第18話 デュラハンの始祖

 およそ十分後。

 生首装着バージョンで隊列を戻した青島探検隊は、第二関門の前にいた。

 とはいっても、突き当たりでこれ以上前に進めないだけのことだ。

 道なりに右へ左と通路をここまで進んだが、その途中で分岐点などはなかった。

 だから道を間違ったということはありえない。

 そして、この奥まった場所には、奇妙な個所が二つ、ありありと見受けられた。


 一つ目。

 通路の横壁に、とても大きな四角いボタンがついている。

 20インチの液晶画面、それぐらいの石の出っ張りだ。

 しかもそのボタンには、デカデカと『押』のひと文字が刻印されていた。

 押せということなのだろう。


 二つ目。

 石床に人の形をした等身大のくぼみが彫り込まれている。

 スカイダイビングに失敗して地面にめり込んだかのような、大の字のくぼみだ。

 それがまばらに五体分あるのだが、おかしなことに、どれも頭部のくぼみだけがない。

 ただし、そこから少しはなれた床に、丸いくぼみが五つ、彫り込まれていた。

 そのすべてがスイカほどの大きさである。

 もしかすると、それが頭部を意味するのかもわからない。

 以上の二点が奇妙なところであり、この第二関門を突破する鍵になるかと思われた。


「ねえ太一、とりあえずそのボタンを押せばいいんじゃない?」

「そうですわ。『押』と書いてあるということは、押せばいいだけのことでしてよ」


 たしかに二人の言うとおり。

 その漢字を見てボタンを引っこ抜く日本人はまずいない。

 しかし、ここはなんらかの秘密が隠された地下の通路だ。

 先ほどの落とし穴にしても、侵入者の行く手を阻むためのものだった。

 それゆえ、このボタンに罠が仕掛けられている可能性は否定できない。

 しかも押してくれと言わんばかりの『押』マーク。

 さらには押し間違えのないよう優しく設計された、20インチの大きなボタン。

 よくよく見なくとも怪しさがプンプンと漂っている。


「いいか、そのボタンだけは絶対に押すなよ」

「どうして押したらダメなのよ」

「火災報知器のベルだって、『強く押せ』、と書いてありますわよ」

「バカかよ。それは火事のときにしか押しちゃいけないボタンだ」


 思い起こせば中学時代。

 太一は誘惑に負け、学校の火災報知器のボタンを押したことがある。

 その結果、蘭子先生に顔が変形するぐらい殴られた。


「とりあえず罠かもしれんからボタンには触れるな。それに床の人型のくぼみも、めちゃくちゃ怪しいじゃねーか。ちゃんと調べてからじゃないと、迂闊な行動は取れねーんだよ」

