第99話 またいつか

 秦野と引率の教師との間で話が成された。

「コールドですか。この点差でいいんですか?」

「天候などの災害の場合は、この点差でもコールドになるんですよ」

「でもそちらの負けになるのではないのですか?」

「ルールだから仕方ないですね」


 降って来たような勝利であるが、雨は明日美のホームランの直後から激しくなった。

 まさかとは思うが、あのホームランが、聖ミカエルを祝福して雨を降らせたのかもしれない。

 明日美は天に愛されていると、こういう時に思うのだ。

「濡れながらするのも面白いかもしれないけど……」

 当の明日美がこんなことを言っているのであるが、さすがにチームメイトも賛同できない。

 濡れるのはいいのだが、泥んこは嫌な乙女達である。明日美を除く。

「またすればいいじゃない。もっとみっちり鍛えて、万全の状態で」

「それもそうだね」

 恵美理は明日美の操作が上手い。




 コールド宣告の衝撃は、白富東の方が、当然ながら大きかった。

「あの打球見てたろ! 一イニングあれば逆転出来る!」

 強く主張したのは鬼塚で、他の面々も戦意を失っていない。

 まあこうなるかと思っていた秦野であるが、やはりそうであった。

「じゃあお前はこれからまだ、泥だらけになってお嬢さん方と戦うってのか?」

「こんなところで終われねえよ。あっちはもうピッチャーへろへろじゃねえか」

「倉田、この天候の場合、普通の公式戦ならどうなる?」

「……雨天コールドです」

「モト!」

「実際そうなんだよ!」

 倉田がこんな大声を出すのは珍しかった。

「七回の表! 俺とエーちゃん、ついでにタケもホームラン打って逆転なら、裏で打たれても同点だった! けど現実は3-0で、ヒットの数は二本だけ!」

 それだけを聞けば、完敗以外の何者でもない。


「でもあと二回あれば、絶対に打ち崩せたんだ。バカみたいにヒットを狙っていかなくても……」

 孝司も冷静ではあるが、悔しい気持ちはある。

 そう、孝司の言う通り。

 白富東は、守備の方はホームランだからともかくとして、攻撃が淡白すぎた。

「まあ確かにもう一度やったら、お前らが勝つだろうな」

 秦野は考える。球数を投げさせたり、セーフティバントを使って揺さぶったり。

 何よりキャッチャーが、盗塁を二回あっさりと成功させてしまっている。

 おそらくだが、肩があまり強くないのだ。


 しかし、である。

「じゃあなんで最初から、せめて二巡目から、そうやって攻略していかなかったんだ?」

 秦野としては、甘すぎるとしか思えない。

「三年の夏、公式戦の七回に、本気出してなかったからもう一度とでも言うのか!」

 意外なことに、秦野が大声を出すのはこれが初めてであった。

「高校野球は確かに何があるか分からないよな。でもこの試合結果は、明らかにお前らの油断……いや、そんなもんじゃないな。何も根拠がないのに、相手を舐めてたのが原因なんだよ!」

 言葉もない。


 雨が降らなかったら?

 あのピッチャーから三点取れたか?

