第一回きつねマンドラゴラ小説賞
あとがき
恋茄子殺人事件
1、第一回きつねマンドラゴラ小説賞に参加しました。
テーマは「マンドラゴラ」
文字数︰1500字以上10000字以下
恋茄子殺人事件
https://kakuyomu.jp/works/1177354055422886885
2、1万字のファンタジーって厳しくないですか?
2020年12月。
何やら大変面白そうな企画がありました。
マンドラゴラがテーマの小説賞。
参加したいなあと思いつつ、いまいち何を書けば良いのか思い付けずにモダモダしてました。
マンドラゴラ。
ファンタジーでよく薬の材料として出てくるやつ。
上限は1万字··········1万字でファンタジー··········厳しい。
いえ、ファンタジーに拘る必要はないのです。
テーマはマンドラゴラ。人型の植物で引き抜かれる時に悲鳴を上げて、その悲鳴を聞いた者は発狂あるいは死亡する植物を出せば良いのです。
しかし、スマホを片手にいくらうんうん唸ってみても何も思い浮かばなかったのでした。
そもそもマンドラゴラって何だ? 形は? 悲鳴ってどんな悲鳴なんだ? 毒があるっていうけどどういう毒?
··········というわけで、マンドラゴラで検索。困った時のWikipediaさんです。
そこで、マンドラゴラがファンタジーの植物ではなく、実際に存在している植物なのだと知りました。
漢字表記では『恋茄子』です。
劇の題名になりそうだなあと思いました。
────あたしでなければできなかった!
舞台中央に据えられた、取調室の机を叩く若い女優。その両端に佇む女優が二人。
────どうせなら、恋茄子を使えば良かったのに。
最初にこのシーンがばーんと頭に浮かんで、よしじゃあ書いてみようとなりました。
2020年12月27日、午後11時のことです。
ええ、はい。企画の締切1日前でした。なんてこった。
3、ノープロットノープラン一発書きでミステリ名乗る度胸なんてないですよ、はい。
何しろ時間との戦いです。
このキャラはあーでこーで過去にこんなことがあって~とかやっている場合ではありません。
とりあえず思いついたまま書いて形にしなければ締切に間に合いません。
ぶっつけ本番一発書きです。
タツ子さんが何やったかはすんなり出ましたけど、麗華さんどうしようどうやって殺したことにしよう、ひかりちゃん君はどうやって先生を殺したんだい!? と半ばパニクりながらガーッと書きました。
題名と言い内容と言い、ミステリっぽい感じになりましたがミステリを名乗る度胸はありませんでした。
ミステリ好きの方が読んだら「こんなのミステリじゃない!」と怒られるのでは··········なので、現代ドラマを選択です。
ミステリとして読んでくださった方も多かったのが嬉しかったです。また、「劇として演じるならば」を頭に置いて書いていたので、男女の情念ものだと言って頂けたのも嬉しいです。
恋がつく植物の話ですから。情念ものは似合いそうだなあと思ってました。
5、やっちまった
マンドラゴラが実在する植物であるという知識を得てしまったため、ちょっとした副作用が発生しました。
実在マンドラゴラの姿かたちと異なるマンドラゴラに違和感を覚えてしまったり、マンドラゴラクッキングに「食べるのっ!!???」と思ってしまったり。
これは実在マンドラゴラではなくファンタジーマンドラゴラ! という呪文が必要になってしまいました。
いや、マンドラゴラ、どっちかって言うとファンタジーが主戦場のはずなんですが。
6、最後に
主催の狐さん、講評員の皆様、ありがとうございました。
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