第18話 〈眷属〉
□アデーレの街:南の草原
あれからいつもの道を通って南の草原に来たわけだが、街中で異邦人に凄い見られた。話しかけられなかったけど、すっごい緊張した。やっぱり他人は怖いね!
草原ではラビットが近づいてこなくなった。位階上がったからかな?
ラビットを気にしなくてよくなった分ゴブリンの索敵に力を入れているが、
随分と少ない。異邦人に狩られすぎちゃったのかな?
少しすると3体ほどの群れを見つけた。
〈識別〉!
ゴブリン/9〈1〉人型(邪精種)
魔物 討伐対象 アクティブ
ゴブリン/7〈1〉人型(邪精種)
魔物 討伐対象 アクティブ
ゴブリン/13〈1〉人型(邪精種)
魔物 討伐対象 アクティブ
うん。余裕だね!
一番弱いのだけ残して、トアにやってもらおうかな?
なんて考えていたら、一気にトアが襲い掛かった!
レベル13の背後から飛び掛かり、首を噛み砕く!
そのままの勢いで、振り返ってトアを確認したレベル7の胸を爪で引き裂き、
呆然とした状態のレベル9の足に噛み砕く。
足を抑え蹲った次の瞬間!首を噛み切り戦闘終了…
《只今の戦闘勝利で経験値を獲得しました》
《レベルアップ:【種族:ヒューマン《超越種》/2】〈6〉》
《種族レベル上昇によりステータスポイントを〈6〉獲得しました》
《レベルアップ:【種族:ヒューマン《超越種》/3】〈6〉》
《種族レベル上昇によりステータスポイントを〈6〉獲得しました》
《レベルアップ:【種族:ヒューマン《超越種》/4】〈6〉》
《種族レベル上昇によりステータスポイントを〈6〉獲得しました》
《レベルアップ:【種族:ヒューマン《超越種》/5】〈6〉》
《種族レベル上昇によりステータスポイントを〈6〉獲得しました》
《レベルアップ:〈魔力使い/22・薬士/24〉〈1〉》
《Jobレベル上昇によりJPを〈2〉獲得しました》
《レベルアップ:〈魔力使い/23・薬士/25〉〈1〉》
《Jobレベル上昇によりJPを〈2〉獲得しました》
《レベルアップ:〈魔力使い/24・薬士/26〉〈1〉》
《Jobレベル上昇によりJPを〈2〉獲得しました》
《レベルアップ:〈魔力使い/25・薬士/27〉〈1〉》
《Jobレベル上昇によりJPを〈2〉獲得しました》
《レベルアップ:【眷属:ウルフ〈幼体〉/2】〈0〉》
《種族レベル上昇によりステータスポイントを〈6〉獲得しました》
《レベルアップ:【眷属:ウルフ〈幼体〉/3】〈0〉》
《種族レベル上昇によりステータスポイントを〈6〉獲得しました》
《レベルアップ:【眷属:ウルフ〈幼体〉/4】〈0〉》
《種族レベル上昇によりステータスポイントを〈6〉獲得しました》
《レベルアップ:【眷属:ウルフ〈幼体〉/5】〈0〉》
《種族レベル上昇によりステータスポイントを〈6〉獲得しました》
《レベルアップ:【眷属:ウルフ〈幼体〉/6】〈0〉》
《種族レベル上昇によりステータスポイントを〈6〉獲得しました》
《レベルアップ:【眷属:ウルフ〈幼体〉/7】〈0〉》
《種族レベル上昇によりステータスポイントを〈6〉獲得しました》
《レベルアップ:【眷属:ウルフ〈幼体〉/8】〈0〉》
《種族レベル上昇によりステータスポイントを〈6〉獲得しました》
《レベルアップ:【眷属:ウルフ〈幼体〉/9】〈0〉》
《種族レベル上昇によりステータスポイントを〈6〉獲得しました》
《只今の戦闘で『トア』が〈奇襲〉〈牙〉〈爪〉を獲得しました》
!?
私のレベルが上がった!
経験値取得は、眷属の位階換算か!
・・・もしかして経験値PT方式なのか?
トアの方は私と同じだけのステータスポイント獲得??
スキル3個も取得してるし!指示いらない感じ?
「お疲れトア。問題なさそう?」
「ウォフ」
小さく頷き直に警戒に入った。
・・・やっぱ言葉理解してるよね?
別に私いらない気がしてきたぞ…?
「ステータス降っておくから、自由に狩りしてきていいよ」
「ウォフ」
返事をして、颯爽と駆けていく…大丈夫だよね?