 七回までに八つの三振を奪われた。

 いい当たりが野手の正面という不運はあったが、ならばどうして外野の頭を越す打球が打てなかったのか。

「タカ、お前のリードだけどな」

 秦野はホームランを二本も打たせてしまった孝司のリードにも言及する。

「正直に言って甘っちょろいが、俺が高校生の時でも、たぶん打たれていた」

 意外と言うべきか擁護である。

 160cmぐらいしかない女子選手が、まさかホームランを打てるとは思わない。

 ホームランを打つための筋肉の量が、圧倒的に足りていないはずなのだ。

「これで下手に安全策ばかり取るようにはなるなよ。キャッチャーはリスクの計算をしなければいけないポジションだからな」

 同じ捕手出身からかもしれないが、少し優しい言い方である。

 だがその優しさが逆に、孝司には悔しさを刻み込んだ。




 ロッカールームで着替える少女たちの表情は明るい。

「せやけど男子相手に七回まで勝ってるんやで? 今度こそ優勝出来るんとちゃうか?」

 水沢の言葉に、そんな甘いものじゃないと思うのは光である。

「けれど今日は、佐藤直史と白石大介が出てなかったから」

 今日の編成でも白富東は甲子園を目指せる強豪ではあったが、全国制覇を狙うにはピースが足りなかった。

「光さんは慎重やなあ」

 だが光でなければ捕り損ねていたかもしれない、ファーストへの送球があったのは確かである。

「でも佐藤直史さんとは対決したかったかも」

 少し眠そうな顔で、明日美は言及する。

「白石大介さんとは?」

「打たれちゃうのやだからなあ」


 自分がどれだけすごいことをしたのか分かっていない。

 一緒に着替える珠美は、明日美の体を見ていた。

 余計な脂肪が薄い、細身だがしっかりと鍛えられた肉体。

 おそらく見た目よりは体重はあるのだろうが、それでもホームランを打てるほどのものなのか。

 大介に似ている。だがさすがに大介ほどはがっちりとしていない。


 そっと明日美の背筋を触る珠美。

「ひゃん! 何!?」

 変な声を出す明日美であるが、どうやら背中が弱いらしい。

「いや、どう鍛えたらああいうホームランが打てるのかなって」

「えへへ。腹筋なら触っていいよ」

 ツインズと同じように、立派に割れた腹筋である。

「おお……」

 ぺたぺた素直に触る珠美に対し、恵美理が制する。

「いつまでも遊んでないで、早く着替えましょう」




 着替えを終えてミーティングルームに入ると、主に三年を中心とした試合見学メンバーが待っていた。

「お疲れ様です。試合はどうでした?」

「やっぱり男子選手ってすごかったです!」

 ジンの言葉に明日美は満面の笑顔で答えるが、岩崎などは顔面の筋肉が引きつりそうである。

 権藤明日美のスペックは、確かに自分よりは低いはずだ。

 しかし自分が白富東の一二年を相手に投げた場合、こんな数字は残せないだろう。

 それにバッターとして立った場合、トニーはともかく淳からホームランを打つのは、かなり難しい。


 結局のところ、彼女一人に負けたわけだ。

 こちらが相手の情報を全く知らず、あちらはシーナからこちらの情報をしっかり教えてもらっていたとしても、あまり明日美には意味がなかった。

 彼女にはバッターの弱点のコースに投げるコントロールもなければ、打ち気を逸らす遅い球もなかった。

 そもそも明日美のピッチングへの対策が、すぐには思い浮かばない。

 待球策やキャッチャーを攻めたり、あとはバントを上手く使えばどうとでもなりそうではあるが、正面から打ち崩すのは難しいだろう。


「お~う、着替えたのか」

 そう言って入ってきたのは秦野で、武史とアレクが続いている。

 タオルを頭からかぶって、水分を吸い取らせていた。

「あれ? 他のはどうしたんですか?」

「頭冷やしたいとか言って走ってる」

「この雨の中を? 許可したんですか?」

「まあちゃんと頭の冷えてる二人は、こっちに来てるわけだしな」


 これは別に罰走ではない。秦野もそれを命じていないし、鬼塚が最初に走りだし、倉田と孝司がそれに続いて、武史とアレクだけが残ったわけだ。

 確かにこの二人だけはヒットも打ってるし、アウトもなかなか良い当たりではあった。


 二人は、普段どおりにしたのだ。油断などしていない。

 マイペースとも言えるかもしれないが、甘く見てはいなかった。

 秦野も決まり悪げに頭を掻く。まさかここまでの結果が出るとは思ってもいなかったのだ。明日美を見る視線には、ある種の畏怖がある。

「なんつーか君は、野球界の猪熊柔みたいなもんなんだろうな」

「それ誰ですか?」

「まあ検索したら分かるよ」

 明日美には世代ギャップがあって通用しなかった。野球マンガでもないので、白富東の部員にも通じない者が多い。


 だが武史には通じた。

「なんかその例え、すごく納得です」

 48kg以下級で、男子の日本代表をばんばん投げ飛ばしていたし。

 俺TSUEEE主人公というのは古今東西色々といるが、本当に最後まで不戦敗以外で負けなかったのはあれぐらいかもしれない。

 ただ明日美はYAWARAと違って、まだ才能だけで野球をやっているという気はする。

「ほ~い、じゃあ座って~。負けて泣きながら走ってる雑魚はほっといて、懇親会始めましょ~」

