第33話

 トアと受付前を通る時に、森で蹂躙した魔物の素材を回収してないことに気が付いた。


 あれ?やらかした?・・・普通にもったいないんじゃ・・・



・・・ベル草が目的だったし、納品依頼は受けてないから問題無いよね?(白目



その後はギルドの酒場で軽く食事をしてから、アディの工房に帰った。


 まぁ?ステーキランチ〈500D〉を注文したら〈兎の丸焼き/7〉が出てきたのは驚いた。異邦人の〈解体〉持ちが金策としてドンドン狩ってきているせいで、一時的に価格が暴落している上、消費が間に合っていないために、ステーキランチでさえ〈兎の丸焼き〉をだして消費しているそうだ。

 結果的に料理人の腕が上がったらしいが、売り上げは伸び悩んでいるらしい。

 

 ちなみに兎の丸焼きランチの本来の価格は〈1500D〉だそうだ。

誰だよ?もともとの相場の3割ほどまで売値が下がる程に狩りまくった人は!?

 ・・・異邦人の人達、兎を蹂躙しすぎ・・・?呪われない?大丈夫?


ま、まぁ?安く(重要)美味しい食事が出来たんだから、感謝してます!(白目




 食事の件はこれくらいでいいとして、アディの工房に戻り金策として、ポーションの基材を調合しようか!!(やる気が・・・


 ん~?思ったのだけれど、金策をするなら基材系を作るのが、最終的には一番効率がいいんでないかね?〈解体〉持ちの異邦人の虐さt、んん!もとい、兎の蹂躙は買取価格急落してるけど大丈夫なのかね?他の魔物に対象を移すのだろうか?


・・・もしかして魔物素材は今後は暴落するのか?・・・まさかね?

いやなことに気が付いてしまった気がする。(目逸らし


 私には関係ない(はず)だから気にせず調合を・・・〈錬金〉だけで十分かな?

正直、ゴリゴリに飽きてきてるんだよね。スキルレベル上がれば品質も上がる(らしい)から、錬金で数を熟せばいいよね!飽きるまでは!!(最重要!!


 ま、まぁ?DEXも上げて無いけど、最初は手作業だけでやろうか。

 


◇◇◇


10分後 

 

 まだ30本しか作ってないけど、手作業じゃなく〈錬金〉でやればよかった・・・

手作業で品質値の上限上げようと欲張ったせいで、精神的に疲れた(飽きた)・・・

今回も品質値/9が最高だった。DEXが減少してた事を忘れてた。((∀`*ゞ)テヘッ

しかも最後に作ったのは品質値/6と実用性がギリギリというね・・・

・・・もしかして、腕落ちたのだろうか?


 気を取り直して〈錬金〉を今からやるかな?

・・・でも、ポーション瓶がもうないんだよね。


 やはり私が使う分くらいは、冒険者ギルドで受け取ってこないといけないのかね?

前に、アディにそんなことを言われたような記憶が・・・ある・・か・も(?)


・・・今からでもギルドでポーション瓶貰ってくるか?

いや、でも、さっきまでギルドにいたから、今から行くのは二度手間だよね。

次回ギルドに行った際に、忘れずに貰えばいいじゃにゃい!・・・(また忘れそう)


 どうする!?ベル草の在庫はまだまだあるんだ。知人ではないかもしれないギルドの人にポーション瓶を貰いに行くだけだ!今から行けば時間の有効活用が出来る!

・・・そのと会話するのが個人的には一番難易度高いんだよなぁ


 あれ?もしかして、ゲーム内で殆ど他人と接してないせいで、私の人見知り悪化してる?・・・何故だろう。この考えに思い立った途端に身体が凄くだるく感じる

人見知りが、ホントに悪化しちゃってる感じなのか!?


 資料室では知らない人に話しかけられたけど、此処迄パニックになって無いよね!?なんでポーション瓶貰いに行こうとしたら、ここまで怠くなってくるのさ!?


・・・怠い?あれ?なんか精神的にというよりも、物理的に怠い気がする。


 あぁ・・・ステータス見ればいいじゃん!


HP:180/220

MP:1,048/1,048

SP:0/0

状態:無力・誘導・微毒




あれ?何でこんなにHP減少してるの?

ってか、SPの最大値どうした!?

何で0になってるのさ!?

ん~?そもそも、何故に私が状態異常になってるんだろう・・?


HP:144/220

MP:1,048/1,048

SP:0/0

状態:無力・誘導・微毒


1分でHPが36削れているのだろうか?


・・・う~ん。2~3分前くらいから〈微毒〉状態になったのかな?


このままじゃ、あと4分で死ぬじゃん!解毒薬何処かに無いの!?


雑貨屋に寄らなかったツケが此処で来たか。


死因:毒(?)・・・ん~。初めての死因が、師匠の工房での自爆(?)


