第11話 !私しかいないよね!
えっと、あのー、すいません。十話大幅と言うか最後修正したのでそっちを先に見てくれると助かります。多分おかしいと思った人は何人かいると思います。「あれ、ラストなんか文脈可笑しくね?捻じれてね?」って。私も投稿してから気付きました。なんか、いつの間にか大きく道をそれてああなってたんですよね。怖いですよね萌え脳って。と言う事で先、10話よろしくお願いします。
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「えっへへー、ふふっ、お兄?おにい?」
「なんだよ美亜」
「ふへへ、お兄、お兄、お兄」
僕の胸に顔を擦りつけ、恍惚とした表情をしている美亜。
僕のためのご褒美のはずなのにいつの間にか美亜のためのご褒美になっている。とても不思議。というか、あれって僕がしろって訳じゃなくて美亜がするって意味だったのね。
てっきり、僕が美亜にそう言う事を言って喜ばせて美亜の喜ぶ顔が僕の報酬だとかそう言う事だと思ってしまった。
まぁ…デレデレになった美亜がさっきまで僕の言う事なんでも聞いてくれて好きなイラスト書いてくれたり、僕の好きな料理作ってくれたり、膝枕してくれたりと至れり尽くせりだ。
まぁ、毎回一回行動すると今のように抱き着いてすりすりしてくるのが玉に瑕と言うか、僕の精神衛生上よくないというか。
「お兄?」
「どうしたんだよ、美亜」
「おにいー!!」
僕の事を木か何かと勘違いしているコアラなのか、この妹は。
まぁ、可愛いんだけれども。
「ねぇねぇ、お兄?」
「……」
「お兄の好きな人ってさ」
急に神妙な顔になりだし、そんな事を言い出すものだからドキッとしてしまう。
「うん」
「どんな人なの?」
どんな人?どんな人かぁ。そんな架空の人物のキャラ設定まで考えてなかった。
とりあえず僕の好み言っておいた方がいいんだろうか。
そうすれば、美亜に不信感を抱かせないだろうし。
「えっとね、黒髪のロングで可愛くて、僕と共通の趣味とかを持ってて、僕と一緒に居て笑ってくれたり、安心できる子かな」
返事が返ってこないので美亜の方を見ると、固まってて「美亜?」と呼ぶとゆっくり僕と目を合わせる。
「お兄、ねぇ、お兄」
「うん」
「にゅふふ。ふふっ。ふへへ」
「どうしたんだよ、ほんとに。急に笑い出して。美亜ちゃんの可愛いお顔が台無しになっているぞ」
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「黒髪ロングで可愛くて僕と共通の趣味を持ってて、僕と一緒に居て笑ってくれたり、安心できる子かな」
考えること数秒………私は気付いてしまった。それって私じゃないかと。
自慢じゃないが、私はお父さん、お母さんが美男美女で、この世の誰よりもかっこいいお兄の妹の私は美少女と言っても差し支えないくらいには顔立ちは良いと自負している。
それに、お兄とは共通の趣味を持っているというか、まだお兄の事を好意的に見てなった頃、あるあるきっかけがあり、お兄の趣味を理解しようとして、私もいわゆるオタク文化系の物とかお兄の趣味全般を好きになったから第二関門もクリア。
お兄といて私はいつも嬉しいし、楽しいから第三関門もクリア。
そして最後の砦、一緒にいて安心できる子も長年の、それも私たちは血のつながった姉弟だ。私は安心する。お兄もきっと安心してくれるだろうという予測も込めて最終関門もクリア。
ってことはやっぱり私じゃない?いや、わたししかいないよね?そうだよね?お兄?ふへへ。にゅふふ。ぐへへ。
これからはもっとアプローチしてあげる。
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