「お菓子と飲み物用意してるからね~。聖ミカエルと光ちゃんはサプリもどうぞ~」

 双子が色々と持ってきて、試合後のミーティングも兼ねた懇親会が始まった。




 スクリーンに映し出される明日美の投球フォーム。

「なんだか恥ずかし~」

 テレテレとしているが、白富東の男共は、割りと真剣にこれを見ている。

 今日の試合、確かに三年生は出ていなかった。

 しかしアレクや鬼塚以上に打てる三年は、大介だけである。

 つまり彼女のようなタイプのピッチャーが男にもいれば、自分たちも打てない可能性はあるのだ。


 しかし、しかしである。

「なんでこれでストライク入るんだ?」

 誰かが言った。誰もが思ったことを。


 こうやって映像で見ればはっきりするのだが、明日美の投球フォームにはルーティンがない。

 好きなタイミングで、適当なフォームで投げているようにしか思えない。

 俗に言うところの、フォームが固まってない段階なのだ。普通ならこれではコントロールはつかないだろう。

「コントロールの神様、お前はどう思う?」

 秦野に指名された直史は、さすがに当惑しないでもない。

「まあ……たぶんほとんどのボールは全力投球していないんじゃないですかね」

「してますよ?」

 即座に明日美は言葉を発するが、それは本人の勘違いである。


 秦野としても、計測の結果が出ていなければ、断言は出来なかっただろう。

「あ~、これを下手に意識すると、せっかくの長所が消えてしまうかもしれないが、本当に全力投球が出来ているボールは、ほんの数球なんだ」

 映像の下に、別に計測していた数字が出る。球速だ。


 初回のアレクを三振させた球。

 三打席目の武史をフライで打ち取った球。

 それ以外でも随所で、三振を奪った球。

「あ、ここはフォームが似てる」

 いつも見ている恵美理は気が付いた。

「そう、彼女は本当にバッターから三振を奪おうとした時には、力が伝わりやすいフォームを自動的に選択してるんだ。それ以外の時はどこかで力が逃げている」

 最速が137km。それ以外でも速いストレートは、134km以上でほとんどは空振りを取っていた。……そもそも137kmというのが信じられないのは置いておく。


 つまり明日美はフォームで幻惑しながら、肝心なところで確実に空振りが取れるピッチャーなのだ。

 速いストレートで三振が取れるから本格派と勘違いするが、実はそうではない。

 ある意味では直史よりも異形であると言えるのかもしれない。

 ほとんど真ん中のコースにしか投げないのに、スプリットとストレートの投げ分けだけで三振が取れる。

「フォームを調整したら体力の消耗も少なくなって、普通に九回も完投できるようになるかもしれない。ただそれには弱点もあるかもしれない」

 秦野は正しく分析している。

「フォームが無茶苦茶なことで、結果的に相手のバッターのスイングのタイミングを外してるんだ。これがなかったら、もう少しは打たれやすくなると思う」

 これも本当のことだ。

「ただ……何か他にも秘密がありそうなんだよなあ……」

 秦野は気付かない。

 自分が優れたキャッチャーではあったがゆえに、他の動きが素人に近い恵美理の持つ、バッターの空気を読む能力。

 実のところ、最初に明日美が誘ったのでキャッチャーをやっているだけなので、恵美理も気付いていない。

 明日美の球速がピッチャーとして優れていることも、恵美理の能力を隠している。もっとも恵美理のキャッチャーとしての能力も、急速に伸びてはいるのだが。

 不思議な相性のバッテリーである。


 明日美の両横をツインズに取られてしょぼんとした恵美理の隣を、激しく牽制し合いながら狙っていたメンバーは、特に意識しない武史にその席を奪われていた。

 武史にはヒットを打たれてしまったし、他の打席も難しいバッターだった。

「あの、武史さんはどうして今日は投げなかったんですか?」

 気になっていたことはそれである。

 さん付けで呼ばれるほど偉い人間じゃないよと思いながら、普通に武史は答えた。

「今日は登板予定なかったし、トニーも淳もホームラン打たれるまではヒットも打たれてなかったでしょ」

「ああ」

 確かにトニーはフォアボールの後のホームランで降板。

 そして淳もホームランを打たれるまではパーフェクトピッチだった。


 交代の必要性は、確かになかった。まだ試合が続いたら、おそらく直史が登板していた。

 それを知らない恵美理は、残念そうな顔をする。

「せっかくの練習試合でしたのに……」

「また今度しましょうか。負けたままじゃいられないって連中も多いですし」

「それは、是非に」

 顔をほころばす恵美理。それに対して武史は、どこか照れくささを感じて鼻を掻いた。




 懇親会も終わりを告げる。

 雨の勢いは少しだけ弱まってきていたが、今更試合を再開できるコンディションではない。

「ではそろそろ帰りましょうか」

「ありがとうございました!」

 揃って頭を下げる少女たちに、白富東も同じく揃って頭を下げる。


 それにしてもあいつらはいつまで走っているのかと、そろそろ秦野も気になってきた。

 風邪でも引いても別に、今日の経験に比べたら問題ないとさえ思うのだが、限度というものはあるだろう。

