第23話 〈変異種〉
なんかヤバげな敵がいるが、空間に鎖で拘束されてる。
トアは完全戦闘態勢だし、一緒に逃げてくれなそうだよね。
これは、敵が動き出す前に攻撃しておくべき、かな?
あれが位階〈5〉以上だと、魔法耐性持ってるんだよね?
アーツで魔法耐性抜けるかな?・・・ア―ツと魔法別物だし大丈夫!……かな?
MPポーションないけど、最初に全力で撃って様子見する?
初手MP:100で効果がありそうなら残り全ぶっぱしよう!
よし!封印解放される前に!
〈エナジー・ボルト〉!
"キィーーーーーーーーン"
あれ?本体に当たったよね?なのに何故、無傷なの?
やっぱ動けるようになってからしか効かないパターン?
トアにもなんか呆れられてる気がする。
これは・・・もうしばらく待機するしかないかな。床に座って大人しくMP回復に努めようか。〈鑑定〉で情報を覗いているが、封印解除率が100%に近付く程、鎖の密度濃くなってる?鎖は封印しているものではなく、封印から解除された結果発生している?鎖は、進化先。いや、変異先の特徴なのかな?もしかして、あの鎖を利用した戦闘方法なのか?・・・全身が鎖に拘束されている理由が分からないな。
・・・悩んでもわからないことは置いておくとして、私のステ振っておこうか。
いつも通りに、INT極で。
ん~。床に座ってから1分もしないうちに封印解除率100%になってるんだけど、あの敵動いて無いよね?動けないのかな?お?〈鑑定〉で表示できなくなった。
〈識別〉!
スケルトン/1 ※変異中
・・・スケルトン?位階は変異中だから表示されないのか?
位階次第だけど、発生直後の個体なら多少位階が上でもいける!・・・はず。
変異中って表示されてるから、正直倒せるか怪しいけどネ!
そんな下らない事をつらつらと考えていると、5分程で変異が終了したようだ。
鎖が空間から次々引き出され、スケルトンに吸収されていく。
吸収されきる前に〈識別〉!
Solemn:スケルトン/1〈6〉
《レベルアップ:〈識別/3〉》
変異した結果、単語部分が増えただけなのか?
位階〈6〉だけど、一切成長していない今なら雑魚同然の筈、だよね?
その割にトアがすっごい警戒して飛び掛からないし、私も何故か体が動かないんだけど?簡易ステータスの状態異常欄のみ表示!
※『状態異常:厳粛』
厳粛・・・?動けない現状が『厳粛』?行動の禁止ではなく、喧しくするの禁止なのかな?現状一切行動できないと言うことは、普段の私は喧しいのでしょうか?
・・・トアはゆっくりとはいえ動けるみたいだけど、私が動けないのは何故?
敵の変異も完全に完了したようだが、こちらを認識しながらも一切動かない。
ん~?敵も状態異常にかかってるのか?この状態異常は対象指定ではなく、
範囲指定なのかな・・・使用者本人も動けないとか何の意味があるんだ?
・・・まさか、範囲指定ミスったのか?それで動けないのか…?マジで?
アーツは……あぁ、発声が出来ないからなのか上手く発現できない感じだね。
やはり無言での思考発動に慣れておくべき、だったのか。
あれ?私の攻撃手段ないじゃん!!・・・よし!トア頑張れ~!
声援(無音)を送ると、トアが徐々に敵に向かって行く。
結論:眷属のトアさんマジ優秀!・・・主の私は添え物かな?
能力値依存の状態異常なのか?それとも別な情報に依存しているんだろうか?
使用者も状態異常にかかるっていうのが不思議なのだけど、トアが一方的に攻撃できるから今回は助かったかな?
トアも積極的に足に咬みついて引き倒し首の骨に嚙り付いているが、
あまり効いていない様だ。やはり位階補正に加えて、素のHPとVITが高いのか?
敵の装備は未だに足元に転がったままだ。初手で動けなくなるのは想定外なのか?
時間もあるし、思考発動を頑張りますか!
ん~思考だけで発動するのが難しいな。〈エナジー・ボルト〉!
お?出た。威力初期状態だけどネ!対象の指定+使いたいアーツを"意識"するのか。
この調子でMP:100〈エナジー・ボルト〉
来たぁ!!早速発射ぁ!
"キィーーーーーーーーン"
胸骨のあたりに当たった!・・・その割にほぼ無傷?
位階〈6〉ってこんなに強いの?同格なんだよね?魔法耐性のせいかな?
ん~、効いて無いわけではなさそうだし、MP200で逝ってみますか!
・・・発動までは出来たけれど、凄い振動がこちらに伝わってくる。
(暴発しないよね?また自爆とか無いよね?
発射!
"ィン"
あれ?今の当たった、のかな?敵の左半身が消し飛んでる!