トアの方のステは、〈STR/VIT/AGI/DEX〉にALL+12で決定っと。
私の方は、って・・・ステ半減してる!
能力値減少補正〈大〉って5割減なのか。
これキツイな…ただでさえ同格では雑魚の状態なのに…
火力のためにINTにALLかな。
うん!一気に強くなった!
常時半減だから進化前より火力低いけどね?
常時半減が能力値のみでHPとかに影響なくて本当に良かった。
HPとかまで半減してたら泣く。
《只今の戦闘勝利で経験値を獲得しました》
《レベルアップ:【種族:ヒューマン《超越種》/6】〈6〉》
《種族レベル上昇によりステータスポイントを〈6〉獲得しました》
《レベルアップ:〈魔力使い/26・薬士/28〉〈1〉》
《Jobレベル上昇によりJPを〈2〉獲得しました》
《レベルアップ:【眷属:ウルフ〈幼体〉/10】〈0〉》
《種族レベル上昇によりステータスポイントを〈6〉獲得しました》
《レベルアップ:【眷属:ウルフ〈幼体〉/11】〈0〉》
《種族レベル上昇によりステータスポイントを〈6〉獲得しました》
《只今の戦闘で『トア』が〈警戒〉〈索敵〉を獲得しました》
ん。離れていても経験値は入るようだね。
スキル取得しすぎじゃない…?
・・・〈幼体〉っていつ外れるんだろ?100かな?
まぁ、『ベル草』でも採取してようかな。
◇
・・・1時間後
休憩。
今回の『ベル草』は178本。以前より少なくなってしまった…
他の異邦人も採取してるのかな…?
視界の端にあるウィンドウを流し読む。
一気にレベル上がってるな…
《レベルアップ:【種族:ヒューマン《超越種》/10】〈6〉》
《種族レベル上昇によりステータスポイントを〈6〉獲得しました》
《レベルアップ:〈魔力使い/30・薬士/32〉〈1〉》
《Jobレベル上昇によりJPを〈2〉獲得しました》
《【魔力使い/30】到達によりステータスポイントを〈3〉獲得しました》
《【薬士/30】到達によりステータスポイントを〈3〉獲得しました》
《【魔力使い/30】到達によりJob補正基礎値が上昇しました》
《レベルアップ:【眷属:ウルフ〈幼体〉/19】〈0〉》
《種族レベル上昇によりステータスポイントを〈6〉獲得しました》
《眷属:トアが称号:【〈孤狼奮闘〉】を獲得しました》
《眷属:トアが称号:【〈孤狼の誇り〉】を獲得しました》
《眷属:トアが称号:【〈格上殺し〉】を獲得しました》
《眷属:トアが称号:【〈縦横無尽〉】を獲得しました》
・・・ふぁ?
称号獲得しすぎでは?
称号の内容を確認してみたが、
効果も結構いい感じではないでしょうか。
ステータスの振り分けをせねば!
ん~。私のステは知力極振りかな…
少しでも火力確保せねば!
トアは4種に等分を継続っと。
成長著しいな…格上だと半減とはいえ、
基本となる能力値が非常に高いから結構余裕ありそうかも?
その
もうすでに私より強いのでは…?
ふふふふふ。
遂にINTがジョブ補正込で〈100〉を超えた!
半減していても〈50〉!
この火力是非試してみなければ!
トアに当たると不味くない?
・・・トアは何処にいるのだろう?
これ捜し歩かないといけないのだろうか…?
えぇ…放置して帰っちゃダメかな?…ダメですよね。
あ~!〈王権〉を確認したら、〈召集〉が出来るようだ。
他にも色々できるたしい。・・・眷属の数依存で。
〈召集〉:召集の意思を込めることで、主のもとに駆け参じる。
・・・なるほど?
いや別に?押したら召集されるとか思ってないですし?
うん。まぁいいや。
召集~!
1分程でトアが駆けてきた。
結構な速度だったけど、まだ〈幼体〉なんですよね?
これ成体になったらどうなるんだろう…?
うむ。とりあえず撫で繰り回した。
微妙に大きくなってる?気のせいかな?
「今から魔法の試射をするから、護衛お願いね?」
「ウォフ」
さぁ!知力50の威力は如何になったか!
トアが私の斜め後方に離れていくのを確認してっと。
〈ウィンド・カッター〉MP:10
んん゛・・・?
不味くない?ちょっと制御がぁ…
"ドゴゥン" "ぐふっ"
◇◇◇
・・・気が付いた時には、南門の傍にいた。
どうなった…?