 そう思ったらミーティングルームのドアを開けて、ずぶ濡れの淳とトニーが入ってきた。

「こら~、床が濡れるでしょうが」

 珠美のオカン発言も無視した二人は、ずんずんと明日美に歩み寄った。

 淳もトニーも負けたからといってぶち切れるような人間ではないはずだが。


 二人が同時にボールを差し出した。

「これは、明日美さんの打ったホームランボールです。あなたはとても素晴らしい。まさに現実に生きるセーラームーン。そしてキュアホワイト。もう一度必ず対戦しましょう」

 ハアハア言っているが、内容は案外まともだった。

 対する淳は同じくボールを無言で差し出す。

 ……硬球ってけっこう高いんだけど、ちゃんと分かってるのだろうか、こいつらは。

「好きになりました。結婚してください」

 おい。


 淳の目は完全に真剣であった。真剣と書いてマジと読むあれである。

「会っていきなり結婚はちょっと」

 さすがの明日美も困っている。

「では婚約から」

「同じだ!」

 ツインズのハリセンに叩かれた淳は、その場で倒れた。

 まあずっと走っていたのだから、体力の限界だったのかもしれない。


 それにしても、淳のキャラクターが崩壊している。

 ホームランを打たれて惚れてしまうとは、こいつは実はMだったのだろうか。

 確かにきっつい練習をするスポーツ選手などは、ある程度のM属性があってもおかしくはないのだが。(ド偏見




 最後にまたもサプライズはあったが、おおよそ首脳陣の期待通りの結果である。

 いや結果と言うよりは、影響と言うべきか。

 苦戦まではすると思っていたが、まさか負けるとは思っていなかった。

 だがこれで武史とアレク以外に、尻に火がついたことは間違いない。

 武史とアレクは、おそらくそうはならないという予想も当たっていた。

 

 少女たちを見送って部室に戻っていれば、さすがに走るのを終えた本日のメインたちが集まっていた。

「監督! 今日の試合はどうやったら勝てたんですか!」

 鬼気迫るものがある。鬼塚はともかく倉田がこんな表情を見せるのは珍しい。

 いつもどこか優しい、プーさんのような印象なのに。

「とりあえず守備の方は、権藤だけを避けてたらそれで済んだ話だな」

 変化球へ対応してきたら話は別だが、淳はストレートも混ぜて全く打たれなかったので、相手の打力についてはあまり意味がない。

「権藤も少し注意をして組み立てていれば、二打席目のように三振が取れたわけだ。そしてピッチャーの攻略は」

 秦野は大介を見る。

「白石、お前なら打てたか?」

「打てましたよ」

 あっさりと大介は言った。


 打ちますではなく、打てます。

 強がりでも意気込みでもなく、単純にあれを打つイメージがはっきりとしている。

「まあ外から見ていたから気付いたことだけど、お前らタイミングの取り方を間違えてただけだ」

 高校球児最強の打者は、明日美をそれほど脅威とは感じなかった。

「フォームを目にするから戸惑うんであって、リリースの瞬間からタイミングを測ればいいんだよ」

 秦野が考えていたのと同じ攻略法で、正直驚いた。


 日本から実質的には初めてのメジャーリーガーとなった野茂英雄。

 彼の幻惑するトルネード投法を攻略した打者の一人は言った。

 フォームを見るなと。


 もちろん色々な違いはあるが、リリースの時点からタイミングを取れば、長打は打ちにくいがヒットはそれなりに打てたはずだ。

 あのぐちゃぐちゃな投球フォームは、全てまやかしでしかない。

 坂本などは普段はフォームをしっかりと作っていて、そこからタイミングを外すという高等テクニックを使っていたが、明日美の場合は全てのボールでそれをやっていたから打てなかっただけだ。

 高校野球のごく一般的な技術に縛られていない武史とアレクがヒットを打てた理由である。


「それじゃお前ら、さっさと着替えろ。色々と課題はあるんだからな」

 敗残者たちがロッカールームに向かい、秦野はどっかりと椅子に座る。

「予想以上の結果が出ましたね」

 ジンは真面目な顔をしている。予想以上すぎたとも言える。

「あいつら調子崩すかな?」

「タケとアレクは大丈夫そうだから、調子が悪い間は三年で回せばいいんじゃないですか」

 薬が効きすぎたかもしれないのは、ジンも考えていた。


 そしてスマホをいじっていたシーナも、溜め息をつく。

「SNSで早くも話題になってるわね。権藤明日美でトレンド入りしてるし」

「SNSなんか見ない方がいいぞ。どうでもいい相手に絡んでたら日が暮れる」

 秦野としてはSNSなどはあまり気にする必要はないと思うのだが。

「白富東敗北もトレンド入りしてますね」

 ジンも調べてみて苦笑する。


 まあいい。

 これで他のチームが油断してくれれば、それだけこちらは勝ちやすいのだ。

 明日美のようなピッチャーは、おそらく他には誰もいない。

「どうでもいいところからの野次はシャットアウトしないとなあ」

 苦笑する秦野であった。


×××


 この試合の数日後の話を外伝で書く予定です。

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