やっぱそうだよねぇ!…そこで一つ、提案があるんだけど…」


「提案」


「そう。提案。君たちがこの学校にいる生徒、そして先生たち全員に君たちが怪盗団だということをバラす代わりに、この学校全体で君たちの正体を隠す…どうだい?」


「…なぜそんなことを」


「私からすれば…怪盗団ってカッコいいんだよね!守りたい。その心だけでいた。そして怪盗団がいた場合、学校全体で守るっていう提案をしたら…反対する先生はいなかった。だからこの判断に至った!」


「なるほど…」


「オレンジ、どうする?俺はリーダーのお前に任せるぜ?」


「うーん…完璧に守ってくれるのなら、ぜひお願いしたい!」


「ありがとう!完璧に守る!安心して!…さて!今日バラしてもらいたいんだけど…いいかな?」


「え?今日?」


「そう!スケジュールとしては、まずはこの話が終わったら一回家に戻って怪盗服を取ってきてもらいたいな!その次は…お昼、放送で放送器具をジャックしたという前提で放送をしてほしい!そして昼休み、体育館でみんなの目に映るように色々やってほしい!なんでもいいから!」


「…なるほど。わかりました!」


「ありがと〜!じゃあこっちでも準備をしておくから、その頃にはよろしくね〜♪あ、1時間目の授業は免除だからね?安心してねー!さ、怪盗服を見せておくれ!」


「わかりました!さ、みんな、いこっか!」


割と校長はテンションが高い方でもある。



「…オレンジ、あの決断でよかったのですか?」


「…良かったと思う。これでダメだったら全力で逃げよう」


「そうだな!…でも守ってくれることの前提で行くならまずは信用を得ることから始めないとな…」


「どうやって信用を得た方がいいかな?」


「…一個、確実な方法があるのです!」


「え?」


「盗んだ宝を見せればいいのです!」


「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」


「確かに…確実だが…」


「まあ、いいかもね?一瞬で信用を得られる」


「なら持っていくのです!」


「それと…オリーブはどうする?」


「新メンバーとして紹介しとけば大丈夫でしょ!」


「…そうだね!」





戻ってから…


「戻りましたー」


「おっ!」


「信用を得るためにも…持って来ちゃいました!」


「えっ!?これってあの…」


「はい!アヌビス神の涙です!」


「うわぁ…綺麗だなぁ…!」


「これで、信用しました?」


「当たり前だよー!ささっ、一回私に見せてくれないかな?怪盗服をさ!」


「…着替えた方が?」


「着替えてくれた方がなお良い!ていうかさ!放送で体育館に集めちゃってすぐに始めようよ!」


「すぐにですか!?」


「ダメかな?」


「まあ…僕はいいけど」

「俺も!」

「俺もいいな」


「よし!じゃあ着替えが終わり次第、放送で生徒と先生全員を体育館に集めるから準備しててー!」


まさか怪盗団もこんなことがあるなんて思わなかっただろう。



教室


「えー、枕草子は…」


『オレンジお兄様…タイリクオオカミお姉様…どうしちゃったんですか…?』


ピ-ンポ-ンパ-ンポ-ン


『全校の生徒と先生に連絡をします。スマホを机の上に置き、体育館に集合してください』


「…なんだ?」


「校長から連絡なんて珍しい…」


「でもスマホを置いて?意味わからんぞ…?」


「はいはい、早く体育館に行くぞー」


「先生は何があるか知ってるのか?」


「いや…俺も知らない…!まさか…!?」


「おっ?知ってるのか?」


「お前ら…覚悟しとけよ…!びっくりする準備をしとけ!」


「「「「「「「「「…?」」」」」」」」」



「さてと、呼びかけたから、体育館に向かって!」


「はーい!」


「みんなカッコいいねー!個性的で…テレビで若干見えたけど確かにこの服装をしてた!」


「ですよねー?」


「まあまあ、ともかく、体育館に向かって!入り口近くで待機してて?それと…みんなには見つからないでね?怪盗なんだし…楽勝でしょっ?」


「ははっ!任せておいてください!」


「頼もしい!」



体育館


ザワザワ…


「えー、皆さん、突然呼んでしまい、申し訳ございません」


「なんだ…?」


「ここに皆さんを呼んだのはとある報告をするためです」


「報告?」


「先日、リバースワールド怪盗団によってアヌビス神の涙という宝が盗まれたのをご存知でしょうか?実は、そのアヌビス神の涙を盗んだ怪盗団が、なんと!この学校にいました!」