「へるぷ~。あでぃ~」

声が・・・だしにくい・・・蚊の鳴く様な音しか出せないのがもどかしい。


「ヴォフ」トアがいるじゃん!


「へるぷ~。とあ~」

「ワフ」・・・ちょ!?今鼻で笑った!?仮にも主が死にそうなんですけど!?


「うぅ~。とあ~あでぃに、きがついてもらえるようにほえて~」

「ふ~・・・ワフ」仕方ないな~って、溜息吐くのはやめて!?私が傷つくから!


「ウゥーーァォーン」

トテトテとアディの個室の前までトアが歩いて、此方を振り返りながら吠えた。

・・・正直煩いので、扉の方に向けて吠えて欲しかったかな・・・ダメですか?



 あれ?アディから何も反応が無いってことは、聞こえてないのか?


「とあ、もっかいおねがい」


「くぁ~~~」

・・・ヲイ、吠えてよ~(´;ω;`)


「しんじゃうので、ほえて~~」


「ふん( ・´ー・`)」

笑ってないで、吠えてよ~!


HP:36/220

MP:1,048/1,048

SP:0/0

状態:無力・誘導・微毒

ちょ!瀕死じゃん!

後1分程で死ぬじゃん!

「とあ~!!おねがいだから、ほえて~」


「・・・」ぷぃ

ちょ、こっち向いてよ!何か私に不満でもあったとでもいうのか!

・・・心当たりがあり過ぎて、どれが原因なのか見当がつかない・・・



《死亡しました。最寄りの復活地点へ転送されます》


ありゃ・・・初デスが、毒死(?)


ん~・・・此処は、南門付近の広場か。


トアは・・・いないね。もしかして、アディの工房の中に取り残されてる?

まぁいいや。・・・なんで言うことを聞いてくれなかったんだろう?




・・・仕方ない。今日はログアウトして・・・飼い犬のしつけ方の本でも探すか。



・・・まさか、躾けられてるのは私か?・・・マサカネ・・・







NAME:伊舎那イザナ

RACE :ヒューマン《超越種》/26〈6〉

AGE:15 /15〈0〉

※能力制限中:5割減

※土の加護:VIT+35


Job:魔力使い/46〈1〉

Sab:薬士/48〈1〉

残JP〈58〉


HP:45 〈0〉 [+175]合計値:220

MP:760〈68〉 [+220]合計値:1,048

SP :80 〈20〉


STR /5   〈〉

VIT /5  〈〉[+35]

AGI /5   〈〉

DEX /12 〈4〉

INT /181 〈12〉+44

MID /12 〈4〉 

LUC /5 〈〉

残ステータスポイント〈18〉

スキル

Job

魔力系

〈魔力操作/39〉〈術/34〉〈魔力術/30〉

〈属性適正/27〉

〈火属性魔法/12〉〈水属性魔法/7〉〈風属性魔法/17〉〈土属性魔法/7〉

〈光属性魔法/7〉〈闇属性魔法/3〉〈無属性魔法/3〉

生産系

〈調合/15〉〈錬金/11〉

Status

〈器用強化/2〉〈知力強化/2〉〈精神強化〉

Common

〈採取/15〉〈植物知識/3〉〈鑑定/16〉〈識別/3〉

Unique

『扉』:〈放浪書店〉

『種族』:〈眷属創造〉〈王権〉


称号

〈術〉の入門者/2〈1〉:MPに〈術〉x10の追加補正

〈魔力〉の入門者/1〈1〉:MPに魔力系スキルx10の追加補正

〈火属性〉の入門者/1〈1〉:火属性使用時、消費MP:〈1〉減 

〈水属性〉の入門者/1〈1〉:水属性使用時、消費MP:〈1〉減 

〈風属性〉の入門者/1〈1〉:風属性使用時、消費MP:〈1〉減 

〈土属性〉の入門者/1〈1〉:土属性使用時、消費MP:〈1〉減 

〈光属性〉の入門者/1〈1〉:光属性使用時、消費MP:〈1〉減 

〈闇属性〉の入門者/1〈1〉:光属性使用時、消費MP:〈1〉減 

〈無属性〉の入門者/1〈1〉:光属性使用時、消費MP:〈1〉減 

〈魔法使い/見習い〉/1〈1〉:魔法スキル使用時、消費MP:〈1〉減

〈アドリアーナの弟子〉/1〈1〉:MPに+10補正

※消費MP:〈1〉以下にはならない


〈超越者〉/1〈1〉:〈種族能力・種族スキル〉解放 

 《成長の成約》:必要経験値固定。進化前種族値の必要経験値と等しくなる。

 《始祖の血脈》:眷属最大数増加。眷属〈成長・進化〉解放。

 《無欲の大罪》:自らに全能力値減少補正〈大〉/眷属の能力値上昇補正〈大〉

 《王権の起源》:眷属素材解放。眷属創造解放〈最大数=種族値に依存〉

 《無辺の願望》:眷属の数により、本人+眷属に補正。



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