「じゃあ、手分けして調べてみましょうか」

「そうですわね」


 理奈とレイカは壁や床を念入りに調べはじめた。

 それでいい。

 現場の状況を詳しく分析し、総合的な判断に基づいて、どう行動するかを決めていく。

 探検家としての鉄則である。


「ったく、隊長の俺がいねーと、おまえらもまだまだひよっこだな」


 太一はやれやれとため息をつき、腕を組んで背後の壁にもたれかかった。

 そうやって余裕をぶっこいたところ――。

 カタリ。

 と、真後ろの壁から妙な物音が鳴る。

 それと同時に、なにかを押し込んだような感触を背中に覚えた。

 おかしいなと思い、後ろの壁を確かめてみる。

 するとそこには、ピッタリと押し込まれた、『押』のひと文字が。


「…………………………」


 太一は無言でそっとボタンからはなれた。

 幸い、理奈とレイカはそれに気づいておらず、隊長の面目だけは保たれた。

 そんなところに――。

 突き当たりの壁と反対方向、およそ十メートル先。

 その通路の天井から、シャッターのようにして石壁が下りてきた。

 やがてそれは隙間なく通路を塞ぎ、青島探検隊は密閉空間に閉じ込められる。

 それだけではない。

 閉ざされた通路の天井全体が、地鳴りのような音を立て緩やかに下降をはじめた。

 トラップの発動である。


「お、おまえら! あれほどボタンを押すなって言ったじゃねーか!」


 太一は全責任を二人の部下になすりつけた。


「あたしは押してないわよ!」

「わたくしだって押しておりませんことよ!」

「つべこべ言い訳してる場合じゃねーぞ! このままじゃ三人そろってペシャンコだ! そうなりたくなかったら、おまえらも早く手を貸せ!」


 通路を塞いだ壁と床の隙間、そこに太一は両手の指を突っ込んだ。

 理奈とレイカも同じように指を入れ、せーの! の合図で力いっぱい壁を持ち上げる。

 しかし、うんともすんとも言わない。

 押してもダメだし蹴とばしてもダメ。

 ダイナマイトで爆破しない限り、この壁を突破することは不可能だ。


「太一! まずいわよ! もう天井が半分ぐらい下がってきてる!」

「壁に穴でも空いてないと、避難する場所なんてありませんわよ!」

「――はッ!」


 レイカの言葉で太一の頭に光明がひらめいた。

 床のくぼみだ。

 人型に彫られたそのくぼみに、ピッタリと体をはめ込めばいい。

 それがこのトラップを回避する、たったひとつの手段だったのだ。


「おまえら! 床のくぼみに体をはめ込め!」

「そういうことだったのね!」

「そこに気がつくとはさすが隊長でしてよ!」


 理奈とレイカは生首を分離させ、そのくぼみに仰向で胴体をはめ込んだ。

 残された生首は、スイカ大のくぼみの中に納まった。

 ピッタリだ。

 これなら天井に押し潰される心配はない。

 レイカの縦ロールは飛び出しているものの、命に別状はないだろう。

 太一も同じく避難を試みようとしたところで――。

 今世紀最大の疑問点に気がついた。


「待てよ……。このくぼみは頭のない人型で、頭のくぼみは別なところにあるんだよな……。だからデュラハンの理奈とレイカは、そこに避難できたんだよな……。でもデュラハンじゃない俺は、どうやってくぼみに体をはめ込めばいいんだ……?」


 くぼみは五体分だし空きはある。

 だが、太一の首はもげないのだ。 

 これは明らかに、自分だけが死ぬ展開に事が運んでいた。


「太一! なにしてるのよ! あんたも早く避難しなさいよ!」

「チンタラしてたら人間煎餅の出来上がりですわよ!」

「バカ言うな! 俺の首はおまえらみたくコロっともげたりしねーんだよ! それがもげたときは死ぬときだ!」

「でもこのままじゃどっちにしろ死んじゃうのよ!」

「どうせ死ぬのなら、いっそのこと首を引っこ抜いたほうがいいのではなくて!」

「――はッ!」


 またもやレイカの言葉で太一の頭に光明がひらめいた。

 このトラップの発動にいたった『押』のボタン。

 それを引っこ抜くことができれば、その穴の中へ避難できるかもしれない。

 太一も『押』の漢字を見てボタンを引っこ抜く日本人などいないと思っていた。

 だがその逆転の発想に、わずかばかりの希望が残されている。


「ふんぬぅーーーーーーッ!!」


 太一は左右の溝に指を突っ込み、脱糞しそうな勢いでボタンを引っ張った。

 少しずつ、少しずつではあるが、それが手前に引き出されていく。

 もう時間がない。

 何百トンはあろうかという岩盤の天井は、すぐそこまで迫ってきている。

 ボタンの位置は胸の高さあたり。

 天井がそのラインを超えるとTHE ENDだ。


「くっそ! 俺は生きてこの学園を卒業してみせるんだ! 卒業証書を片手に桜の花びらが舞い落ちる校門を晴れやかにくぐり抜けて、俺のことを今か今かと待ってる家族のもとに帰るんだ! だからこんなところで死んでたまるかよ! うおおおおおおおおおおお!」


 もうほとんど時間がない中で、己の魂を長々と咆哮しつつ――。

 シュポン!