あれ・・・?魔法暴発した・・・?
"簡易ステータス"
HP:6/45
MP:6/687
SP:5/95
※魔力暴走
ふぁ?なんで全部一桁になってるの!?
魔力暴走…?もしかして、何かやらかした…?
こうして見ている間も、SPしか回復しないのだが…
それに、体が動かないんだが、かなり不味い状況では?
トアは何処ぞ…?置いて行かれたのだろうか?
召集~!
・・・来たけど、凄いボロボロなんだが、大丈夫なのか?
あっ(察)戦闘中だったのね?
トアの後ろから大群が来てるんですが、これ抑えてくれてたのかな。
動けない+魔法使えない=足手まとい・・・これやらかしたのでは…?
「ごめんトア!頑張ってそいつら蹴散らして!」
少し困ったような顔をしながら反転し、速度を生かした攻撃を始めた。
・・・焦ったけど、全体的に位階〈1〉のゴブリンと兎だけかな?
兎は私を視認すると一気に逃げ出したから問題ない。
ゴブリンは100以上…でも鎧袖一触みたいだね?
もしかして普通に余裕だったのでは…?
私という足手まといがいなければなぁ!!
ゴブリンこっちに来てるし!武器なんか買っておけばよかった!
トアが頑張ってるのはわかるけど、
面制圧が出来ないから非常に苦労してるよね?
しかも位階差の関係からか、ゴブリンの攻撃でも多少ダメージ受けてる…?
・・・トアのHP500超えてるだよね?大丈夫だよね?
今切実に、回復魔法が欲しい‼
心配を余所にトアの蹂躙で戦闘は終了した。
めっちゃレベルアップの通知来た!
ログの最後の方だけ確認。
《レベルアップ:【種族:ヒューマン《超越種》/16】〈6〉》
《種族レベル上昇によりステータスポイントを〈6〉獲得しました》
《レベルアップ:〈魔力使い/36・薬士/38〉〈1〉》
《Jobレベル上昇によりJPを〈2〉獲得しました》
《レベルアップ:〈魔力操作/26〉》
《レベルアップ:〈術/26〉》
《レベルアップ:〈魔力術/24〉》
《レベルアップ:〈属性適正/24〉》
《レベルアップ:【眷属:ウルフ〈幼体〉/31】〈0〉》
《種族レベル上昇によりステータスポイントを〈6〉獲得しました》
《只今の戦闘で『トア』が〈毛皮〉〈疾走〉を獲得しました》
《眷属:トアが称号:【〈幼狼の誇り〉】を獲得しました》
常時此の設定にできないかな…?できるっぽい。SETしてっと。
うむ。足手纏いがいたのに、余裕でしたね!
見た目もぼろぼろだと思ってたけど、よく見たら土煙での汚れだけみたい。
戦闘中〈王権〉から残HP確認してたけど、1回で1ダメくらいかな?
その割に、最大値から〈262〉減少していた。
これ完全に私の自爆のせいでは?
今回の最大の被害が主からという情けない結果に…
・・・まだ体が動かしにくい。動けない事は無いかな?
なんとか立ち上がると、南門に近づいていく。
「ん?そこの人少しいいかな?」
門番さんに呼び止められた。何かまずかったかな?
詰め所の人を呼んで引継ぎをすると、
私を先導し、門の詰め所で話を聞かれる羽目に。
「さっき街付近までトレインしていたよね?」
厳しい目で見てくる門番さん。
「あ~…魔法の暴発で、吹っ飛んできたんですけど、
それで敵が寄って来ちゃったみたいです…」
私の発言に一気に表情を変えた。
「魔法の暴発!?そんな!君は異邦人だろう!?」
異邦人だと魔法の暴発が発生しないのかな…?
「異邦人ですけど、魔法の暴発は起きましたよ?」
「あ~…そうじゃないんだ。
なんで、魔法の暴発が起きるほどのレベルに上がっているのかが問題なんだ。
明らかに早過ぎるだろう!?
暴発って言ったら、最低でもDEX+MIDの3倍以上のINTってことだぞ!?」
とても混乱しているようだが、さらっと重要情報があったな…
うん。INTがDEX+MIDの約4倍だね。
・・・極振りのせいだね。
仕方ないじゃん!全能力値5割減なんだもん!!
火力必要なんだから、極振りするでしょ!
・・・私が悪いね。うん
「あ~。INTが補正込で4倍付近ですね。
あと私は、特殊進化したので例外かと思います」
発言を聞いて、諦めたように首を振っている。
「・・・あぁ。そうかい。次はMIDかDEXをあげなね?