音が殆どしてなかったし、威力も想像以上じゃん。やっぱ、アーツって強くない?
トアがこっちを凄い見てる。ごめん!当たりそうだったね。
敵も一気に光が溢れているし、倒せたみたい?
《レベルアップ:【種族:ヒューマン《超越種》/23】〈6〉》
《種族レベル上昇によりステータスポイントを〈6〉獲得しました》
《レベルアップ:〈魔力使い/43・薬士/45〉〈1〉》
《Jobレベル上昇によりJPを〈2〉獲得しました》
《【魔力使い/40】到達によりステータスポイントを〈4〉獲得しました》
《【薬士/40】到達によりステータスポイントを〈4〉獲得しました》
《【魔力使い/40】到達によりJob補正基礎値が上昇しました》
《レベルアップ:〈魔力操作/34〉》
《レベルアップ:〈術/34〉》
《レベルアップ:〈魔力術/32〉》
《レベルアップ:〈属性適正/27〉》
《レベルアップ:〈火属性魔法/12〉》
《レベルアップ:〈水属性魔法/7〉》
《レベルアップ:〈風属性魔法/17〉》
《レベルアップ:〈土属性魔法/7〉》
《レベルアップ:〈光属性魔法/7〉》
《レベルアップ:〈闇属性魔法/3〉》
《レベルアップ:〈無属性魔法/3〉》
《レベルアップ:【眷属:ウルフ〈幼体〉/45】〈0〉》
《種族レベル上昇によりステータスポイントを〈6〉獲得しました》
おぉ!同格を倒したからか、一気に私のレベルが6上がった!
その上スキルが結構な上がり方をしたね。魔力操作・術・魔力術が4つ。
他の魔法系は1つレベルが上がった。
・・・やはりMP200程を一度に使用したのが効いたのかな?
トアは4個レベルが上がった。今回はスキルを覚えなかったようだ。
トアが戦闘時に、スキルを覚える基準って何だろう?
お・・・体動くようになった!ドロップは・・・骨?
足元に落ちてた装備も光になって消えてしまった。
あの装備も個体の一部という判定なのかな?
あれだけ強そうな個体だったのに、骨だけなの?
〈鑑定〉
厳粛の骨/1〈36〉:特殊素材
『厳粛』の力が骨の形をした存在
ん?骨ではなく、骨の形をしたもの?
レア度高すぎない?その割には品質が随分低い様な…
これを素材に………何が創れるのだろう?
・・・アディに相談だね!最悪アディに売ってしまえばいいしね!
ふぁー。精神的に疲れた……急に敵強くなりすぎじゃない?
敵の自爆のおかげで無抵抗の状態だったから倒せたけど、
もしも私達だけ行動を阻害されながら敵だけ自由に動いていたら、
・・・詰んでたよね?
種族位階〈6〉のポテンシャル高すぎでは?
私の場合本体が弱体化した代わりに、眷属のトアがいるのだからバランスが取れている・・・というべきか?どちらにしろ、連続して相手にしたくないね。
次の部屋・・・どうしよう?恐らく今回の敵はイレギュラーの筈…
10分程休憩して少しだけMPを回復したら次の部屋に行ってみようか。
敵が強そうなら撤退で。位階〈6〉ともなるとレベル⒈だったのに、
トアの攻撃があまり通ってないようだったしね。
私の攻撃もMP100以上を込めたアーツしか効果なさそうだし、連戦は無理そうかな。位階〈5〉までならトアだけでも倒せそうだね。
今後の方針としては、位階〈6〉が単体ならMP200のアーツで攻撃。複数なら逃走。位階〈5〉の単体ならトア任せ。複数なら一回ずつアーツで攻撃後トア任せ。
うん。これでいこうか!
しばらくお休み・・・トアをモフモフしながら休憩~(リポップとかしないよね?
トアは我関せずで大きな欠伸をすると眠り始めた。
・・・休憩終了したら起こすからね?ちゃんと起きてね?
さて、休憩時間中にステ振りと先ほどの『厳粛』の考察をしておこうか。
私のステは~っと。相も変わらずINT極にしようかね。
・・・でも、さっきの状態異常はVIT依存なのか?
ん~。悩んでも仕方ない!体が動かなくても思考発動できるようにはなったんだし、INT極振りで問題ないでしょう!(多分
遂に、MP4桁だ!・・・使い道は、アーツだけなんだけどね?
将来的には、魔法も使えるように・・・なれるかなぁ~?
トアの方は・・・INT/MID/LUCをそれぞれ〈+4〉して。
他は〈+18〉でいいかな。トアが動けなくなると詰む。
出来ればこれで肉体作用系の状態異常効かなくなりますように!
・・・トアの能力値補正込だと2種類が90なんですけど?強すぎません?
位階〈5〉以上が相手でも余裕になったんじゃないかな?