 と、太一は火事場のクソ力でボタンを引っこ抜いた。

 運がいいことに、体が入り込めるだけの深さはある。

 天井がデッドラインを超えるかどうかのギリギリで、太一はその穴の中へダイブした。

 それから幾ばくかの時間を要し、構造物全体が震えるほどの衝突音が鳴り響く。

 天井が床に達したのだ。

 残響する衝突音が鳴り止んだのち、太一は大声で仲間の安否を確かめる。

 すると岩盤を伝わるようにして、ほんの微かに二人からの返事が戻ってきた。

 狭くて息苦しいだの、酸欠になるだの、あーだこーだ文句を垂れている。

 生首と胴体は切り離されているのだ。

 息苦しいとかちゃんちゃらおかしいにもほどがある。

 しかし、状況が極めて深刻なことには変わりない。

 太一が潜り込んだ穴にしても、天井の岩盤によって出口を塞がれてしまった。

 いずれにせよ、このままでは全員が即身仏と化す。

 太一がそう思っていた矢先、構造物全体がまた音を立てて震えはじめた。

 おそらく、天井の岩盤がもとの位置へ戻っているのだ。

 時間差を置いてもとに戻る仕組みとなっているらしい。


 ほどなくして、生還を果たした三名は通路に集まった。

 理奈とレイカは生首をつなぎ直し、メンバーは一様に安堵の息をつく。

 それと同時に、誰がボタンを押したのか、という醜い言い争いが勃発。

 ここにきて、ただでさえ危ういチームワークはもろくも瓦解した。


「俺は絶対に押してないからな! おまえらのどっちかが押したんだろ!」

「あたしが押すわけないでしょ! 変な言いがかりはやめてよね!」

「わたくだって押しておりませんことよ! どうせ屁っこき虫が押したのですわ!」

「あっ! 今おまえ俺のこと、屁っこき虫って言ったな! もう二度と言わないって約束したのに、また屁っこき虫って言ったな!」

「何度でも言ってやりますわ! この屁っこき虫!」

「太一の屁っこき虫!」

「あっ! 二人して俺のこと屁っこき虫って言ったな! よーし、それならわかった! そこまで言うんなら、たっぷりと俺の屁を食らわせて――ん?」


 二人に毒ガスをぶっかけようと後ろを向き、ケツを丸出しにしたところで。

 太一の視界に不可思議な光景が映り込んできた。

 いつの間にやら突き当たりの壁がなくなり、新たな通路が奥へ伸びている。

 天井が上昇したのと連動し、シャッターのようにひらいたものと思われる。

 逆方向を確認すると、逃げ道を塞いだ壁もまた、同じようにひらけていた。

 結局のところ、『押』のボタンを押して正解だったのだ。

 ただし、それはデュラハンに限ってのこと。

 本来、人間の太一は死んでいるはずだった。

 つまりは、デュラハンだけが助かり、それ以外の者は排除される仕掛けとなっている。

 これはますます怪しい。

 この先にはとんでもないお宝が封印されているのではないか。

 そんなことを太一が口にすると、理奈がおもむろに表情を曇らせた。


「ねえ太一。あたし、思い出したんだけど、この学園には始祖が封印されてるらしいの」

「どうしてこのクライマックス待っただ中で、シソの話なんてしなきゃいけねーんだよ。それに俺はシソがあんま好きじゃねーんだ。たまにスーパーのお惣菜の餃子にさ、シソ入ってるじゃん? あれほんとやめてほしいよな」

「そのシソじゃなくて、元祖とか、そういう意味の始祖のことよ」

「なんの元祖が封印されてんだよ。日本にはじめて餃子を広めた人か?」

「だから餃子じゃないってば。あたしが言ってるのは、デュラハンの始祖のこと。もしかしたら、この通路の先に、その始祖が封印されてるんじゃないかと思って」

「わたくしもその噂は耳にしたことがありますわ。この地下のどこかに、わたくしたちの崇める神、始祖デュラハンが封印されているらしいですわね。どうせ七不思議とか都市伝説のたぐいなのでしょうけど」

