文章の老化ってどう防ぐの?
おばあちゃんが身近にいたので、私は、小さいころからボキャブラリーが年寄り臭かったんですよ。加えて、今は日本をはなれて暮らす歴20年弱。
なので、日本語がやっぱりなんかおかしいんです。おかしいっていうか、タイムスリップ気味? 日本のテレビとか見ないし、ネットでチェックするサイトも偏ってるし、正直、今どきの日本語とかよくわからないんです。ぎゃー。
中学生の時から好きで読んでいる作家さんがいるんですが、ずっと、おしゃれで都会的な登場人物を書かれていて、中高の時は、憧れでした。
んで、久しぶりに最近の著書を読んでみたら、古い感じがしたんです。ショックでした。世界観が◯◯年代で止まってる感じがしたんです〜(涙)。もうおしゃれでも憧れでもなくなっていました……。
お肌と同じく、小説やエッセイも年を取ると思います。「言い回しが古い」とか、それだけじゃなくて、登場人物が着てる服とか、出てくる料理とか、価値観とか。
例えば、「おしゃれな奥さん」の設定の女性が、手料理でミートローフとか出してきたら、一瞬でアウトだと思う。(←独断と偏見です)アクアパッツァはギリな気がする。(←なんとなく)流行りが廃れることを考えて、ちらし寿司にしといたほうが、むしろいい気がします。(←個人的に)
平成生まれの女性が「将来はお金持ちと結婚して専業主婦になりたい。」て、ひねりもなくフツーに思ってるなんて、ありえないですよね? 今30代の男性が「俺について来い」キャラでモテちゃうのは、リアリティーないですよね?
私は、今のところ、現代を舞台にしたものばかり書いているので、古いかどうかってところは、けっこう気になります。特に、自分よりもずっと年下の登場人物を書くとき。セリフも「今の大学生ってこんな言い方するかなー。」と疑問に思いながら書いてました。
登場人物の1人に「ミュール」をはかせようとして、「ミュールって今の大学生も言うの?」と10代の人が買いそうなオンラインショップに行って、フットウェアの呼び方を確認したりしてました。笑
自覚があるやつや、確認できることはいいんですけど、自覚がないやつが怖いです。「とほほ」とか「てへ」とか、おばさんだから、あえて使ったりするんですよ。で、怖いのは、あえてないやつ。自分じゃふつうだと思ってるのに、下の世代からすると年がバレバレなやつ。それを、小説の若い登場人物がやっちゃってたりするのは、ふう……(←ため息)ダメですよね?
文章を若作りしてもバレそうだし、ある程度は仕方ない気がするんですけど、文章の老化もがんばったら防げそうじゃないですか? 黒柳徹子さんのインスタとか、めっちゃ若いもん。私の教祖的存在の糸井重里さんは71歳なのに、文章や感性が自分より若々しいと感じます。
文章の老化防止対策、がんばりたいです。でも、どうがんばればいいんですかね?
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