ん~。やっぱり、眷属の方が主の私より大分優秀だよね………
成体になってもトアの成長速度は変わらないのだろうか?
位階〈0〉の状態だと、私の種族位階を参照しているようだが、位階〈1〉以上になったらどうなるのだろうか?トアの種族位階+私の種族位階なのか?
それとも、位階はどちらか高い方のみを参照するのか?
まぁいいさ。成長すればわかること。今は先程の状態異常のことを考えておこう。
トアが動ける+私が動けないこの違いは、INT極振りか、STR/VIT/AGI/DEXメイン化の差異か?しかし、トアも普段通りの速度で動いていたわけではないから、もしかしてAGIも制限されていたのか?
・・・わからん。時間もいいとこだし、アディに聞いてみようか。
さて、次の部屋を覗いてみようか。
・・・トアを起こしてからネ!
◇
NAME:
RACE :ヒューマン《超越種》/23〈6〉
AGE:15 /15〈0〉
※能力制限中:5割減
※土の加護:VIT+35
Job:魔力使い/43〈1〉
Sab:薬士/45〈1〉
残JP〈52〉
HP:45 〈0〉 [+175]合計値:220
MP:760〈68〉 [+220]合計値:1,048
SP :80 〈20〉
STR /5 〈〉
VIT /5 〈〉[+35]
AGI /5 〈〉
DEX /12 〈4〉
INT /181 〈12〉+44
MID /12 〈4〉
LUC /5 〈〉
残ステータスポイント〈0〉
スキル
Job
魔力系
〈魔力操作/34〉〈術/34〉〈魔力術/30〉
〈属性適正/27〉
〈火属性魔法/12〉〈水属性魔法/7〉〈風属性魔法/17〉〈土属性魔法/7〉
〈光属性魔法/7〉〈闇属性魔法/3〉〈無属性魔法/3〉
生産系
〈調合/15〉〈錬金/11〉
Status
〈器用強化/2〉〈知力強化/2〉〈精神強化〉
Common
〈採取/14〉〈植物知識/2〉〈鑑定/16〉〈識別/3〉
Unique
『扉』:〈放浪書店〉
『種族』:〈眷属創造〉〈王権〉
称号
〈術〉の入門者/2〈1〉:MPに〈術〉x10の追加補正
〈魔力〉の入門者/1〈1〉:MPに魔力系スキルx10の追加補正
〈火属性〉の入門者/1〈1〉:火属性使用時、消費MP:〈1〉減
〈水属性〉の入門者/1〈1〉:水属性使用時、消費MP:〈1〉減
〈風属性〉の入門者/1〈1〉:風属性使用時、消費MP:〈1〉減
〈土属性〉の入門者/1〈1〉:土属性使用時、消費MP:〈1〉減
〈光属性〉の入門者/1〈1〉:光属性使用時、消費MP:〈1〉減
〈闇属性〉の入門者/1〈1〉:光属性使用時、消費MP:〈1〉減
〈無属性〉の入門者/1〈1〉:光属性使用時、消費MP:〈1〉減
〈魔法使い/見習い〉/1〈1〉:魔法スキル使用時、消費MP:〈1〉減
〈アドリアーナの弟子〉/1〈1〉:MPに+10補正
※消費MP:〈1〉以下にはならない
〈超越者〉/1〈1〉:〈種族能力・種族スキル〉解放
《成長の成約》:必要経験値固定。進化前種族値の必要経験値と等しくなる。
《始祖の血脈》:眷属最大数増加。眷属〈成長・進化〉解放。
《無欲の大罪》:自らに全能力値減少補正〈大〉/眷属の能力値上昇補正〈大〉
《王権の起源》:眷属素材解放。眷属創造解放〈最大数=種族値に依存〉
《無辺の願望》:眷属の数により、本人+眷属に補正。
眷属
ウルフ〈幼体〉/45〈0〉
HP :510〈255〉
MP:297〈144〉
SP :510〈255〉
STR /60 〈30〉+18
VIT /54 〈27〉+18
AGI /60 〈30〉+18
DEX /54 〈27〉+18
INT /33 〈16〉+4
MID /33 〈16〉+4
LUC /33 〈16〉+4
残ステータスポイント〈0〉
スキル
肉体特性
〈牙〉〈爪〉
戦闘系
〈警戒〉〈索敵〉〈奇襲〉
称号
〈孤狼奮闘〉:SPに追加補正+回復補正〈敵数x0.01%〉 ※戦闘終了まで効果持続
〈孤狼の誇り〉:単体での出撃時、獲得経験値上昇
〈格上殺し〉:位階が格上の対象との戦闘時、追加補正〈位階差xステータス÷2〉
〈縦横無尽〉:対象を認識中、〈スキル・称号〉効果継続時間延長※最大SP÷10/分
〈幼狼の誇り〉:成長時、進化先に補正
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