もしくはしばらく魔法ではなくアーツで戦うとかね?
まぁ、異邦人全員が想定外の成長をしていないことに安堵すべきかな?
今回は無知故の事故だったと。次はやらないようにね?」
色々と諦めたような表情で事故という認識にしてくれたようだ。
・・・最後に殺気を込めて釘を刺されたが。隣でトアがブルってる。
「はい。すいませんでした」
平身低頭謝罪した。
◇◇◇
NAME:
RACE :ヒューマン《超越種》/16〈6〉
AGE:15 /15〈0〉
※能力制限中:5割減
Job:魔力使い/36〈1〉
Sab:薬士/38〈1〉
残JP〈38〉
HP:45 〈0〉
MP:416〈51〉[+220]合計値:687
SP :80 〈15〉
STR:(筋力) 5 〈〉
VIT:(頑強) 5 〈〉
AGI :(敏捷) 5 〈〉
DEX:(器用 ) 12〈3〉
INT:(知力) 95〈9〉+60
MID:(精神) 12〈3〉
LUC:(幸運) 5 〈〉
残ステータスポイント〈36〉
スキル
Job
魔力系
〈魔力操作/26〉〈術/26〉〈魔力術/24〉
〈属性適正/24〉
〈火属性魔法/9〉〈水属性魔法/4〉〈風属性魔法/14〉〈土属性魔法/4〉
〈光属性魔法/4〉〈闇属性魔法〉 〈無属性魔法〉
生産系
〈調合/15〉〈錬金/11〉
Status
〈器用強化/2〉〈知力強化/2〉〈精神強化〉
Common
〈採取/14〉〈植物知識/2〉〈鑑定/16〉〈識別〉
Unique
『扉』:〈放浪書店〉
『種族』:〈眷属創造〉〈王権〉
称号
〈術〉の入門者/2〈1〉:MPに〈術〉x10の追加補正
〈魔力〉の入門者/1〈1〉:MPに魔力系スキルx10の追加補正
〈火属性〉の入門者/1〈1〉:火属性使用時、消費MP:〈1〉減
〈水属性〉の入門者/1〈1〉:水属性使用時、消費MP:〈1〉減
〈風属性〉の入門者/1〈1〉:風属性使用時、消費MP:〈1〉減
〈土属性〉の入門者/1〈1〉:土属性使用時、消費MP:〈1〉減
〈光属性〉の入門者/1〈1〉:光属性使用時、消費MP:〈1〉減
〈闇属性〉の入門者/1〈1〉:光属性使用時、消費MP:〈1〉減
〈無属性〉の入門者/1〈1〉:光属性使用時、消費MP:〈1〉減
〈魔法使い/見習い〉/1〈1〉:魔法スキル使用時、消費MP:〈1〉減
〈アドリアーナの弟子〉/1〈1〉:MPに+10補正
※消費MP:〈1〉以下にはならない
〈超越者〉/1〈1〉:〈種族能力・種族スキル〉解放
《成長の成約》:必要経験値固定。進化前種族値の必要経験値と等しくなる。
《始祖の血脈》:眷属最大数増加。眷属〈成長・進化〉解放。
《無欲の大罪》:自らに全能力値減少補正〈大〉/眷属の能力値上昇補正〈大〉
《王権の起源》:眷属素材解放。眷属創造解放〈最大数=種族値に依存〉
《無辺の願望》:眷属の数により、本人+眷属に補正。
眷属
ウルフ〈幼体〉/31〈0〉
HP:348〈174〉
MP:45 〈〉
SP:348 〈174〉
STR /42 〈21〉 +27
VIT /36 〈18〉 +27
AGI /42 〈21〉 +27
DEX /36 〈18〉 +27
INT /5 〈〉
MID /5 〈〉
LUC /5 〈〉
残ステータスポイント〈72〉
スキル
肉体特性
〈牙〉〈爪〉
戦闘系
〈警戒〉〈索敵〉〈奇襲〉
称号
〈孤狼奮闘〉:SPに追加補正+回復補正〈敵数x0.01%〉 ※戦闘終了まで効果持続
〈孤狼の誇り〉:単体での出撃時、獲得経験値上昇
〈格上殺し〉:位階が格上の対象との戦闘時、追加補正〈位階差xステータス÷2〉
〈縦横無尽〉:対象を認識中、〈スキル・称号〉効果継続時間延長※最大SP÷10/分
〈幼狼の誇り〉:成長時、進化先に補正
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