「そういや……この前も誰かがそんなこと言ってたような……」


 太一は腕を組んで通路の天井に目をやった。

 そして偏差値二十以下の頭を使い、記憶の深淵にアクセスを試みる。

 ややあって、その記憶を奇跡的に呼び覚ますことができた。

 始祖という言葉を耳にした場面は計二回。

 一回目は入学初日の風呂場でだ。

 太一が女風呂を覗いていたときに、理奈と藻江がその話をしていた。

 始祖デュラハンは不老不死の妖精で、末裔すべてにとっての生みの親。

 そのデュラハン原初の生き血を飲めば、完全無欠のデュラハンと化す。

 絶大な闇の力を手にすることができるのだ。

 ゆえに始祖は守るべき存在であり、この学園の地下に封印されている。

 もう片方の記憶はつい先日だ。

 太一は三年C組の飼育係として、金魚にパンクズを与えた藻江を注意した。

 それがきっかけで彼女はクラスのやり玉に上げられたのだが、そこはどうでもいい。

 問題は太一と交わした言葉の内容である。


『正直、わたしは純血がうらやましい……。できることなら純血として生まれ変わりたい……。でも、その望みを叶えるためには始祖の力が――いえ、なんでもないわ……』


 藻江はそれ以上を語らなかったが、確かに始祖という単語を口にした。

 以上、その二つシーンが、太一の頭の中で映写機のように回想された。

 そのことを包み隠さず二人に伝えると――。

 理奈はハッとした顔となり、頭の上にビックリマークをピコンと浮かべる。


「太一、いま言ったことって本当なの?」

「ああ、本当だ。女風呂を覗いたことだけは、俺の記憶ちがいだと思うけどな」

「ってことは……マダムを殺した犯人はボブじゃなくて、藻江先輩なのかも……」

「なんで寮長がマダムを殺さなきゃいけねーんだよ。ふざけるのもたいがいにしろ」

「いえ、わたくしも犯人は寮長だと思いますわ」


 すると理奈に続いてレイカも真犯人説を唱えはじめた。

 これは明らかに冷静な判断能力を失っている。


「おまえら、脳ミソの神経回路がイカれるんじゃねーのか? どれ、俺が直してやる」


 太一はレイカの頭を両サイドからアイアンクローで押さえ込む。

 そして、そのまま思いっきり上方向に引っ張った。


「イタタタタッ! なにをするんですの!」

「おまえの生首を引っこ抜くんだよ!」

「なんで引っこ抜く必要があるのでして!」

「一回、生首をつなぎ直して、そのイカれた脳ミソをリセットするためだ!」

「イタタタタッ! 無理に引っ張ったら首がもげてしまいわすわ!」

「そのためにやってんだろが! コラ! 動くんじゃねー!」

「ちょっと太一、やめなさいよね! 藻江先輩が犯人だって根拠は、ちゃんとあるんだから!」


 そこへ理奈が間に割って入り、バトルを一時中断させた。

 根拠があるというのなら、その推理を聞いてやるまでだ。

 首長族と化してギャーギャー喚くレイカをよそに、太一は理奈の話に耳をかたむけた。


「藻江先輩はあたしと同じ人間とのハーフ、純血に疎まれて当然の存在よ。彼女はこの三年間、とてもつらい学園生活を送ってきたと思うわ」


 そこは太一も同意せざるを得なかった。

 藻江はたしかにクラスで孤立していた。

 これまで、どんなイジメを受けていたかもわからない。


「そして藻江先輩は、純血への憧れを抱いてる。お風呂で一緒になったときなんか、たまにそんな愚痴をこぼしていたもの。そんな彼女が純血になれる方法はたったひとつ。始祖の力を手に入れることよ。始祖の生き血を飲めば、完全無欠のデュラハンになることができるわ。生き血の話はあくまでも噂だし、本当になれるかどうかはわからないけど」


