第8話 カオス、混沌に秩序を齎すもの

 ぴょこ。「ふっふっふっ」

 「どうしたマール、おならか」

 「はしたなかぁ~」


 ぴょこん!「ちっ、違うっすっ、天使はおしっこもウンチもおならも」

 「えーーー、出らんとぉ」ぴょこん!「黙秘もくひするっすっ」


 「トイレに行ってるの見てるからいいよ」

 「なっ、何で見とるとっ」


 「普通に見えるだろう。一緒に暮らしてるんだから」

 ぴょこ。「う~~~、天井を刮目かつもくするっすっ」


 「はぁっ、そうじゃたっ」

 「何だ、丸く光り出して、広がっていくぞっ、足が出て来たっ」



 ♪【あ~~~~】



 「すそめくれあがって」

 「この声は、誰が歌っとると」ぴょこ。「天使部の皆が合唱してくれたっす」



 ♪【あぁ~~~~~~~】



 「太腿ふとももが見えてる」

 「おぉ~~~、微妙な所たい」ぴょこん!「恥ずかしいっす」



 ♪【あ~~~~~~~~~………・・・】



 「あ~、この太腿ふとももはマールだ」

 「はっ、はぁ~ぁ、何で太腿ふとももを見てわかるとっ」


 「いつも見てるんだわかるよ」

 ぴょこん!「い、いつも見てるっすかっ、後できびしく問いただすっすっ」


 「やっぱりマールだ、まっ、まぶしっ」

 ぴょこん!「わた、私、天使っす」


 「あきは後で、きびしく問いただすけん。あぁ、降り立った。こん時のマールは、凄く神々こうごうしかったとぉ」

 ぴょこ。「えへへへ」



 「あっ、マールぅ~、やらっぴぃーーーー」むにゅむにゅむにゅぽん。

 「おっ、マールたんだ」むにゅむにゅむにゅぽん。



 「あっ、姿が変わった。…猫、…獣人。もう一人は、…人、…女の子」

 「ねぇ~、マールぅ~、あのお姿が、神様達の真のお姿でよかと」

 ぴょこん!「う~ん、色んなお姿や性格をお持ちなのでわからないっす」


 「おーーー、マールをペタペタ触ったり、ムニュムニュしたりしだしたぞ」

 「でもマール、ずぅ~っとにこにこしとるとよ」

 ぴょこ。「私、天使っすっ、しか~し、天使の顔も三度までっす」


  ぺたぺた「にゃーも神様にゃ」ぺたぺた「どれどれ」

 ぴょこ。「クララ・アリシア・アンネマリー・アデラ・ダグナ・フランツェスカ・ハルフリーダ・ラインズ・ケイテ・リーゼロッテ・ヨランカ・ピュージンゲン、あなたの祈りは、天に届いていましたよ。私は天よりつかわされた、天使マールエル」

 「まぁ~、天使様なのですか。わたくしのお祈りは届いていたのですね」



 「ちょっと待てマール、また言葉遣ことばづかいが違うぞ」

 「違っとらんよ、マールが来た時はこんなじゃたよ」

 ぴょこ。「仕方ないっすよ、この時クララとは初対面っす」



 ぺたぺた「にゃししっ、お尻にゃん」ぺたぺた「あーーー、すべすべぇ~」

 ぴょこ。「ここからは、私が秩序ちつじょもたらし、貴方あなたを導いて差し上げます」

 「まぁ、ではお父様達をこの世にとどめて頂けるのですか」


 ぺたぺた「にゃんもすにゃんもす」ぺたぺた「もっちりとしていてなかなか」

 ぴょこ。「私が神様達に、進言しんげして差し上げましょう」

 「天使マールエル様っ、有難う御座いますっ。感謝致しますっ」



 「天使マールエル様とか言いてる」「仕方なかと」ぴょこ。「私はいいっすよぉ」



 ムニュムニュ「ぬ子たんプニら、にゃぁの勝ちにゃっ」ごちん。

 ムニュムニュ「おぉ~、でも育ってる」ごちん。


 ぴょこん!「いい加減にするっすっ、何しにここへ来たっすかっ、遊びに来たっすかっ」

 「なんと言う事でしょう。天使様が神様達をらしめになられた」


 「にゃぁーより小っちゃいのに叩いたにゃ、許さにゃいにゃ」

 ぴょこん!「ふっ、甘いっす。かぴ汁も百烈猫パンチも今の私には無力っす」

 「にゃぁーは最強にゃっ」

 ぴょこん!「ふふふのふ、悪魔ゆフラッシュからヒントを得た技、試して見るっすっ」


 「にゃぁーーー、必殺っ、百烈猫パンチにゃっ」

 「超天使奥義っ、マールエル・ハイパーフォトン・シーーールドっ」

 びゅぅ~~~~~~いん。


 「ニャニャニャニャニャニャニャニャニャ、ほーにゃっはぁ!!」

 ぴっしぴっしぴっしぴっしぴっしぴっしぴっしぴっしぴっしぷっしゅーーー。

 「ひゃっ、百烈猫パンチが、…全て止められたっ、お仕事するか」



 「ぉぉぉおおお、マールすげぇー」

 「こん時のマールには、威厳いげんば感じたとっ」

 ぴょこん!「この方達かたたちを放置しておいたら、収拾付かないっす」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る