「は!?」

「嘘だろ…!?」


「スマホを置いて呼んだのはこういう理由です!では、授業の途中ですが!彼らによるエンターテイメントショーを楽しんでください!」


『オレンジ、初陣を頼む!』


『あいよ!』


怪盗団によるエンターテイメントショーが、始まる。


「みんな!さっきぶり!」


グラップラーを使い、空を舞う。


「アレが…!?」

「怪盗団…」


そしてステージに降り立つ。


「リバースワールド怪盗団、リーダー、オレンジ、ここに参る!」


「「「「「「「オレンジ!?」」」」」」」


「まだまだァ!」


「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」


「リバースワールド怪盗団、潜入実力者、プラム!」


「プラムだと…!?」

「俺の友達が…怪盗団!?」


「油断したら気づかないうちに出てきてるよ!」


「…その声は…!」


「リバースワールド怪盗団開発係、カカオ!」


「キャー!」

「カッコいいー!」


「カカオだけにいいところ取らせないからな!」


「…だよなー!」


「リバースワールド怪盗団、偵察係のアップルだ!」


「そうだと思ってた!」


「演出は偏らず、綺麗に…」


「…はっ!お前だよな…!」


「リバースワールド怪盗団、プログラマーのコスモスだ」


「「オスだけだと思ったら大間違えなのです!」」


「来ると思ってたよー!」


「リバースワールド怪盗団、メスの指揮者のコノハ、又の名をコンダクターなのです!」


「そして、リバースワールド怪盗団の参謀でもあり、メスの副リーダー、ミミ、又の名をファントムなのです」


「いいところばっかり取ってくんじゃねぇぞ…!」


「この覇気…」


「リバースワールド怪盗団の料理番!ライオン、又の名をビートだよー!」


「怖いよ!?」


「もー、みんな派手だねぇ」


「おいおい、まさか!?」


「リバースワールド怪盗団、万能役のフェネック、又の名をサンドだよー」


「ていうことは…!」


「ふふっ、私のことも、忘れないでほしいな?」


「…来た、リア充!」


「リバースワールド怪盗団、予告状製作のタイリクオオカミ、又の名をウルフだよ?」


「…そのままだ…!」


「いやー、みんな、まさか僕たちが怪盗団なんて、思わなかったでしょ?ていうか信じ切ってない人もいるかな?正直でいいからさ、信じてない人、手を上げて?」


実際、結構いた。


「あー、多いねーwよし、じゃあそんな信じてない人たちに、信じるしかない物を見せてあげよう!この前さ、ニュースで僕たちのこと、やってたでしょ?アヌビス神の涙が盗まれたってやつ。実際盗んできた物を…今日!ここに持って来ちゃったよ!」


「「「「「「「えぇ〜!?」」」」」」」」


「ふふ!驚いたでしょ?ほら!これが実物!もっと近くで見たいだろうけど…これが終わってからにしてほしいな?」


「さて、では、もう皆さんがご存知のリバースワールド怪盗団。この学校にいたと言うことで、リバースワールド怪盗団と私からお願いがあります。こうやってバラしているんですから…警察に通報する人もいるかもしれません。ですが!それはやめてあげてください。彼らはただ盗むことはしておらず、美を盗んでいるのです!ただの泥棒では無いのです!それに…彼らはこの怪盗の仕事に誇りを持っています。なので!どうか、リバースワールド怪盗団に協力を…!」


「僕たちからも、お願いします!こんなところで捕まるわけにもいかない!だから…僕たちに情報と保護を!」


「…はい。というわけです」


「…そうだ!みんなさ、僕たちに聞きたいこととかたくさんあるよね?というわけで突然の質問コーナー!質問したい人、手を挙げて!」


結果、結構手を挙げた。


「おぉっ!?結構多いね!?順番に聞いていくからさ!さ、じゃあ…まずは君!」


「えー、なんで怪盗を始めたんですか?」


「あー…決まってるよね?」


「あぁ!当然だ!」


「僕たちが怪盗を始めた理由として、世界を驚かせたかった。世界中の人々があっと驚くような、人になりたかった。そんな利害が一致したことで、昔から怪盗団をやろうって考えて、高1のころ、この学校に入学した頃に怪盗としての仕事を始めたってところかな?さっ、次は…そこの君!」


「武器って何か持ってるのか?」


「武器ね?もちろん持ってるよ?ちなみに僕は、このさっき使ったグラップラーと、この空気銃と水鉄砲かな?」


「僕はさっきから持ってるこの杖だよ?」


「俺は爆弾だ!といっても普通に火薬を詰めた爆弾じゃなくて、特殊な爆弾だ!睡眠ガスを発射する爆弾とか…煙を発射する爆弾だ!」


「俺は武術一択だ!」


「俺は物理的に攻撃する武器なんてない。俺の武器はパソコンだ」


「私たちは…自慢の爪!」


「なるほど…」


「さ、次は…君だね?」


「次は何を盗もうとしていますか!」


「次?みんな知ってるんじゃないかな?今度の土曜日から始まる着物展に出てくるこの高級着物!」


「おぉっ!これですか!ありがとうございます!」


この後も質問に答え続ける怪盗団であった。

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