第二回偽物川小説大賞
あとがき
1、第二回偽物川小説大賞に参加しました
テーマは「死」
文字数︰3000字以上20000字以内
水竜の涙
https://kakuyomu.jp/works/1177354054935458282
2、色々とすったもんだしてました
テーマを見てしばらーく唸っていました。「死」がテーマ。難しいです。
うっかりすると「生」の話になっちゃいそうで。
大切な人の死を乗り越えるとか。
死の恐怖を克服するとか。
死んでしまったあの人はどう生きたのかとか。
それって結局「生」の話じゃない? みたいな。
せっかくテーマが「死」なんだから、「死」がメインになる話を書こうと決めました。
死ぬ場面をきっちり書こうと決めたので、溺れるのってどんな感じだっけ? と、無駄に自宅の風呂の中に潜ってみたり、シャワー最強にして顔に当ててみたりしてました。おバカです。
結局よくわからなかったので、ほぼ想像。もっとこう、頭が痛いとか破裂しそうみたいなのも書こうとしてましたが、あれ以上は書くのは私が無理だったので、あれくらいで収まりました。
3、結末は割と迷ってました
結末をどうしようか、書きながら迷っていました。
生贄になった女の人、結構大人のつもりだったんですよ。
水竜の見た目は生贄の女性よりも年下です。だから、同じ痛みを知る生贄の女性が、水竜を慰める展開も考えていました。
そう、辛いわね。悲しいわね。泣かないでなんて言わないわ。気が済むまで泣きなさい。
────みたいな。
で、雨は少しずつ弱くなっていって、七日目の夜明けと共にようやく止んだ、とか。
いつもの異世界ファンタジーで、これが吟遊詩人が語る伝説だったら、それでも良かったんです。
でも、女性の独白を書いているうちに、この人はこんな風には割り切れないだろうなと思ってしまいました。
慰める余裕なんてない。一緒に泣くだけだろうと。
キャッチコピーがこれで決まりです。いっつも苦労するんですよねえ、キャッチコピー。
あと題名も。人名とか地名とかも。基本的に名前に苦戦してます。
4、夫や村人はあれでも善意100パーセントでした
慰めるつもりで言ってました。逆効果でしたが。
死産だったことを責めてないよ~、気にしてないよ~のつもりで「次は~」とか言ってたんですね。
女性としては一緒に泣いて欲しかったんですけど。
5、最後に
主催の偽教授様、講評員の皆様、お疲れ様でした。
私なりに「死」に真剣に向き合えたような気がします。
本当にありがとうございました。
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