 生き血の真偽性はともかく、藻江がコンプレックスを抱いているのは間違いがない。

 太一も金魚事件のとき、彼女からそんな心情を耳にした。


「だから藻江先輩は始祖の居場所を探していた。生き血飲んでその力を手に入れようと考えていた。でも、地下に封印されているという噂は知っていたけど、正確な居場所なんてわからない。そんなところに運よく、有力な手がかりを入手した。それが太一、あんたよ」


 理奈は人差し指を太一に突きつけた。

 太一は「へ?」と自分に指を差す。

 レイカは伸びきった首をがむしゃらに戻している。


「太一は入学式のあと、西棟の生徒寮に行こうとしたけど、道に迷ったでしょ。でも、あんたは西棟までたどり着くことができた。なぜなら、マダムの肖像画の裏に描いてある、学園の見取り図で道順を覚えたからよ。そのことを、太一は歓迎会の席で話してたわ。おそらく、藻江先輩はそのときこう思った。学園の見取り図さえあれば、始祖の居場所がわかるんじゃないか。仮にわからなくても、マダムなら始祖の居場所を知ってるんじゃないか、ってね。それが太一から入手した、有力な手がかり」


 ここまでの推理に矛盾点は見られない。

 しかし、それはあくまでも想像上の推理だ。

 藻江が犯人だという確証にはならない。

 太一がそれを伝えようとしたところ――。


 ダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!


 と、もの凄い勢いで何者かが通路後方より駆けてきた。

 その者は太一らメンバー押しのけるようにして、通路の先へと姿を消していく。

 一瞬の出来事ではあったが、その者の外見を目に捉えることはできた。

 身に着ける服装は、この学園の生徒である証し、ピンクのジャージ。

 そしてなによりも特徴的なのは、足下まで伸びる異質なヘアスタイル――。

 ワカメ髪である。


「う、嘘だろ……あれ、寮長じゃねーか……」


 見間違うはずがなかった。

 あんな海のお化けみたいな髪の毛は、この学園で一人しかいない。

 あれは誰がどう見ても、西棟で寮長を務める、三年の黒海藻江だ。


「太一! やっぱり藻江先輩が犯人よ! あたしたちのあとをつけてきたんだわ!」

「そういや……開かずの扉に入る前、犬の鳴き声が聞こえたよな……。あれって寮長だったのか……?」

「きっとそうよ! 普通に考えればあんなところに犬がいるわけないもの!」

「でも……なんで寮長が俺たちのあとをつけてくるんだ……?」

「始祖の生き血を狙ってるからに決まってるでしょ! あたしたちの行動が怪しいと踏んで、始祖との関連性に気がついたのよ!」

「くっそ! 寮長がマダム殺人事件の犯人だったのかよ!」


 今にしてみれば、凶器のドライバーにも思い当たるふしがある。

 太一の入寮時、藻江がクローゼットのネジを締め直したと言っていた。

 ネジを締め直すには、バカでもアホでもドライバーを使用する。

 マダム殺人事件の真相は、始祖の生き血を狙う藻江の動機に端を発していたのだ。

 太一がそう結論を導き出したところで――。

 レイカがあたふたと通路の先に指を突きつける。


「早くしないとまずいですわよ! 寮長が始祖の力を手に入れたら大変ですわよ! 暗黒時代の幕開けですわよ!」

「完全無欠のデュラハンってやつだな! そうはさせるかよ! よし、おまえら! 俺のあとに続け! 青島探検隊の力を合わせて、あのクソワカメ髪を取っ捕まえてやるんだ! もう誰がボタンを押したとか犯人探しはするんじゃねーぞ!」


 最終決戦に向けてチームークは復活。

 太一率いる隊のメンバーは、世界の平和を守るため全力疾走を開始した。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る